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一本橋に棲む魔物

教習4日目。技能教習6~8時間。第2段階のはじまりである。

体調は最悪である。

ワクチン接種後の副反応は、近年まれに見る体調不良を引き起こした。頭痛に関節痛にだるさにバランス感覚の崩壊。なんとか教習前までには治まってくれ…という祈りが通じて熱は平熱以下に下がったものの、頭痛がなかなか引いてくれなかった。やんぬるかな。

だが、本日一回目の教習はシミュレータ(今年の9月末に配備された新型である)である。これをなんとかやり過ごして1時間の休憩。ここでレッドブル等を適当に投与し、実技教習の頃にはもうワクチンでもウィルスでも持ってこいオラァという状態にまで復活した。

閑話休題。

2段階でやるのは法規走行であるという話は前回したとおり。ただでさえクラッチだのアクセルだのブレーキだのと苦戦しているところに加えて、やれミラー合図目視だの車線変更は3秒前だ30m手前でウィンカーだだのと頭の中がぐーるぐるである。

今回は1人の教官に対して2人の教習。教官はもうひとりを重点的に見るため、私は自習モードである。

時折コースを間違えるも、諸々の手順はそんなに問題なくこなすことができている。へへ、もうこれ卒検も余裕っしょと一本橋に来たときに、それは起こった。

教官「じゃあ、そろそろ2段階も終わりって人の走行をね」

教官「模範走行的なアレでやってもらうから見ててね」

教習生「ハイッ」

俺の絶技を見て惚れんなよなどと思いながら一本橋へ ―

ふらふら「すー・・・・・・・ガッタン」

教官「?」

教習生「…?」

この自動車学校に来て初めての一本橋失敗。いやいや、そんな。そんな馬鹿な。

ふらふら「すすすすみませんもっかいやらせてください」

教官「そうだねーもう一回だねー」

ふらふら「すー…がったん」

教習生「(目を逸らす)」

教官「えー…あー…うんうん」

ふらふら「(赤面)」

教官「見られてるとね!なれてる人でも失敗するという例でした」


なんということでしょう。緊張に弱すぎるだろふらふらさん。

見られてなんぼの検定だってのに、見られてると失敗するとかもうダメじゃん。どどどどどどうしよう…。

※ このあとめちゃめちゃ youtube 見た

― 

youtube には元教官の人のアドバイス動画や、実際の卒検そのものを動画にしている人が意外にたくさんいます。私が見てわかりやすいなー・聞きやすいなーと思ったのがこちらのチャンネル。ご紹介しておきます。

元教官の方の丁寧な説明。課題に対してどうすればいいか、実際の検定でどのあたりが重要視されるのかと言うのを教えてくれるのでめちゃめちゃ勉強になります。苦手意識を持ってしまった一本橋を克服できた(できました)のはこの動画のおかげ。

あとは、同じ立場の方の動画を見たりすると、意外に自分の運転を客観視できたりします。

さて、次回は最終日。のこり3コマ(シミュレータ、学科、2段階のみきわめ)を一気に行う。ふらふらさんは無事2段階のみきわめを終え、卒検へのきっぷを手にすることができるのか。

次回:慣れと緊張と私


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