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ジョブホッパーによるExcelにまつわる雑感 〜セルの結合に出会ってげんなり〜

自慢じゃないけど、今いるのが8つ目の会社だ。業種も規模も様々、東京と地方(福岡)もちょうど半々くらい。

だのに、転職する都度、入った職場で「セルを結合する」を多用する新たなExcelドキュメントに出会って毎度げんなりする。

皆なぜそこまで「紙の上で情報を思い通りの位置に配置する」ということにこだわるのだろう?こだわっているようでいて、縦横の位置と概念的な関係がさほど洗練されているとも思えないし、余った部分を方眼紙状のまま放置してくれてやがるおかげで、範囲指定によるコピーにも難儀するし。何なんこれ。

首尾よくコピーできたとしても貼り付け先で「コピー領域と貼り付け領域のサイズが違うため貼り付けることができません」とか言われるし。いや貼り付け元は結合されていかにも「私はひとつのセルでございます」みたいな挙動してるのに、なんでコピペする時に限って複数のセル扱いなのよ。複数データ扱いされるおかげで「値のみの貼り付け」にも難儀だし。表の一か所でも結合されてたら並べ替えもフィルタリングもおかしなことになるし、ピボットテーブルだって組めやしない。

もう最悪ー!とか思いながらそこで過ごす数か月~数年はちまちま新フォーマットを「セルの結合」を禁じ手にして作ったり改修したりしながら過ごすのだけれど、異動なり転職なりで新しい職場に行くとまた出会うんよね。悲しい。しょうがないのかなあ。

みたいなことを感じたあとはいつも、一番最初に入った超大企業でのことを思い出す。エリート集団たるご本社様から送られてくる各種の書類や様式はたいていWordフォーマットで作られていた。そう、Excelとは逆に微妙な配置が全く思い通りにならないで全世界的にお馴染みのWord文書が、インデントやらタブやら表組みやら段組みやら行間調整やらを駆使しながら9ポイントくらいの小さいフォントでびっちりと、しかも極めて精緻に作られていて。これはこれでなんか空恐ろしいものを感じさせる代物であった。

なんかどっちも「合理的」であろうとしているんだろうけど、目指している合理性が正反対かつ両極なんだろうなあという感じ。まあ、「正しい合理性」(データをなるべく正規に取り扱う、といった意味あい)と呼べるのは後者なんだろうけど、なんだかなあ。

ていうか位置合わせが最優先事項なんだったら両者とも素直にDTPソフトでも使いなよ。手近なものですませようとするからデータ的に非正規になったりWordのルーラーいじくるのに毎日深夜残業でタクシー帰りになったりするんじゃん。なんならパワポでも良いよ。でももしそんなこと本当に言ったら「そういうことじゃない」って両者言うんだろうなあ。もう寝ますおやすみなさい

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