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旅の思い出 シンガポールでの失敗篇
加藤さんのエッセイ本『できることならスティードで』を読んでいろんなところへ旅に出ていることに驚きました。
ジャニタレさんって本当に休みなく働いているだろうし。少ないお休みの時間を上手に使っているんだなぁと。
ただ、現地に行くだけが”旅”でもなくて。
加藤さんのようにポンデケージョを自分で作って振る舞ったり、やり方はいくらだってある。
(ブラジル土産のポンデケージョの粉を無駄にした私と大違い!w)
わたしも、またタイに行きたいなーと思いながらガパオライスばっかり作って食べてます。(笑)
このエッセイを読みながら、思い出す旅の記憶がいくらかあったのでちょっと書いておこうかなと。
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今回はシンガポール旅に行ったときのこと。
シンガポールに一人で行ったのは大学4年の夏。(ちなみにそのころはジャニーズの畑とは一切交わることのない人間でした)
ざっくりいうと、大学では日本語教師になるための勉強をしていました。
旅行に行くなら大学で専攻していることと少しでも関連づけたいなという思いもあり、
【海外の人が日本の舞台を観たらどんなリアクションをするのか、どんなふうにセリフに字幕がつくのか見に行く】
という表向きの理由で、まぁ要するに海外旅行も兼ねて舞台見に行こう、って話です。笑
見に行った舞台というのが【春琴】。
イギリス演劇界の鬼才サイモン・マクバーニーによって08年に世田谷パブリックシアターで初演された『春琴』。谷崎潤一郎の小説「春琴抄」と随筆「陰翳礼讃」をモチーフにして、陰影に富んだ照明、耳に強く残る三味線の音色など、観客の五感を刺激する演出で、その年の読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞するなど、高い評価を得ました。(世田谷パブリックシアターHPより引用)
日本公演も観に行ったんですけどね。
主演の深津絵里さんの大ファンで。シンガポールまで飛びました。
今じゃ時間的にも金銭的にもノリ的にもありえない、フッ軽具合、、、
特に演出に大きな変更はなかったと記憶していますが、ステージ脇両サイドに映像画面があり、そこで舞台の映像を映しつつ英語の字幕がついていました。
え、ここ笑うところ?という場面で大笑いが起きていたのが印象的でした。
あとは観劇中のリアクションの大きさも合わせて、日本ではなかなかない光景かなと思います。
自由に声を出してリアクションを取れるのはよいなと思いました。
”観劇”をいうよりは”ショー感”が強いのかな。知らんけど。
あとは上の画像を見てもらうとわかるんですが、説明が”erotic”になってるんですよね。官能的ではあったけど、エロティックかと言われると???で。訳って本当悩ましいなと感じた点でした。
(英語の"erotic"の正しいニュアンスがわかってないので、これで正しいかもしれません。)
と、内容よりも。失敗の話です。
劇場が寒いあるあるは日本でもおなじみかと思いますが、
まぁ~~~~~寒い。冷蔵保存されとるんか?最後食われるんか?ってくらい寒い。
外はじっとり汗をかくような東南アジア特有の暑さ。そんな汗もすべて引いて鳥肌が立つくらい寒かったです。
案の定トイレに行きたくなってしまい、途中でトイレのために席を立ちました。
急いで用を済ませ、ホールに戻ろうとしたところ、入り口で止められました。
わからないなりにもこれだけは把握した、
「再入場できません。」
ええええ・・・そんな・・・・
トイレに行っていただけ、とチケットを見せたり交渉しましたが「ダメです」の一点張り・・・ショックで肩を落としていたら
「立ち見の部屋になら入っていいよ」
と言われ、スタッフに小さな部屋に案内されました。
今考えると、よくついていったなと思うんですが、若かったなぁ。
機材室のような狭くて暗い小部屋には人がみっちり詰まっていて、カーテンが開かれた窓からみんな立ち見でステージを見ていました。
めちゃくちゃ狭いビスタ席みたいなイメージかな、入ったことないけど・・・。
ちょっと酸欠になりそうなくらいの人口密度の中、残りを遠くの部屋から立ち見することになったのでした。
まぁそれも怖いもの知らずだったなと、今なら思える。
しかし、窓のせいなのかまぁ~~~~声が聞こえない。(笑)
もう字幕とお客の反応どころの話ではなかった。(笑)
この部屋、当日立ち見券なのか、はたまた無料エリアなのか・・・聞けなかったのでいまだにわかっておりません。
海外のシアターは再入場できない、勉強になったできごとでした。あと日本以上にシアターは寒いから注意すること。
あとは、自力で劇場のホームページにアクセスして日付と席を選び、カード情報を入力して、当日劇場の機械で自ら発券するという、なんとも恐ろしい綱渡りもしていました。
入れなかったときのリスク考えてたのか?(笑)
今なら、若いってすごいなと思うできごとの連続です。
しかし、エスプラネードシアター。綺麗でとても見やすく素敵な劇場でした。
また機会があれば海外で観劇したいなぁ。。。
次はツアーを使って。。。(笑)
以上、シンガポール失敗編でした。