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反面教師から多くを学ぶ 【行動のヒント】

反面教師という言葉は、できれば使わずに日々過ごせるのが一番だと思います。しかし、私の人生では何度も苦しめられてきました。

一見するとやっかいな存在に思える反面教師ですが、少し視点を変えると、お得に(?)学べるチャンスになるかもしれません。

大前提

本題に入る前に、大事な前提を2つ整理しておきます。

反面教師に耐えられない場合は逃げる

反面教師となる人は時にあなたを直接攻撃してくるかもしれません。生きていく上で、こころの健康は何より大切です。こころが折れそうになったら、その状況をできる限り解消することを試みてください。

「逃げる」という言葉にネガティブな印象を持つかもしれませんが、決してそうではありません。自分を守るための合理的な決断だと考えてください。

反面教師の意味と誤用

反面教師 を辞典で調べてみると「悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。」(三省堂『新明解四字熟語辞典』)と定義されています。この投稿では人に焦点を当てず「悪い見本(事例)」という意味で用います。

また、誤用として「良い面の見本」に対しても反面教師と使われることがありますが、これは間違いです。この投稿では、良い見本のことを 模範 と表現します。

反面教師は模範と比べてお得に(?)学べる

反面教師と模範の構造的な違いを図に表しました。

反面教師は、何か(出来事、事象、課題など)に対して「これは間違っている」と感じるため、異なる考えを検討することになります。一方で、模範は「これは正しい」と感じるため、そのまま受け入れたり、実行したりします。

この構造の違いが、学びの量の違いにつながると考えています。

反面教師のケースでは、異なる考えを検討せざるを得ない状況となり、それがモメンタム(勢い)となります。その結果、1つの悪い見本から、2〜3つの異なる考えを学べることが多いように感じます。

一方で、模範の場合はすでに良い見本があるため、他の考えを探すモメンタムは反面教師よりも薄くなり、学べる数は基本的に1つにとどまります。

これは「模範より反面教師が優れている」という話ではなく、単なる構造上の違いにすぎません。良い見本を前にしたときでも、他にどのような考え方があるかを注意深く検討することで、どんな状況でも学びの量を最大化できると思います。

さいごに

今回は 学びの量 に着目して話をしましたが、学びの質 という観点では、また違った見方があるかもしれません。

反面教師からも模範からも、積極的に学び、それを自分の成長につなげていきましょう。

このnoteについて

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