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【学マス】学園アイドルマスター GOLD RUSH 第8話 備忘録【ゴルラ】



前回のあらすじ

ことねを説得するためにファンの想いを届ける犬束P。果たして商店街リベンジライブは開催できるのか?


ことねを説得しよう

前回から引き続き、ファンからの手紙で決意が揺らいだところにすかさずデモ曲を取り出す犬束P。手のひらの上で転がされてると感じながらも、ことねはこれまでの歩みを振り返る。

しれっと横側に座る辺り女の扱いに手慣れ過ぎている

自分に様々な恩恵をもたらしてくれた功績には感謝しつつも、想起するのは振り回された苦い思い出ばかり。クズ彼氏にさんざん嫌な思いさせられたけど全部アタシを思っての行動なんだよね…と好意的に捉えようとする乙女心というやつだろうか。めちゃくちゃ心配になってきた。

ルームメイトは2話時点でここまで見抜いていたのかもしれない

が、それはそれとして商店街ライブはやりたくない!もっと事前に相談しろ!と、不満をこれでもかとぶつける。それ以外にも何か言いたげだが、やっぱり言わないと急ブレーキ。複雑な気持ちのままデモ曲を聴いて込み上げる嬉しさを抑えきれないと大忙し。

チョロろすぎにも限度有り。しかしその可愛さ誉れ高い

最終的には「絶対に失敗させない」と犬束Pが背中を押し、ことねがようやく決意を固めることでミッション達成となる。


犬束P=天才?

話は少し前のページ(ことねを説得していた場面)へと戻る。

衝撃のモノローグ

これまで何度か明言されてきた”プロデュースの天才”がまさかのハードルという扱い。「彼女はまだまだ未熟でいずれ壁を越えたら天才になるよ」という話をしたいのだろうか?あるいは「彼女は凡人だけど天才であろうと努力する者なんですよ」という作者の目くばせ?

実績ありきで天才と持て囃されていたものかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。(1話で騒いでた女子生徒はルックス目的だった…?)

本人は自称しておらず周りが勝手に言ってただけ、肩書きに恥じない働きで応え続ければ問題ないといった理屈で擁護できなくもないが、少なくともモノローグやナレーションで開示される設定が信頼できなくなった。一体何が真実でどこまでがフカシなんだろう。

たすけてルームメイトちゃん

他に言及するなら前々話で"砂"を自称しているだとか、言葉足らずが災いしてディスコミュニケーションを起こすといった描写がなされているため、まぁ確かに天才とは程遠い未熟な面はあるよねといったところ。


犬束Pの経歴

ことねへの説得を終え、屋上でPCとにらめっこしながら今後のプランを練る犬束P。そこへやってきたのは担任のあさり先生。ちゃん付けするのは相変わらずのまま、犬束Pが初星学園にやってきた経緯へと話がスライドする。

中学生の時点で意識が高すぎる

どうやら中学生の時点で既にP志望だったらしい。専門分野なので早い段階から将来を見据えるのは悪くないが生き急ぎがすぎる。その後、商業高校でビジネスを学び、プロデューサー科へ現役合格したことも明かされる。
(大学キャンパスが一般向けに開放されているのは分かるがセキュリティがガバガバすぎる。敷地内には中高生もいるのに不審者対策ができているのか心配で仕方ない)

プライベートで逢う仲らしい。ちゃん呼びの謎解決

一応気を付けておきたいのが、ここであさり先生が中学時代のエピソードに対し「らしい」と伝聞調で語っていることだ。これにより中学時点では両者に接点がなく、高校時代(あさり先生はこの時期に初星学園へ赴任した?)に知り合い親交を深めたものと推察できる。

経歴が明かされた後、先生に「憧れたプロデュースはできているか?」と問われたが、意味深な沈黙を貫く犬束P。彼女はまだまだ理想と現実とのギャップに苦しんでいるようだ。強引にこじつけるなら、今後この経験が麻央に”カッコイイ””カワイイ”を両取りさせるプロデュースに活かれるのかもしれない。

そのまま「プロデュースは”結果”ばかりではなく”過程”も大切に」と先生にアドバイスを送られながら、犬束Pは屋上を後にするのであった。

晴れた笑顔が曇らせへの前振りにならないことを祈る

階下ではことねが待ち受けており、ようやく二人の足並みと方向性が揃ったことが示される。しかし、直前のアドバイスを思うと、”過程”を大切にしたいことねと”結果”を重視する犬束Pのマインドが噛み合わなくなるのではとヒヤヒヤしてしまう。

ここからは漫画的な話になるが、喧嘩するエピソードを挟むなら間を取り持つ第三者がいたほうがスムーズに進むため、商店街ライブ後は麻央にその役目を与えつつ、ユニットへ合流させる算段なのかなと思ったり思わなかったり。


同じ方向?

おまけ程度の雑感を最後に綴る。第2話の感想で筆者が雑誌の購買層について触れた事を覚えておられるだろうか?

ざっくり言えば女性がよく読む雑誌だから、編集部・作者が思惑を働かせ、シナリオを女性向けにしたのでは?という話なのだが、これがちぐはぐさの原因に思えて仕方ない。つまりこうだ。

  • 担当アイドルを第一に考えるアプリ版シナリオに添わせつつことねの可愛さを押し出したいバンナム

  • 週チャン読者層へのウケを狙い天才美形アイドル兼バリキャリ女オリPを活躍させたい編集部と作者

これらがせめぎ合った結果、天才なようで未熟だったり、ことねが主役なのに犬束Pに尺を割いたり、軽薄なようでことねへの愛が重いといった描写につながっているというのが筆者の推理である。

憶測の域をでないためこれ以上のことは言えないが、同じ方向を見据えてのコミカライズ企画なのだろうかとほんのり心配になった次第だ。
とはいえ、まだ1巻分ほどしか進んでいない。ここから方向性が変わっても何ら不思議では──

……ん?そういえば同じチャンピオンクロス連載で方向性が大きく変わった先駆者がいたような……









こいつかァ~~~~~~!!!

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