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ライター2年生、取材ライターブートキャンプに挑む ― その3 ―
こんにちは、マユナです。
8月末から始まった「取材ライターブートキャンプ」、今回は第3回講義を振り返ります。
今回が終われば、もう折り返しです! 早い!!
今回のテーマは「取材ー基礎編ー」。
いよいよ取材当日の流れや、取材のテクニックなどを学びます。
はじめに―構成の作り方―
最初に、課題のフィードバックも兼ねて「構成の作り方」についての講義です。
基本的に取材記事の構成は「過去→転換点→現在→未来」という時系列で書くと読者に伝わりやすいでしょう。
具体的にはこんな感じです。
自己紹介
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現在の軸を形成させた過去の経験
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ターニングポイント
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活動や今の仕事が軌道によるまでのプロセス
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現在の活動
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今後の展望
記事のメインとなるのは「ターニングポイント」と「プロセス」。
記事のなかで読者が一番知りたい部分を、文字数のボリュームが最も多くなるように書けば、全体的に主題がわかりやすいまとまった記事になります。
構成の時点で、記事のアウトプットイメージを意識しながら質問を考え、各構成のボリューム感を意識していくのが良い記事になる秘訣です。
アイスブレイクのコツ―入口は慎重かつ丁寧な対応を心がける―
それでは本日のメインの取材当日の流れについての講義です。
まずは「アイスブレイクのコツ」について。
挨拶や今日の主題の趣旨の説明、相手の緊張をほぐすためのトークを「アイスブレイク」といいます。
相手が多忙で時間がなければ省略もできますが、やはり取材は接客業と似ています。
好印象を持ってもらうために意識すること、インタビュイーには、時間を割いて取材に応じてもらうことへの感謝の気持ちを態度で示すのは大事です。
そして、相手の気分・精神状態をできるだけ正確に把握するように努めることも重要です。
他にも、ケーススタディを交えて、スムーズにインタビューに入るためのアイスブレイクのコツを講師のハマさんと俵谷さんから解説していただきました。
それらを全部聞いた私の感想は「難しい!!」でした!
人見知りの私にはなかなかハードルが高いです!
けれども、同じ受講生の方がチャット欄に書かれた
「初デートみたいですね」
という感想が、私のハードルをガクン!と下げてくれました。
そうか…初デートか…(青春の思い出を噛み締める)
こういう良い気づきがあるので、ブートキャンプは素晴らしい講座なのです。
アイスブレイクのコツ~まとめ~
1.取材に応じてもらうことへの感謝の気持ちを忘れずに
2.相手の感情をスコアリング
3.共通点(興味関心)を探す
4.すきまタイムをうまく使う
5.リアクションはミラーリングで
質問の深掘りのコツ―「盛り上がる」取材にするために―
さて、次は「質問の深掘りのコツ」がテーマです。
話が盛り上がると取材内容も良いものになっていくもの。
今回のテーマは、全体を通して接客も営業も苦手な私にとってはなかなか難しい、かつ耳が痛い内容だったのですが、そのなかで一番印象に残ったのが
「取材だからと身構えずに普段の会話と同じように、気になった部分はどんどん質問しましょう。インタビュアーが知りたいことは、読者も知りたいことです」
という言葉でした。
相手が答えやすい質問のコツはオープンクエスチョン(相手が自由に答えられる質問)とクローズドクエスチョン(はい・いいえの二者択一で答える質問)、 「5W1H」(Who・When・Where・What・Why・How)や、具体的な数値などの使い分けが大事です。
これらの質問を聞きたい内容によって使い分けることが、取材の達人への道なんですね。
また「初めて聞かれるであろう質問」をメインの質問に持ってくることも、大事なコツのひとつです。
インタビュー対象者が取材された今までの記事との違いを出せて、読者にとっても新鮮で興味深い記事になるでしょう。
質問の深堀りのコツ~まとめ~
1.気になった点はどんどん質問する
2.オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ける
3.5W1H を意識する
4.具体的な数値で切り込む
5.初めて聞かれるであろう質問にフォーカスする
6.聞きたかった質問の答えが「薄かった」場合の予備の質問を用意しておく
連想ゲームはおすすめ練習法
深掘りのコツをいろいろ解説してもらったのですが、取材の経験が少ないと、なかなか盛り上げる質問が出てこないものです。
と、ここで「マインドマップ」を使った連想ゲームがスタートしました。
キーワード:リンゴ
テーマ:これからの農家の在り方
から、連想する単語をチャット欄で発言し、講師の方がそのなかで一番興味深いものを選び、さらにその言葉から連想して伸ばしていきます。
受講生のみんなの積極的で個性あふれる連想(リンゴ→IoT、出荷先→メルカリなど)に、私もすごく勉強になりました!
この連想ゲームの意味は、深堀りするキーワードを伸ばし、発想のスピードをあげる練習でした。
インタビューを聞きながら、事前リサーチしたキーワードを持っておけば、このマインドマップのように深掘りすることができるようになります。
時間通りに終わらせるコツ―時間オーバーは絶対にNG!?―
取材のコツ、最後のテーマは「時間通りに終わらせるコツ」です。
ここでは3つのコツがあります
1.時間配分を考える
2.メリハリをつける
3.時間オーバーは絶対NGではない
取材を時間通りに終わらせることは、相手に対しての配慮として大切なことです。
とはいえ、取材が盛り上がった際には無理して時間通りに終える必要はありません。
あくまで「良い取材内容にすること」が最も重要です。
そして、時間オーバーするのは相手が話過ぎているからというパターンが多いという、講師陣の実体験も…(笑)。
今週の課題は「記事の構成を作る」
今週も実践的といようより、むしろ記事を書くための重要なステップである課題が出されました。
前回の講義にあった「記事のスタートからゴールは川を渡ること、質問は飛び石」という例え。
その飛び石をいくつか用意するのが、今回の課題です。
インタビュー記事の構成と質問を考え、実際に取材する日に備えます。
これらを先に作っておくと記事のゴールが明確になり、当日のインタビューも応用が効きやすくなるのです。
この課題はインタビュー記事以外の記事を書くのにもマストの作業。
一応、ライターの端くれの私には楽勝…?
全然そんなことありませんでした!!
字数と取材時間制限内に収めるにはどうすればいいかが、なかなか難しかったです!
課題を終えてから、マインドマップで広げていけばよかったのかなぁと反省。
取材当日は「初デート」
今回は、実際の取材でのシーンで使えるコツが満載で、より実践的な内容でした。
私が今回の講義で一番心に残ったことは、下の2つです。
1.取材当日はいわば「初デート」、相手に好意を伝える。
2.興味を持っていることが伝わる質問、答えやすいを心がけるとそこから
深掘りができる。
アイスブレイクも、答えやすい質問の仕方も、キーワードを拾って広げて深掘りする…全ては取材相手との良い関係を築くことへの足掛かりです。
気持ちよく質問に答えてもらって、熱い想いをぶつけてもらうことこそ、良い取材記事の元なのだということがわかりました。
さて、いよいよ取材ライターブートキャンプも次回からは後半戦です!
次回はゲスト講師の方が来られるということで、どんなお話が聞けるのか楽しみです。