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ふつうの軽音部が面白かったよという話


はじめに

みなさんは『ふつうの軽音部』という作品をご存じだろうか?
恥ずかしながら筆者は最近になって知り、かつ読むのを後回しにしていた。「Web漫画は他にも読んでるしずっと追いかけるのも義務感があって面倒だなぁ」と思ったり「ふつうと銘打っているけどなんやかんやプロのバンド目指す成功譚なんでしょ?」と冷笑じみた考えを持っていたからだ。

そんなある日、私の目に飛び込んできたのは──

~~~~~~ッッ!?!? なにこのエッチな娘!?!?!?!?

こうしてまんまとホイホイされ、現在(最新話まで読破)に至る。
ちなみに筆者はこういう目を細めて笑う顔(個人的に捕食者の目と呼んでいる)が大好物だ。ブルアカのアスナとか。


あらすじ

舞台は大阪。主人公・鳩野ちひろは高校進学を機にギターを購入し、軽音部に入部する。そこで巻き起こる笑いあり涙ありの青春音楽ドラマを楽しむというのが本作のテーマである。
これを書いている現在、1~8話と41~45話が無料公開中なのでぜひ試し読みしてほしい。


キャラクター紹介(一部)

鳩野ちひろ
本作の主人公。普段は陰寄りで引っ込み思案だが、思春期特有の自意識が暴走するとパワーを発揮し、周囲に様々な影響を与えていく。その後ベッドで自己嫌悪に陥るまでがワンセット。
同じ1年生の幸山厘、田端陽一、柿田駿と「ラチッタデッラ」というバンドを組み活動していたが、6月の1年生ライブオーディションで落選。
これにより男子2人がやる気をなくしバンドは自然解散。その後は幸山厘の 謀略 計らいでボーカルに抜擢。新たなギターとドラムを迎え入れ、今日も元気にギターを搔き鳴らしている。
歌声のクセが強すぎて貶された過去があり、当初は人前で歌うのを躊躇っていたが、夜の視聴覚室で熱唱していたのを幸山厘に目撃され、彼女の運命は大きく変わっていく。ついでに厘ちゃんの脳も破壊される。


幸山厘
冒頭で紹介したキャラ。バンド内ではベースを担当している。
当初は長身ショートヘアおっとり系ベーシストというハネ満属性で常識人を装っていたが、8話から様子がおかしくなる。口癖は「機熟」。
はとっちを神として崇め、部活内の人間関係を裏で操り、この漫画における謀略パートを務めている。軽音漫画の謀略パートってなんだよ。
まだ非人道的な行為に手を染めていないだけで、ほぼ魅上照やデミウルゴスと同じ思考回路をしている。何が恐ろしいかって、この妄信の根源がまだ作中で明らかにされていないことだろう。
彼女の強烈なキャラクター性に脳を灼かれた人は数知れず、筆者もその中の一人である。やがて思考パターンまで似通い始め、はとっちを神と崇める日もそう遠くない。


田端陽一
通称:ヨンス。ギャグ兼ボーカル担当。いつもシャツの裾が片方はみ出しており、ネットミームを擦りながらふざけるシーンが多い。歌声はねっとりしていて高音を出すのが得意。
幸山厘に好意を寄せ、ワンチャンを狙っていたが、あえなく撃沈。その後は勉強に専念したいとグループLINEへ書き残し軽音部を去る。
いわゆる「厘の良さを分かってるのは俺だけだっつーの……w」系であり、「こいつと同じ感性なのか……」と筆者は地味にダメージを受けた。
退部後もちょくちょく出番があり、はとっちの日常パート、厘ちゃんの謀略パート、ヨンスのギャグパートのバランスでこの漫画は成立していると言っても過言ではない。


柿田駿
通称:かっきー。ヨンスとよくつるんでおり、一緒にふざけあっている。
ラチッタデッラ解散後は別のバンドに所属し、女子に告白されるなど真っ当に青春を謳歌している。ちなみにヨンスは三年間彼女ができないと作者直々に明言されている。


おわりに

今回はかなり内容を絞ったが、この他にも個性豊かなキャラクターが多数登場し、軽音部での日常が描かれていく。個人のこだわり、男女の恋愛、肥大した自意識、勘違いやすれ違い、それらすべてを音楽に乗せて叫ぶ青春……etc などの要素を楽しみたい方には是非おすすめしたい作品だ。

読み終わる頃にはきっとこうなっているはず

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