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【学マス】学園アイドルマスター GOLD RUSH 第1話 備忘録【ゴルラ】


はじめに

本記事はGOLD RUSH(以下、ゴルラ)における描写と、アプリやその他媒体から得た情報を擦り合わせ、作者が 妄言 考察を書き連ねながら情報を整理するための備忘録である。
なお、読者の方々はアプリをある程度遊び、ゴルラを読んでいるという前提で話を進めるため、各自ネタバレに注意されたし


未来のことね

プロローグではアイドルという存在に触れつつ、765プロのアイドルが登場する。
知らない人のために軽く補足すると、初代アイマス(2000年代の初頭にゲーセンの筐体で遊んでいた時代)から登場したキャラ達である。
厳密にはラストコマの星井美希というキャラは登場時期が異なる。が、深く語り出すと話が取っ散らかるので割愛。すごい先輩たちがいるんだなぁ程度の認識で良いだろう。
そんな大物感を漂わせる先輩たちが藤田ことねのドームライブに言及することで、作品への期待値が高まっていく。

20年もの間ずっと最前線にいる同年代の先輩(?)

ちなみにアプリでも765プロの名前が出ているため、この設定は共通のようだ。

花海咲季 親愛度コミュ 第3話より

上記の通り、ゴルラは藤田ことねの成功譚におけるゴールが序盤から明確に示されている。
少しページを進めると更に分かりやすいが、『通った』という文脈から卒業して100プロでトップスターまで登り詰めるのが既定路線だと考えられる。
”学園”の名を冠しながらも、いずれは芸能界編なる章がお披露目されるのだろうか?

後述になるが、ここで『少女たち』と複数形で表記している

ちなみに、卒業生が100プロに所属するのは公式設定である。
時空が繋がっているにも関わらず、これまで初星学園の卒業生が他ブランドに登場しなかった理由付けにもなっている。

ゴルラ内での描写
ファミ通App様の記事より

過去のことね

話は過去へ飛ぶ。
冒頭の輝かしい未来から10年前であることを示され、10歳の藤田ことねが登場する。
ここで東京ドームのライブは20歳の出来事だと確定でき、前述の『通った』をより補強している。

貴重なロリことね
こちらも後述となるが、『近所のおねーちゃん』という前フリがある

藤田ことねはお金大好きキャラとして描かれており、そのバックボーンは見ての通りだ。これらの描写はアプリでも一貫している。

藤田ことね 親愛度コミュ 10話より

今時ここまで露骨に貧乏な家庭ある?とツッコみたくなったが、765プロにはほぼ同じ境遇の高槻やよいという先輩がいるため、筆者は受け入れることにした。


現在のことね

バイト漬けで疲弊していることね

更に時間は飛び、現在のことねへ。
 ダラダラ じっくり書きすぎても目が滑るだけなのでかいつまんで語る。

大金を稼ぐ手段=アイドルになると考えた幼きことねは、初星学園へと入学する。しかし、実家が貧乏ということもあり、バイトで学費を稼ぐ日々が続いていた。また、中等部では赤点を連発し、なんとか高等部へと進級できたといった様子である。
ある日の放課後、いつもバイトしている商店街の協力を得てライブ(とはいえ素人が設営したミニコンサートほどの規模)を催すことに。

謎の人脈とPC操作を覚えようと付箋を貼ってる描写があり、商店街のおばちゃんの有能さが滲み出ている。

運営スタッフの"天才"──


ライブは無事成功したものの、これまでの苦しい日々と、これからも続くであろう挫折の連続に思いを馳せ、ことねは涙を零す。ままならないね。

そこへ颯爽と現れたのは、前述の近所のおねーちゃんこと犬束静紅(以下、犬束P)である。

衝撃の事実…!!

彼女がことねに手を差し伸べることで物語が動き出し、冒頭のドームライブへと繋がるというのが第一話の全容だ。

心なしかおばちゃんも嬉しそうである

もう少し読み進めると、前述の『彼女たち』はユニットを指していることがわかる。
アプリ版にも登場する3年生の有村麻央、1年生の篠澤広、そこに犬束Pも加えた4人が揃うことで、ドームライブが実現するというわけだ。

静紅たち三人がことねを支える──ある意味''最強''だ。しゃあっ ゴールド・ラッシュ!

犬束Pについて

ことねの話は以上となり、ここからは犬束Pへと話を移す。
彼女はアプリ版には一切登場しない。いわゆるコミカライズ版限定のオリキャラである。
そんな彼女を形容する”天才”という言葉は、作中で度々強調されている。

モブからも一目置かれている様子
禁断の天才呼び”二度打ち”

主な功績、描写、スペックは以下である。

  • 10歳のことねにアイドルの道を示す(過去の描写)

  • 周囲から凄腕Pと持て囃されている(現在の描写)

  • 容姿端麗でプロデューサーとアイドルを兼業できる(未来の描写)

  • 赤点まみれだったことねに前期試験(※1)でA評価を取らせる

※1
前期試験が単なる表記揺れであり、アプリの中間試験と同義かは不明。一般的な学校の前期とは4月〜10月初旬を指す。
ちなみにアプリの中間試験は難易度毎で開催時期がズレ込むため、出会いを4月の初めと考えるなら、大体5月中旬~6月初旬あたりとなる。
・レギュラー:全13週。中間試験は6週目
・プロ:全16週。中間試験は8週目
・マスター:全18週。中間試験は8週目


さて、ここまでの情報を踏まえると、犬束Pはまさに天才と呼ぶに相応しい存在と言えよう。
なぜなら、ことねの成績を改善し、自身のセルフプロデュースまで行い、麻央の王子様指向をうまくコントロールし、広を東京ドームに立てるレベルまで鍛え上げたうえでつまらないと感じさせない手腕を発揮し、それらをわずか5年で成し遂げているからだ。
アプリを遊んでいる人ならこの凄まじさを理解できることだろう。十王一族もひっくり返る有能っぷりである。

NARUTO -ナルト-より
ちなみにコラ画像である

しかし、違和感を覚えるのもまた事実。以降はその謎を紐解いていく。


情報の整理

我々読者には、プロローグ・モノローグ・回想といった形で様々な情報が与えられている。そのため、作中キャラの言動以外のところで犬束Pを天才であると判断できるのだ。

先程の章で挙げた根拠だが、よく見ると過去~現在(犬束P初登場時)を除外し、現在(1話終了時)~未来までの功績だけで”犬束Pは天才である”としている。
これだと正しく判断できていないため、未来の貯金を削り、過去~現在だけで再度考え直してみる。

すると、

  • 道を示したとは言うが、東京ドームの貸切料金を教えただけではないか?

  • 5年前の静紅(まだP時代ではないと思われるためこの表記とする)がすべて計算したうえで誘導したとは思えず、ことねがアイドルを目指すかどうかは博打でしかなかったのではないか?

  • ことねと再会するまで、彼女は一体どこで何をしていたのだろうか?

という疑問が湧いてくる。

そうなると、せいぜい手元に残る天才の根拠は、ことねにA判定を取らせたことくらいになる。有能かもしれないが、天才かと言われたら結構厳しい。

容姿については見た目の話なので除外した。
また、アイドルとしての才能は今のところ描写されておらず、作中では”プロデュースの天才”としか描かれていない。
加えて、どちらかと言えば未来寄りの描写であると考え、アイドルの才能についても天才の根拠から除外した。

総合すると、

天才である根拠は未来編(+現在の小さな功績)という形でしか提示されておらず、過去から現在までに積み上げたものが分からないのに、作中で既に天才扱いされていることに読者(少なくとも筆者)は混乱する。

ということになる。

千奈ちゃんかわいいね

取らぬ狸の皮算用というか、狐につままれたような気分である。
とはいえ、まだ1話である。ここからキャラを掘り下げつつ、GOLD RUSHのメンバーがトップアイドルへ登り詰める様を見守ることにする。

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