【#私の働き方実験】仕事、家事育児に追われるフリーランスママが幸福度を高めるためにしたこと #研究報告書
小学校3年生と1年生の姉妹を育てる「兼業主婦ライター」のマユナです。6月よりランサーズの「新しい働き方LAB」研究員第2期生として活動しています。
今回は、半年間の研究員としての活動を「最終報告書」としてまとめました。
この記事は「指定企画・幸福学」の最終報告書です。「自主企画」については次の記事をご覧ください。
研究開始時に書いた「研究計画書」はこちら。
◆実験タイトル
仕事、家事育児に追われるフリーランスママが「幸せに生きるためにしたこと」を発信すると幸福度は高められるのか
◆実験の目的と背景
多くのワーキングマザーが「働いていて幸福だと思えない」状態だと言われています。私もその一人で、仕事、育児、家事に追われ、余裕がない毎日。幸福度が高い働き方が全くできていないという自覚がありました。
そこで本企画でのさまざまな幸福度を高める活動に参加し、幸福(ウェルビーイング=幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態)とは何かを考えます。最終的に、自分の幸福度を高めることを目的にしています。
◆検証したいと思っていたこと
「世代別の幸福度は40代・50代が一番底」といわれている、子育て中の40代の働き方と幸福について追及し、その活動を発信することによって幸福度を上げられるのかについて実験します。
日常生活や業務、研究員コミュニティ内での活動で得た気づきを通して、自分自身の幸福度を高めるにはどうすればいいのかを検証します。
◆研究活動の概要
本企画では、毎週2回のハピネスチャレンジをはじめとするプロジェクト全体の活動と、各自で活動する幸福度を上げるための取り組み("マイハピネスプロジェクト")があります。
全体の活動ではハピネスチャレンジが中心で、リーダーの花山さくらさんが出してくださるお題について考えるというものでした。毎回、深く考えさせられる内容でした!
各自で活動する私の"マイハピネスプロジェクト"は、当初、
「3 good things」をTwitterに発信する
でした。
「3 good things」とは、「毎晩寝る前にその日にあった良いことを3つ書く。どうしてそうなったのかも書く」という心のエクササイズです。
残念なことに私にとっては「3 Good Things」では幸福度向上につながらず、あまり意味のないルーチンになったため、約2ヶ月でやめました。
その代わり、研究計画書にも記載した幸せの4つの因子に関連するキーワードの達成度を独自測定する方法で1ヶ月ごとに振り返ることにしました。
◆活動報告まとめ
6月17日に行われたキックオフミーティングには前野先生も出席され「リラックスしてまず仲良くなって、やりたいことを応援しあいましょう」と、良い意味で肩の力が抜ける言葉をかけていただきました。
ハピネスチャレンジは前半は、お題に対して個々で考えてSlackに回答を投稿、後半はグループに分かれてオンラインでディスカッションをするという活動をしました。
私のグループはなかなか都合がつかず、主にえりたかさんと2人でディスカッションを行いました。人数と開催できた回数は少なかったのですが、お互いにワーキングマザーということで仕事と家庭の両立や家庭の幸福度を高めるためにはどうするか?という話題にもなり、とても楽しく、そして深堀りして考えることができた良い時間でした。
また、独自で行った1ヶ月ごとの幸福達成度はこのような結果になりました。
7月
強み→☆
感謝→☆☆☆☆
give→☆☆
自分軸→☆
新しい働き方Labのコミュニティマネージャーで、ブランディングのスペシャリスト・シモカタさんのセルフブランディングのセッションを受けた。
運営サポートとしての活動を開始、さまざまな人とかかわれる研究員制度と仲間に感謝の気持ちは最初から大きい。しかし、貢献度は低めでなかなか自分の仕事と家庭、コミュニティへの関わり方のバランスが上手く取れない。
8月
強み→☆
感謝→☆
give→☆☆☆
自分軸→☆
8月は子どもの夏休みで幸福度は最低に。毎年のことなので、自分と家族の健康だけを考えて日々を過ごしていた。しかし、昨年までの閉塞感は少し薄れ、どうせなら夏休みを楽しもうという気持ちも芽生える。
9月
強み→☆☆
感謝→☆☆☆☆☆
give→☆☆☆
自分軸→☆☆
9月の定例会の運営でチャットサポートと声の出演という、自己最高のイベントへのかかわりを果たす。仕事も夏休みにセーブしていた反動で増え、充実した月だった。しかし、頑張りすぎて疲れ、結果として幸福度診断の数値は低かった。
10月
強み→☆☆☆☆
感謝→☆☆☆☆☆
give→☆☆☆☆
自分軸→☆☆☆
定例会の運営や高単価案件をいただいたクライアントからもお褒めの言葉をいただき、前向きな気持ちになれた。前述のハピネスチャレンジで、えりたかさんとのディスカッションをして、ポジティブな気持ちもお裾分けしていただいた。
今まで0だった自己肯定感は1に。幸福度診断の結果は過去最高の数値になった。「自己肯定感が上がると幸福度は上がる」は本当だった。
11月
強み→☆☆☆☆☆
感謝→☆☆☆☆
give→☆☆☆☆
自分軸→☆☆☆☆
11月は研究期間の終盤。どうせなら最後まで…と覚悟を決めて11月の定例会と新しい働き方アワードなどの重要イベントの運営にも手を挙げた。自主企画のセルフブランディング迷子も卒業し、ようやく本格的に自分の「好きなこと」と「得意なこと」のかけ合わせで決まった「アロマ×古典」の発信を始めることができた。
そして、6月、9月、10月、12月と4回行った「幸福度診断(Well Being Circle)」においても、10月以降は上記の達成度測定と連動するかのように良い結果が出ました。
特に上昇したのが「Well-Being」のカテゴリ。
幸福度診断サイトの概要にも
とあり、一番重要だとされるカテゴリです。
「人生満足尺度」「ポジティブ感情」ともに大幅に上昇し、半年の間に幸福度は高まったといえます。
幸福について本気で考え、どうしたら自分にも、家族にも、クライアントや仲間にもバランス良く無理なく生きることができるのかを追求しながら活動した半年だったと思います。
◆結論と根拠・気づき
結論:楽しいことと好きなことを仕事にできる自己実現への希望と自己肯定感、仲間や家族とのつながりは幸福度を高める栄養素である。
幸福学のメンバーとの関わりは、企画として当初の計画よりも少なかったと感じることもありました。
しかし、個人的には幸福を追求した半年の活動はとても充実し、良い結果の出た実験でした。
特に運営サポートとして本格的に活動し、やりがいを感じ始めたと同時に「生きてたら、最終的にはなんとかなる」と吹っ切れた出来事がありました。そして好きなこと、楽しいことに挑戦してもいいんだ、と悟った10月以降は幸福度診断という客観的な測定方法でも数値が上がっています。
◆研究に関する考察・これから
幸福度が高まった理由は、
・自己開示をした
・自己肯定感が0→1になった
・日常の積み上げツイートを振り返った
の3つが考えられます。
仲間や家族に自分が今どんな状況かを説明し、自分の気持ちを開示することにより、「あなたならできるよ」「応援してるよ」とポジティブな声かけをしてもらえることが増えました。それにより自分のストレスが軽減され、 自分自身もポジティブな考え方ができるようになったのです。
自主企画のテーマ「セルフブランディング」で好きなことで稼げることへのビジョンが見え、そこから生まれた希望の存在は大きかったです。「自己肯定感が低いと幸福度は低い」の半面、自己肯定感0の人間が1になったのは、世界が変わったといっても過言ではない出来事でした。
また毎日の業務をTwitterで「#今日の積み上げ」のハッシュタグをつけて発信を続けていました。その合間にも日常のつぶやきをすることにより、振り返る際に自分の気持ちを反芻することができたのも良い結果につながったのではないでしょうか。
冷静に状況を把握し、自分の幸不幸を受け止める材料になったと考えられます。
今後も、幸福度診断は継続して行い、客観的な数値で幸せとは何か、どう生きれば幸福度が上がるかを振り返る時間を作っていこうと思います。
どちらかというと不幸を感じやすいネガティブな性質の人間なので、幸福度が下がることを予防する方法についても考えてみたいです。
◆全体振り返り
2022年1月末、第1期の「新しい働き方アワード」で前野先生の幸福学と出会い「これを次の研究テーマにしたい!」と勝手に決めてから、早11ヶ月。
家族にも恵まれ、生活に困っているほど貧乏でもないのに、贅沢な話かもしれません。しかし、6月までの私は幸福感を感じることができず、心を病む寸前でした。研究員としての活動をスタートして初めて、自分の幸せについて考えて行動したことがなかったということに気づいたのです。
ある意味、マイナスからのスタートでした。
実験を始めた当初は毎日、幸せの4つの因子「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」のなかで「今日はこれを感じることができたな」と振り返るように心がけていました。
ようやくマイナスからプラスに転じたと感じたのが9月末。
中間報告で、幸福度を向上させることについて考える習慣がついていたことに気づいてからは、精神状態もさまざまな活動をすることもすごく楽になったように感じました。
そして、自主企画のテーマ「ブランディング迷子」を卒業し、自分の「好き」をいかして活動することへの種まきを始めた頃には、一番苦手だった「ありのままに」因子に対しても前向きに考えることができるように。
この半年で「なんでこんなに頑張ってるはずなのに、不幸なんだろう…」と嘆くことは確実に減りました。
幸せを追及するのは一生続くことです。この研究期間が終わっても、ゆる~く幸せについて考えながら生きていきたいです。
日々の活動はTwitterでも報告していますので、ぜひのぞきに来てくださいね↓↓
https://twitter.com/runrunmana
長くなりましたが、最後に、新しい働き方LABの運営の皆様、私と関わりを持ってくださった研究員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!
第3期以降も研究員制度が継続することを祈りつつ、最終報告を完了とさせていただきます。