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【二次小説】「萌える」恋愛小説の表現について
さて、今回は二次小説のキュン!度を上げる恋愛表現について考えていこうと思います。
みなさんが書いている二次小説はどんなジャンルでしょうか。BLだったり男女カプだったり夢小説だったり……様々だと思いますが、やっぱり人気があるのは思ったり思われたりという恋愛モノですよね。今回のコラムではそんな「恋愛」をテーマにした二次小説の表現について、どうしたらもっと萌える小説が書けるのか、キュン!とくる文章がつくれるのかを考えていこうと思います。
【1】どこが好き?どんな風に好き?
このキャラはこのキャラのことが大好き!と自分の中で決まっているからこそ、抜け落ちてしまいがちなポイントです。しかし、読んでいて楽しいのは、カップル同士がお互いに向ける感情の機微や起伏。ここをたっぷり書くと萌え度が高まります。萌え語りならいくらでもできるのがオタクというもの。あなたが愛する推しが、相手のどこをどんな風に好きなのか/好かれているのか、どんな部分をどんな風に愛しいと感じているのか/思われているのかを存分に披露してみてください。
・性格のどこが好きなのか
・見た目のどこに魅力/セクシーさを感じているのか
・どんな言葉にときめいたのか
・どんな仕草にドキッとしたのか
上記のような部分を分解して、「私の推しカプはこんなところで惹かれ合っているんです!」とプレゼンしてみてください。読み手の方もきっと一緒に萌えてくれるはずです。
【2】ギャップ萌え
ギャップのあるキャラ、みなさん好きですよね。二次小説の中でも、そんな「ギャップ」を演出すると萌え度が高まります。具体的には、「キャラの公式設定」と「二次創作上の性格」のギャップです。(公式で既にギャップがあるキャラクターの場合は、「意外なほうの面」を強調するのがおすすめです。キャラクターによっては二次創作界隈で「定番のギャップ設定」が出来上がっていたりする場合もありますよね。そのような設定がある場合は、それに乗っかってもOK、乗っからなくてももちろんOKです。いずれの場合でも自分の言葉、自分の文章で「このキャラは公式だとこういう設定だけど、実はこんな部分があってお相手はそこが好きなんだよ」ということを表現すると、読者に伝わりやすくなるでしょう。
【3】「好き」の表現
ひとことで「好き」といってもその感情の種類は様々ですよね。そして、書き手にとっては、キャラ→キャラの「好き」がどんな種類のどんな感情なのかは明確になっている場合が多いと思います。恋愛感情はカップリング小説の最大の萌えポイントの一つ。キャラの抱く「好き」という感情を詳しく分解して、読者に伝えましょう。
「好き」という感情の例を以下に提示しますので、ご自身の中にある感情を具体化する時の参考にしてみてください。
・一目ぼれ:容姿、仕草、声などに惹かれる、本能的な「好き」
・もっと知りたい:親しくなっていく中で感じる「好き」
・一緒にいたい:親しく付き合う中で感じる居心地の良い「好き」
・触りたい:性的なニュアンスの「好き」
・独占欲:誰にも渡したくない、不安や自信のなさを伴う「好き」
・愛されているという安らぎ:受動的な「好き」、相手に思われていることの安心感や安らぎを感じる「好き」
上記以外にも「好き」の種類はたくさんあります。より具体的に、より詳しく感情表現を描くことで、読者と萌えを共有できます。書いていてとても楽しいパートだとも思うので、ぜひ積極的に活用してみてください。
【4】恋に落ちる瞬間
「この人が本当に好きだ」「この人が欲しい」と思う瞬間。あるいは、今まで気づいていなかった自分の感情の正体に気づく瞬間。萌えますよね。このような「恋に落ちる瞬間」、「自分の感情に気づく瞬間」「相手に向ける愛情を自覚する瞬間」を描くと、恋愛小説の萌え度をぐっと高めることができます。【2】や【3】でお伝えした「ギャップ」や「好きの種類」を上手く活用して表現することもできるでしょう。相手に強く惹かれる瞬間や恋する気持ちを自覚する瞬間、そのときめきを読者さんと共有できたら最高の二次創作になると思います。
【5】キス・肉体関係の始まり方
恋愛関係が一歩前に進む瞬間、とても萌えますね。キャラ同士のキスやセックスは、「原作ではありえないシーン」という意味でも二次創作の醍醐味と言えます。このような「キス」「セックス」に至る瞬間の感情、動作などを細かく描くことは、「萌え」を楽しむ二次創作においてお勧めの方法の一つです。勢い任せなのか、躊躇いがちなのか、思い切って壁を飛び越える感じか、あるいはそうすることが当然のようにそこに至るのか……様々な演出が可能です。言葉、感情、仕草、視線や手指の動き、ぜひ細かく表現してみてください。原作では起きえないシーンだからこそ、書いていて楽しいし、読者も嬉しい。ぜひたっぷりと行数をかけて分解、表現してみてください。
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