感想が140字を溢れそうになってたのでこっちで書く

今日映画見に行きました。

これです。
昨日日本公開されたばっかりの作品。

正直、最初に「マリアビートルの実写化やります!ハリウッドです!主演ブラピです!」
の時点で
「いやいやいやーーー何を言ってるんですかねーーー」
と思ってました。
そして初めて公開された予告みても
「いやいやいやー東海道新幹線になっとるやないかーい」
「いやいやいやー日本どうしたーーー」
「いやいやいやーぜーんぜん日本人おらんやんけーーー」
などもうツッコミどころ満載で、
原作者の伊坂幸太郎のコメントも

何この日本!?と驚きつつ、豪華な俳優さんたちが活き活きと暴れていることに興奮しました!暗い気持ちを吹き飛ばす楽しい映画になるのでは!と期待しちゃいます。

https://theriver.jp/bullet-train-trailer/

という、なーんかやばそーな香りしかしない映画。
そんな印象で見に行きました。

そもそも私、伊坂幸太郎作品のファンであります。
伊坂幸太郎作品の実写映画も結構好きで、最近見たやつだとアイネクライネナハトムジークは本当に良かった。
伊坂幸太郎を知るきっかけになった「ゴールデンスランバー」も重力ピエロも、アヒルと鴨のコインロッカーも…
だから、ハリウッドにとうとう伊坂幸太郎が見つかったぞ!という気持ちもありましたが、「どうせ、新幹線という密室の中で殺し屋が殺し合うっていう設定以外は原作踏襲しないんだろ」
と思ってました。
原作要素1割しかないと思って見に行きました。
その前提で感想読んでください。


個人的には目をキラキラさせながら見させていただきました。
まず、初っ端から「木村」が出てきたのが、「あ、主人公ブラピって言ってるけれど、原作の主人公木村さんちゃんと出てくるんだ。よかったー」でした。
そして「そんなわけねぇだろ」日本も、もうこっちは上記の理由で開き直ってるので全然気になりませんでした。なんならデッドプールの監督なので「逆に面白い」って感じ。ふりきって「外国人からみた日本」やってた感じ。
よくレディバグが「日本人って全員お辞儀しねぇのかよ」とか言ってたのも笑いました。はい。

そして原作って「一方その頃この人は」みたいなのがめっちゃ多い。そして殺し屋シリーズ特有の印鑑で「今この人の話です」っていうのを見せているのだが、それもハリウッドーな感じで表現されてるし、伊坂作品特有の「何かで例えてべらべら喋る登場人物(今回で言うと檸檬の機関車トーマス)」がいて、ちゃんとそこやってくれるんだと。

檸檬と蜜柑は良いです。非常に。コメディキャラとして、熱ーいキャラとしても、今作唯一の私の涙腺が蜜柑と檸檬でした。
あと。王子が女の子になっててびっくりしたけど。まぁ別にそこはあまり気にならなかった。原作男の人ばっかりだからそこはハリウッドだし、女の人もいれましたってか。
狼がめっちゃ出番軽かったけど、そーだっけか。と思って。あと狼のこれまでのお話マジでハリウッドで草でした。

そんなド派手アクション多め作品…ではあるのですが、原作リスペクトなのか、結構会話劇も多めでした。そこも嬉しい。
結構叙述トリック的な、文章でしか表現できない感じとかも頑張って表現できてたんじゃないかなと思います。
伊坂幸太郎特有の後半の怒涛の伏線回収もしっかり表現されてました。
いや本当に、ハリウッド映画のはずなのに、ちゃんと伊坂幸太郎作品だったんですよ。
いやぁ、180度別の作品かと思っていたら。割と原作へのリスペクトもあったので、東北の民としては、このまま海外で原作も売れて東北新幹線乗ってくれれば良しとしましょう!

これがハリウッドでウケるんだったら
日本の文学も世界にもっと通用するんだろうなーって思いました。
また久しぶりに原作引っ張り出して読みたい。


てか、主題歌のStay'n Alive歌ってんのアヴちゃんだったのかよ!すげ!!!
もうStay'n Alive日本語で歌ったらそれはもうハッチパッチステーションなのよ笑