【学マス】学園アイドルマスター GOLD RUSH 第6話 備忘録【ゴルラ】
前回のあらすじ
美味しいカニー感謝感謝
才能と需要
冒頭は犬束Pのモノローグから始まる。
彼女はことねが『才能あるアイドル』だと自ら証明したことを喜び、絶対に成り上がらせると心に誓う。その登竜門として『商店街リベンジライブ』を提案するが、ことねは笑顔で「無理です」と即座に断ってしまった。
ことね曰く、E判定が続いていた中学時代にアイドルでいられたのは家族と商店街のお陰とのこと。第1話のようにまた失敗すれば、自分はもうみんなの前で笑えないと心の裡を語る。
忙しない日々から抜け出し、Pとの信頼を築けたことで、ようやくこの話にフォーカスしてきたなぁという印象。ことねには『才能』がない(と思われてきた)が、『需要』があることでアイドルとして踏みとどまれたというのは、救いでもあり呪いとも言える。
過去の記事でも触れたように、周囲の期待に応えようとするのがことねの強さだが、それゆえに彼女はアイドルであり続けなければいけないのだ。
妹に勝ち続けて無敵のお姉ちゃんを演じ続ける花海咲季や、自分ひとりでやれると証明するために止まることができなかった月村手毬にも通ずるところがある。
また、本作のテーマとも言える『才能』という要素を、初星学園(というより十王一族?)側はかなり重視しているように見える。
才あるものに相応の振る舞いを求め、ふさわしい場を与え、それを支援するプロデューサーと組ませる、というのが基本理念としてあるのだろう。
この「才あるものは、斯くあるべし」という十王邦夫のマインドは、孫である十王星南にも受け継がれており、真城優が放送部に抜擢される要因にもなっている。
自己評価と他者評価
リベンジライブができない理由を伝え、その代わりならなんだってすると空元気を見せることね。例として虫食やバンジージャンプを挙げているが、やはり彼女にはバラドルの才能があるのかもしれない。(タンパク質含有量を教えたら咲季も喜んで虫を食べそうだが)
それに対し犬束Pは「虫かぁ」と、ことねをからかい始め、そうこうしている内に目的の駅へ到着。二人はそのままホームで別れることに。
姿が見えなくなった直後、犬束Pはホームにしゃがみ込み、もっと「ダンス上手いよ」とか「かわいいよ」とか言葉を尽くせたらと自己嫌悪を始める。ラブコメの不器用な男主人公かな?
続けて、ことねの『自己評価』と『他者評価』の話が始まる。
成績の振るわなかった中学時代がことねの自己肯定感(自己評価)を奪い、周囲の評判(他者評価)も落としてしまったのだと犬束Pのモノローグ内で語られ、それらは植物に降り注ぐ日差しや恵みの雨で例えられる。
実際、アプリ版でも途中まで自信のパラメーターが極端に低く、ことねのメンタルはギリギリだった。
砂と金と嘘
まだ時期尚早だったことを悟り、商店街の人たちに輝いている姿を見せ、ことねの自尊心を満たす作戦を取りやめようとする犬束P。
電話をかけ、商店街のおばちゃんに話を通そうとするが、相手も同じように犬束Pから提案されていたライブを中止したい旨を伝えてくる。
理由は「寂れた商店街じゃ第1回と同じ結果になってしまう。ことねちゃんならもっとお客さんを呼べるはずだから」とのこと。あまりにも人間ができすぎている。
お互いを思いやるあまり、すれ違いが起きていることを知った犬束Pは、嘘をつくこと決意する。同時に描かれているイヌホオズキが印象深く、脚本はここまで見越して「犬束静紅」という名にしたのかもしれない。
(「犬=イヌ」「束=ユニット?」「(静)紅=ホオズキ?」)
その他にも以下のような描写がある。
第1話の最終コマ、よくよく見るとベルトに「TRUTH AND LIE」と書いており、嘘つき(というより軽口を叩く憎まれ役?)なキャラ造形は意図されているようだ。
犬束Pは最終的にすべてを背負い、『嘘』を実現するのは『金(ことね)』をプロデュースする『砂(わたし)』の役目だと意気込み、商店街ライブの開催を決意する。
と同時に、ハコをいっぱいにしつつ、学園からの評価も得る必要があるため、これまでに登場した要素(以下に列挙する)をフル活用するのでは?と筆者は期待している。
犬束P目当ての女子生徒たち(ここにミヤビも混ぜてアフターフォローの描写があると尚良し)
ことねの家族
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上記を見た千奈と付き従う倉本家の人たち
元バイト先の先輩たち
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