見出し画像

学マスに「ユニット曲の恋愛ソング」は今後現れるのか?


前置き

ふと思いついたので書き殴る。
結論から言えば「出せるけど出荷ルートが制限される」だ。

なぜこんなことを気にしているのかと言うと、イベントコミュ(内のユニット体制)とコテコテな恋愛ソングって相性悪くね?と思い至ったからである。

まず、学マスにおける恋愛ソングとは何かを考えてみる。真っ先に浮かぶのは「clumsy trick」「L.U.V」だろう。もはや莉波のお家芸、もとい専売特許のようになっている。

これは各アイドルがPと二人三脚で自分のスタンスや自分らしさに向き合い続け、得た答えを歌詞に盛り込むといった過程があり、莉波の場合だとはみ出したいが一線を越えられない乙女心があるという特徴が反映されたためである。

それはさておき、上記はソロの恋愛曲であるため考えの外に置く。今回の議題はユニットの恋愛曲なのだ。

これから語る内容は「アイドルである以上、ユニットを組んで恋愛ソングを歌うことは必ずあるはずだ」(アイマスの歴史的にもずっとやってきたから)という前提で話を展開していく。


シーズンイベントと恋愛の親和性

では、ユニット曲かつ恋愛ソングって本当にないの?と再度考えてみる。すると、それらしき候補が2つ挙がる。「キミとセミブルー」「冠菊」だ。

青空に スマホがふるえ着信(ヤバイ! マジか!?)
キミも授業中でしょ いったい何をしてるの(ドキドキしたわ)
ふくらむカーテン 熱をはらんだ風が(頬に当たる)
もうさ、一緒に抜け出しちゃおうか 夏のせいにして

キミとセミブルー 作詞:いつきおと

この先 何年も思い出すのでしょう
らしくない君の汗伝う横顔
木下闇(このしたやみ)から覗く 裏腹な
眼差しは 何を見ていたの?

冠菊 作詞:大山恭子(Rebrast)

歌詞にもある通り、異性の存在(キミ)を匂わせるフレーズが盛り込まれている。しかしこれは、コテコテな直球ラブソングというより、夏のイベントを口実にしてキミと過ごすこの時間を楽しむ甘酸っぱい青春の1ページくらいの温度感だろう。筆者が想定している胸焼けするほど甘ったるいラブソングとは少し毛色が違う。

つい最近の初星学園HRでお披露目された「White Night! White Wish!」も季節こそ変われど本質は変わらず、隣にいる貴方とかじかむ手を絡ませて過ごす特別な時間みたいな仕上がりになるだろうと睨んでいる。

このように、直球な表現でなく且つシーズンイベントと絡めた楽曲は学マス側としても出しやすく、これまでの実績を踏まえるとイベントコミュも描きやすいことだろう。

また、現実の邦楽には春夏秋冬と恋慕を紐付けた曲が溢れかえっており、季節と恋愛の親和性が高いのは言うまでもない。


シーズンイベントと切り離した恋愛曲

では、筆者が想定しているシーズンイベントとは結びつかないコテコテ直球な甘々ラブソング(ユニット曲)はどうだろうか?

もし本当にやるとしたら、イベントコミュ内で「恋愛経験なんてないし…」とアイドル達が思い悩み、身近な年上男性であるPに相談するといったシナリオになりそうである。その方がアイドル達と共に課題を解決する没入感をユーザー側が享受できるだろうし、Pやアイドル達の恋愛観について掘り下げ、新たな一面が見られるといった話の広げ方も可能だからだ。

しかし、そうは問屋が卸さない。

既にお気づきの読者もいるだろうが、イベントコミュにはPが登場しない。Pは基本的に初星コミュとアイドルコミュにのみ存在でき、イベントコミュとサポカコミュはアイドルの日常にフォーカスしているため管轄外なのだ。

そうなると必然、イベントコミュ内でユニットを組んだアイドル同士で恋愛を議題に話し合う必要がある。
とはいえ、「実は元カレいました〜」なんて爆弾発言をかますことはないだろうし、あさり先生などの年上女性に恋愛相談をする展開になってもお茶を濁すだけに留まり「いいアイデア浮かばなかったね~」といった無難な内容に落ち着くことだろう。

企業PR・タイアップという名目で既成の恋愛ソングをアイドルに歌わせるという手もあるが、結びつけやすそうなのはバレンタインかな?となり、やはりシーズンイベントに回帰してしまう。

そもそも試行錯誤する過程を描かないならイベントコミュである必要性を感じないし、自分達が持ち寄った意見が反映されないのならユニットメンバーなんて誰でも良くない?といったいい加減さが生まれてしまうことだろう。

企業コラボの一例

まとめ

こういった事情を踏まえ、学マスというフォーマットでユニット曲の恋愛ソングを出すのは難しくないだろうか?と筆者は考えている。

アプリと連動させず「Howling over the World」のようにそれ単体で発表する手もあるが、冒頭で述べたように出荷ルートが限られてしまうため、歌い上げるアイドルの内心・情緒が深掘りされずに終わるのが少し寂しい。
何か良い方法はないだろうか?やはりバレンタインなど分かりやすいフォーマットに落とし込んでお出しするしかないのだろうか?小美野氏はどこまで想定しているのだろうか?と思いを馳せつつ、筆を置くことにする。

個人的には咲季、莉波、リーリヤでデレステのラブレターみたいな曲歌って欲しいなぁ。

いいなと思ったら応援しよう!