【腐向け】今更聞けない?!二次創作Q&A集
数ある趣味の中でも、二次創作はその存在自体がややアンダーグラウンドなこともあり、教本がない世界です。だからこそ、「始めてみたいけど、まずどうしたらいいのかな?」「マナーやルールはあるのかな?」とわからないこと、不安なことってありますよね。
そこで今回は、「これから二次創作を始める方」や「二次創作に興味があるけどどこから手をつけていいかわからない」という方に向けて、よくある疑問とその解決方法についてまとめていきます。内容は、主に初心者の字書きさん、二次小説を書かれる方向けになります。なるべく簡潔に、わかりやすくなるようにQ&A形式でまとめています。
二次創作初心者の方が「ちょっと気になるな」という時の参考になれば幸いです。
【1】小説を書きたい!スマホ?PC?何で書いたらいいの?
PCで書くのが一般的です。スマホで書いているという方もいらっしゃるとは思いますが、どうしても機動力や操作性でPCに劣ります。機材が用意できるのであれば、PCを使って書くことをお勧めします。
ソフトは、WordやGoogleドキュメント等の一般的なワープロソフトで書いていきます。ネット上にアップしたり、同人誌にしたり、後々のことを考えると、ワープロソフトで書き、作品はフォルダに保存して書き溜めていくやり方が良いと思います。
【2】作品を発表する場所はどこがいいの?
pixivとX(Twitter)が手軽に始められてお勧めです。一般的には、二次創作の対象になる原作ごとにアカウントを作ることが多く、Xは特にそういう傾向が強いです。字書きさんの場合、pixivとXの両方で同時にアカウントを作って創作活動を始める人が多い印象です。
Xを使って二次小説を発表する場合、①短めの小説を「名刺メーカー」のスクショをアップする、②ぷらいべったーのリンクをアップする、③pixivのリンクをアップするのが一般的な方法です。交流や反応を重視する、後々同人誌を出したい場合は、Xでの活動が重要になります。交流は最小限で良い、感想はそこまで求めていないという場合は、pixivのみの活動でも良いと思います。
【3】同人誌を出すには、どのくらい時間がかかる?
どんな長さの本をどんな形式で、どこで販売するのかによってもちろん変わってきます。自分の筆の早さや同人活動以外のスケジュールにも左右されます。とはいえ、初めての同人誌でタイトなスケジュールを組むのは禁物です。同人誌には、中身の小説以外にも「表紙」や「奥付」が必要ですし、ワープロソフトに書かれた文章を本の形式に直し、誤字・脱字をチェックするにも時間がかかります。また、印刷所に依頼する際の値段も製本にかかる時間によって異なります。
もし、「イベントに出るために同人誌を作る」ことを目標にするのであれば、3か月くらいの準備期間があったほうが無難だと思います。イベントにこだわらずオンラインで販売する場合は、①本文の校正、段組み、②表紙、奥付の作成が終わってからゆっくりと印刷所に発注するくらいで良いと思います。
【4】オンラインでの付き合い方にマナーはある?
ネット上の交流は年々複雑になってきています。以前なら騒ぎにならなかったようなことでもすぐに炎上するし、お気持ち表明や裏アカウントを使った悪口、別アカウントを立ち上げての攻撃など様々なトラブルが頻発しています。二次小説そのものについても、「地雷設定を避けたいから内容をあらかじめ明示してほしい」などの意見があり、本文の前に注意書きが連なっている様子をよく見かけるようになりました。
このような状況ですので、「あまり気にしすぎても仕方がない」というのが実情です。とはいえ、争いには巻き込まれないほうが良いのも事実。そこで、これだけは押さえておきたい!と思うポイントをご紹介します。
・カップリングはわかりやすく書いておく
・特殊な作品は注意書きをする
・R18作品はその旨をはっきりと明示する
・R18作品をXで発表する場合は、リンクを用いるなどワンクッションおく
好きだからこそこだわりがあり、そのこだわりがトラブルを呼んでしまうのがファン活動。自分と趣向が違う方は自ら避け、相手にも避けてもらう工夫が必要です。
【5】創作のアイデアはどうやったら出てくるの?
書きたいけど、何を書いたらいいかわからない。そんな時におすすめなのは、「季節もの」です。春は出会いや始まりの季節、夏は燃え上がる恋の季節、秋は少し寂しくて自分と向き合う季節、冬は二人くっついて過ごす季節……なんとなく季節ごとのイメージってありますよね。現実世界の季節に合わせて書けば読み手の共感を呼びやすくなりますし、短めの文章をアップして交流のきっかけづくりにしても良いと思います。
この辺りのことは別のコラムでも詳しく書いているので、よかったら参考にしてみてください。
【6】感想をもらうにはどうしたらいい?
カンコナ問題、悩みが尽きない二次創作の課題です。笑
自分自身だけではどうにもならない、相手のあることなので解決は簡単ではありませんが、それでも悩みを解消するためにできることはいくつかあります。
・マシュマロなど匿名のメッセージツールを設置する
・積極的に交流をする
・他の人の作品に感想を書く
・どんどん作品を発表する
もちろん、良い作品を書くを書くことが一番の解決方法ではあります。一方で、ツールや自分の努力で感想をもらいやすく工夫もあります。
また、感想が欲しいのであれば、感想を書いてくれる読者の気持ちになって考えることも必要です。自分が読者の立場だったら、どんな作者なら感想を言いたくなるかをぜひ考えてみてください。「よく文句を言っているから怖そうな人だなー」とか「こだわりが強い人は却って怒らせたらイヤだから関わらないでおこう」とか避けたくなるタイプってありますよね。逆に「話しやすそうな人だな」とか「他の人とも交流しているから話しかけても大丈夫そうだな」という人のほうが安心して感想も伝えられますよね。ネット上の振る舞いも感想の有無につながる大事な要素ではないかと思います。
【7】トラブルに巻き込まれたらどうしたらいい?
まずは「巻き込まれないための工夫」が大事です。危険そうな人には近づかない、合わない人は無理してフォローしない、悪口や不満を言わない、炎上している話題に乗っからないなどなど……
また、「他人の意見に振り回されないこと」も大事です。原作やキャラに対する解釈、人それぞれです。二次創作のペース、人それぞれです。推し活にかけられるお金や時間、人それぞれです。ネットの向こう側にいる人は、自分ではない他人であり、身近な知り合いや友人と違って、年齢や職業、住んでいる場所、時には性別も自分とは違う人なのだということをわかっていてください。ネットの向こうの他人を見て、焦る必要も嫉妬する必要もありません。嫌だなと思ったらブロックやミュートをすればいいだけです。
それでもトラブルに巻き込まれてしまった時は、一旦ネットから離れて別のことをしてみてください。Xなら鍵を掛けるのも有効です。自分を大切にすることが何よりも優先すべきことです。