6.大学院受験における研究室訪問(って必要なの・・?)

結論:研究室訪問は必須と考えたほうが吉です。

心理系大学院は理系の大学院と違い、研究室訪問が任意なところが多いです。
しかし、実情は必須レベルです。
それはなぜか。
1.自身の研究計画を指導可能な教授がいるかどうか
2.自身と志望教授の相性(フィーリングレベルでも)が合うかどうか
3.志望校が外部生や社会人に開かれているか
を確認する必要があるためです。

1.について
 メールで送るだけでは相手に伝わりません。
2.について
 会話してみないと温度感や対話のリズムがわかりません。
3.について
 通常、大学院では表面上の公平性を保つために、アドミッションポリシーでこの点の制限を設けません。しかし、実際は内部進学しかほとんど採らないところ、心理臨床メインのところ、研究メインのところ、外部生・社会人に開かれているところなど様々個性があります。
大学院のWEBページや教授一覧を時間をかけて注意深く読んでいけばなんとなくわかってきますが、教授に聞けるなら聞いたほうが断然良いです。

自分が研究したいことが固まっていない状態で、初見かつプロの臨床家に訪問するなんて少し尻込みしてしまうでしょう。
しかし、大切なのは「訪問しない理由を探さない」ことです。
(それと、これは実際の信ぴょう性はわからない話ですが、「研究室訪問に来ていない学生は落とす」という情報も耳にしたことがあります。)

ということで研究室訪問の予定を立てるのですが、
それにはまず「どの学校の、どの教授に訪問をするか」を決めなければなりません。
それを決めるためには、「自分が何を学びたいのか、何を研究したいのか」を決める必要があります。
「自分が学びたいことや研究したいことがわからない・・」という場合があるでしょう。このような悩みが生じる段階というのは、まだ心理学の勉強が浅い段階になってしまっているのかもしれません。心理学の勉強を深めつつ、気になる文献や先行研究を読み進めていきましょう。

・・・このように考えていくと、研究室訪問まで意外と時間が必要になるでしょう。一度逆算スケジュールを立てていくとよいです。

ちなみに、私がお世話になった書籍はKALSの研究計画書編です。
当時、「研究したいこととかよくわからん・・・」と路頭に迷っていた私を導いてくれました。
終わりに私が行っていたスケジュールをまとめておきます。


(参考)
私の場合以下のようなスケジュール感で動いてました。
入学前:
 予備校に通っていたため、研究計画をタスクとして課せられていた。そのため、KALSを参考にしながらたたき台レベルのものを作成した。しかし、予備校の講師から指導を頂いた結果、研究計画を練り直したほうが良いと判断した。

3年次春:
 研究計画の練り直しのために、自分の興味関心分野をリストアップ。それから、国会図書館などを利用し文献や先行研究を集め、たたき台を再構築。

3年次夏:
 自分の興味分野に近い大学院を3校リストアップし、説明会に参加。

3年次秋:
 研究計画のたたきを見ていただくために、各校へアポイント。(1校は断られ、メールでの簡易的なフィードバックとなった)

3年次冬:
 研究室訪問

4年次春:
 訪問フィードバックをもとにたたき台を修正し、研究計画を作成

4年次夏:
 研究計画完成


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