NRF　2019 Retail's Big Show＠New York

2019年1月22日 14:57

【概要】
全米小売業協会が毎年1月にニューヨークで開催する年次大会
講演と展示に分かれるが、展示がメインのCESと比較すると講演のウェイトが高い
規模
・参加者：38,000人以上（内、小売業が16,000人）
・小売業は3,793社参加
・26％がアメリカ国外からの参加：日本は国外からの参加のTop10入り
・出展者は700社以上、200コマの講演/講演者500人以上

【所感】
１）アメリカの小売業に自信が戻ってきた
2018年はリアル小売業のオンライン小売業に駆逐される恐れ」や「生き残るために何をしたら良いのか確信が持てない不安」が感じられた。
2019年は「オンラインチャネルが成長してもリアル店舗も生き残る確信」と「どの方角に向かってチャレンジしていけば良いのかの確信」が感じられた。

2）日本人の参加者（出展者ではなく）が多かった
日本人の参加者が2018年と比較して増えた。変わらなければいけないことが小売業各社の共通認識になり、そのための勉強が必要だと言うムードになったのだろう。

【講演】
Impact happens together: NRF chairman's welcome and openming remarks

NRF会長はBJ's Wholesale Clubの会長兼CEO
Retail版、「Make America Great Again」で、頑張っているアメリカの小売業を次々と紹介

The inclusion imperative: Responding to and advancing real-time D&I challenges

スポンサーであるPwCの枠
Chief Purpose OfficerのShannon Schuylerが司会、IKEA U.S., YUM! Brands, P&Gから社長やD&I担当が登壇

Restocking the future: Kroger’s insatiable appetite to play and WIN the long game
Krogerの会長兼CEOのRodney McMullen氏が登壇
「今と違ったものになるが、リアル店舗は今後も生活者から必要とされることには変わりない」

The technology leadership behind Walmart's digital transformation
WalmartのCTOである、Jeremy King氏が登壇

2018年度にWalmartはテクノロジーに117億ドル投資し、世界第3位の投資額（Amaon、Alfabetに次いで）
デジタル化推進のために2018年に2,000人雇用（データサイエンティスト、エンジニアなど）
組織をCIOとCTOに分けている
CIO：従来の小売業の基幹システム
CTO：オンライン系、CRMや新しいテクノロジー

A long view on logistics and the future of fulfillment
Kroger、Ocado他の合計４人が登壇

Krogerは、時間を節約するために様々な専門家と提携している
データ分析；dunnhumby　＞のちに買収して子会社化
オンライン・リテール用のサプライチェーン：Ocado
データプラットフォーム：　Microsoft
オンラインリテール：　中国でAlibabaと
ドラッグフォーマット：Walgreens
オンラインリテール用サプライチェーンの専門家であるOcadoと提携しなければ5〜10年かかった

Customer First: Seven rules for thriving in the retail revolution
イギリスのTescoの子会社dunnhumby社