【珈琲】#3 それは珈琲と呼ぶには甘くて
暑い日はアイスコーヒー一択の人も、季節を問わないホット派も、今年の夏は、一度は試してみてほしい。未知なる水出しコーヒーを。
え、これコーヒー?
忘れもしない3年前の夏、我が家にコールドブリューコーヒージャグ(水出しコーヒー用のポット)がやって来た。その頃は丁度Kalitaの三つ穴ドリップからHarioのV型円すいドリップに変えた頃で、まだ淹れ方もイマイチ安定してなくて、ドリップを変えたら味が変わったような、でも豆のせいかも、いやそもそも湯温何度で淹れたっけ?と心許ないレベルだった、と思う。
とにかくまだこんな文章を書き始めるほど、味に煩くはなかったことは確か。
初めて飲んだ水出しコーヒーの感想は、「え、これコーヒー?」だった。いつもの苦味がないし、なんというか後味が違う。
深入りの豆で作るとしっかり、だけどまろやかな味になって美味しい。寝かせると美味しくなるのはカレーと同じかも(カレーを寝かせたことないけど)。これからの時期は寝る前に豆を挽いて、一晩冷蔵庫で寝かせたら翌朝寝覚めの一杯を楽しむ。
冗長でごめんなさい
水出しコーヒーを回りくどく説明するとこんな感じ。
「夏にぴったりで」
「茶色い飲み物で」(コーラかな?)
「ちょっと苦くて」(コーヒーかな?)
「大人の飲み物で」(コーヒーでしょ)
「口当たりがよくて」(コーヒーじゃない?)
「作るのに8~12時間かかる」(コーヒーじゃないような…)
高い湯温で淹れた珈琲は苦味がより顕著になるけど、
水で出したコーヒーは甘味さえ感じる。
濃いめのホットコーヒーに氷を入れて冷やすのも、それはもちろん美味しいけれど水出しとは全くの別物になる。不思議。
何事にも順序があるんだなぁ。
【今日の一枚】
お気に入りの珈琲屋さんの水出しコーヒー 使い捨てカメラ風