ウソツキになりますのでご注意ください。
ガセビアの沼という番組を知っているだろうか。
正しくは「番組」ではなく、トリビアの泉で放送されてた1コーナーのことである。
トリビアの泉のレギュラー放送が終わってから14年は経つみたいなので(!?)そんな番組知らないという人に捕捉説明だが、この番組は生きていく上で必要か不必要かと問われたら別に必要じゃない、でも知ってたら「へぇ」って言われるレベルのムダ知識を教えてくれるもので、テレビ番組規制が厳しかった私の家で何故か見ることが許されていた番組の1つである。
その番組内でちょこちょこ放送されていた1コーナーがガセビアの沼だが、こちらは間違っているのに世の中に浸透してしまっている嘘について紹介するコーナーだった。
私はこのコーナーで「ガセ」という言葉を知った。
このコーナー、実は放送された回数はかなり少ない、のだが、私の中でかなり印象に残っているコーナーだ。
まずこの番組全体的に、ナレーションの声とか、物々しい風のセットやブラックアウトして白文字の演出とか、当時子どもの私にとって全体的に雰囲気がちょっと怖かった。トリビアの泉とトリビアの種(検証コーナー)はまだ内容が明るいし、雰囲気でめちゃめちゃくだらないことをするという面白さがあった。
だが、ガセビアの沼、投稿されるネタはどうでもいい内容が多かったが、演出が子どもの自分には凄い怖かった。
まずガセビアの始まり、タモリさん八嶋さん髙橋さんが木の穴に落ちてしまい、変な民族が変な儀式をやっているところにたどり着く、このアニメーションからちょっと怖い。
そしてセット。ガセビアの沼はトリビアの泉のような、明るく広いスタジオと違って、暗く狭いセットに司会2人とタモリさんだけが沼の前に佇んで、なんとも重々しい空気。
そしてタモリさんが「ガセビア、それはトリビアとは似て非なる全くのデタラメ」と説明する感じ、「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせて不気味だった。スタッフ笑いが入ってるのに3人とも真剣な表情なのもなんか怖かった。
そしてガセビアが紹介される。トリビアの泉同様、投稿者紹介→ネタ紹介→VTRの流れなのだが、
なぜか投稿者の名前がモザイク処理されているのである。
不気味すぎる……(理由は投稿者の気持ちを考えて伏せているらしいが正直意味がわからない)
そしてガセビアの紹介
・・・・・である。というのは、
と言った後、映像がネガポジ変換され・・・
・・・・・である。というのは、 ガセ
というのだ、あー怖い・・・。
このコーナー唯一の癒しだった緒川 たまきの「嘘つき」に入る前に、画面が割れる演出、そして「・・・嘘つき」って言った後の
ウソツキになりますのでご注意ください。
となる
はー怖いなー怖いよー・・・。
全体的に文字が紫なのも怖かったんだよなぁ・・・。
最後、葉書を沼に沈めるのだが、、時々鎮まりきらないのもあったりして・・・笑
まぁ、14年前に比べて情報がさらに錯綜し、世の中にフェイクが横行している今こそ、ガセビアの沼、必要なんじゃないかなと、個人的には思うが。