今日という日は
今日は『母と暮せば』について書こうと思う。
が、映画公開してちゃんと映画館に見に行ったのが2015年の年末、その後一回DVDレンタルを見たきりこの作品を見ていないので、正直記憶が微妙なので、非常に内容の薄い感想になってしまうことはご承知おきを。
ただ非常によく覚えているのは、我が推し二宮和也が第39回日本アカデミー賞と第89回キネマ旬報ベストテンの主演男優賞に選ばれたもう、オタク的には関係各位ありがとうございましたと当時大騒ぎしていた記憶、そして長崎の原爆について考えるとても良い機会になったことだ。
二宮さんが硫黄島の時も言っていた。「僕がこういった作品に出ることにより、若い人にも関心を持ってもらいたい」というコメントの通りになったのである。
この作品の大半は戦後の話なので、どっちかというとほのぼのした映画で、もう母と息子&息子&恋人の組み合わせが最高激萌え映画でもうニヤニヤニヤニヤが止まらない映画なのだが、登場人物たちの話している内容や、息子の話を聞いていると、戦争の怖さとか、後長崎の原爆についていろいろ思わざるを得ない。
そんな中、唯一直接的な原爆の表現があるシーンがある。私はこの映画一番の名演出と思っているのだが、それは息子が被曝死するシーン。
いつものように学校へ出かけた息子。そして授業中、息子がインクに手を触れようとしたシーンだったような気がする。突然眩い光がピカと、息子が「はっ」とした時、原爆の熱により、使っていたインクの瓶はみるみると溶け、その後爆風に襲われ何も見えなくなり、ただ物凄い音が響いている。思わず息を飲んでしまった。
広島の原爆は世界初だったこともあり、取り上げられることも多いのだが、あまり長崎については取り上げられることが少ないので、この映画で長崎行ってみたいなと普通に思った。
というか、この映画本当なんかゆったり流れる割りにいろいろ考えさせられる良い映画なのでもう一度観たいと思う。