陸上選手が女子プロボクシング観戦に行ってみたー
ども!石塚です!
10月15日後楽園ホールにて行われた、女子プロボクシングの試合に行ってきました。
この第5試合目に友人の晝田瑞希選手(普段はみずきち呼び)がプロデビュー戦として出場しており、初のボクシング観戦に胸を躍らせながら水道橋駅に向かいました。
ちなみにボクシングで言うと、安藤サクラ主演の映画「百円の恋」が好きです。
仕事の後だったので到着時には既に第一試合が始まっていたのですが、陸上の試合とは全く違った雰囲気にまず圧倒されました。
全体に薄暗い会場に、中央明るく照らされたリング。静かだけど空気は張り詰めて、選手のグローブがぶつかり合う音が響いています。
というか、女性が本気で殴り合ってるのって本当にインパクトある。
何度パンチが当たっても、力を振り絞って前進していく姿はどの選手もカッコ良かったです。同時に「自分には絶対できね〜〜〜!」って思いました。
そして驚いたのは、この日プロデビュー戦を迎えた4名のうち、3名が30歳を超えていたことです。よくあることなのかが分からないですが。
第3試合に出場されていた岩田真由美選手のボクシングも印象的でした。
第1ラウンドでダウンを取られたものの、後半では対戦相手の大空ヒカル選手を何度もコーナーに追い詰める猛攻を見せ、36歳プロデビュー戦でTKO勝利を決めていました。
どの試合も最後の方になると、お互い限界の状態で激しい打ち合いになるのですが、その気迫が本当に凄いです。
みずきちの前に知らない人の試合で泣いてしまいました。
第4試合の細田めぐみ選手vs狩野ほのか選手は6ラウンドの末、三者三様で引き分けに。
どの試合も鬼の形相で打ち合っていた選手同士が、終了のゴングが鳴った瞬間にパッと笑顔になり、お互いを称えて抱き合う姿がとても印象に残りました。
すぐにお互いのコーチ陣にお礼の挨拶をする姿からも「対戦相手がいなくては試合はできない」と、選手が何よりも対戦相手の存在を大切に思っているのが伝わってきました。
陸上は最悪1人でもレースは出来ますが、競い合うから記録が出せることを思い出させてもらった気がします。
そして待ちに待った第5試合、晝田瑞希選手vs山家七恵選手。
セーラームーンの主題歌に合わせて、ピカピカトゲトゲのマントを羽織って登場したみずきちが可愛すぎて爆笑しました。
30万円したらしいピンクのコスチュームに、ピンクのコーンロウヘアー、そして脇毛もピンクに染めるという徹底ぶり。
会場にはピンクの服を着た人たちが沢山いて、林家ファミリーみたいで勝手に親近感。
私もピンクの服を着て、何となくみずきちに敬意を表して脚の毛は剃らずに行きました(?)。
試合が始まった瞬間のコンタクトにまず衝撃。それまでの試合とはスピードとパワーが全然違う!と感じました。
当たった時の音が、芯食ってて重い感じ。しかもステップも速いから瞬き厳禁な試合でした。
本当に一瞬も目が離せなかった。
第1ラウンドで山家選手は右目上を切って出血。グローブに当たって切れる原理が分からないのですが、女子の試合だと珍しいらしいですね。相当なパワーなんだな…。
その後も大きく崩れる様子はなく、みずきちは3−0でプロデビュー戦勝利を収めました。
やった〜!!おめでとう〜!!好き〜〜!!
オリンピック出場を逃してからプロ転向したみずきちの試合を、東京五輪金メダルの入江選手も観に来ていて、後のインタビューからも2人の関係性が素敵だなと感じました。
人を惹きつけるコスチュームやコメント・パフォーマンスに、圧倒的な強さを持つ晝田瑞希選手は、今後とても注目を集めそうな存在だと思います。
ファッションも最高だからInstagramも要チェックですよ!
最終第6試合は江端佳代子選手の引退試合で、対戦相手の池山直選手と年齢を足すとなんと97歳という、超ベテラン同士の戦いでした。2人の戦績も桁違い。
6ラウンドの末勝利し、見事有終の美を飾った江端選手には長い長い拍手が。
「20何年やってきた選手生活は苦しいことも多かったけど、大好きなボクシングに出会えて幸せでした。」
「(会場にいるお母様に)この歳までボクシングを続けさせてくれてありがとう」とコメントした江端選手の引退セレモニーでは、特別な10カウント・ゴングが贈られました。
照明を落とし観客は起立して、リング中央に立つ江端選手と一緒に10回のゴングを聞きましたが、引退セレモニーも陸上とは違った厳かさがあって良かったです。
そんなこんなで、初のボクシング観戦はめちゃくちゃ楽しかったです!!男子の試合も観たくなりました!
今回はボクシング知識ゼロの観戦だったので、今度は詳しい人と一緒に観戦してみたいです。
何より戦う女性は格好良かった。その数分間に、膨大な時間と努力を想起させる存在って素晴らしいと思います。
自分も頑張ろうと刺激を貰ったし、例え波があってもこういう存在に時折触れることで、また前を向くことを繰り返していけば良いんだなって思えました。
出場された皆様、素晴らしい試合をありがとうございました。
今後の活躍をお祈りしています。
(じゅんなちゃんとの3ショット。
あげー💖のポーズらしい)
↓晝田瑞希さんのInstagram