ウイスキーフェスティバル2024 横浜へ行ってきた 後編
前編はこちら
https://note.com/hr0402/n/n5e0cd0a63f45
吉田電材工業 吉田電材蒸留所
新潟の村上にある蒸留所。
医療機器の設計製造を手掛けている吉田電材工業が、新規事業の一環でウイスキー作りを始めたらしいです。
グレーンウイスキー作りに力を入れてるそう。
十杯目「ニューポットカラム3段」
十一杯目「ニューポットカラム7段」
カラムスチルの段数の違いでここまで味変わるのか。
適当な味の表現ができないのですが、三段は雑味があり、七段は雑味がいい感じに取れてて飲みやすかったです。
グレーンウイスキーの原酒って結構複雑な味してるんですね。
参加した皆さんの感想を見ると、吉田電材の評判が一番よかったかと思います。今後に期待。
江井ヶ嶋酒造 江井ヶ嶋蒸留所
1919年よりウイスキー製造を行っている老舗のメーカー、江井ヶ嶋酒造。
「あかし」はスーパーでよく見るよね。
十二杯目「シングルモルトあかし PX5年HEAVILY PEATED」
香りは圧倒的なピート!味はとてもスモーキーで濃厚。でもビターチョコレートのようなコクを感じる。
これハイボールにしたらすごい美味いかも。
明石酒類醸造 海峡蒸留所
こちらも兵庫にある明石酒類醸造株式会社のウイスキー。
初見ですけど、どうやら国内流通させずに海外向けで販売しているみたいです。凝った戦略をされてるようですね。
十三杯目「波門崎 ピュアモルトウイスキー」
好きかも。香りも味も優しい。
バニラとフルーツの柔らかい風味にちょいとスモーキーな味わい。ストレートで飲んでもアルコールの刺激を感じさせない。いいね。
井川蒸溜所
静岡の蒸留所です。大井川上流に位置する日本一高いとこにある蒸留所とのこと。
十四杯目「ニューボーン ノンピート #104 バーボンバレル31ヶ月」
大変申し訳ないのですが、味の記憶が抜けてしまい思い出せません。美味しかったのは間違いないです。
ヘリオス酒造 許田蒸留所
沖縄のヘリオス酒造株式会社のウイスキー。
1963年からウイスキー製造をしてるそうです。
温暖な沖縄の気候でもウイスキーづくりができるんだね。
十五杯目「くら the whisky rum cask finish」
十六杯目「くら the whisky sherry finish」
ラムカスクはアロマに近い香りを感じました。一口目でラムの風味が口いっぱいに広がって美味しい。
ラム酒を作り続けるヘリオス酒造ならではのウイスキーですね。
個人的にはシェリーカスクが美味しかったです。
波門崎と同様、柔らかい味わいでぐびぐび飲めます。
SAKURAO Brewery and Distillery
広島の廿日市にある桜尾蒸留所です。
「戸河内」が有名ですね。
十七杯目「SAKURAO SHERRY CASK」
酸っぱ目系のフルーツの香り。レーズンっぽい香りも少しします。
味わいはビターチョコのような。余韻は長めです。ロックにして飲んでも美味しいかも。
馬追蒸溜所(2回目)
アンコールです。1回目に試飲した時に横にあったこちらが気になったので。
十八杯目「メタモルフォシス アドレセンティア」
ブランデーです。これも美味しい。
バーボン樽で7ヶ月熟成し、シェリー樽でフィニッシュとのこと。スイスイ飲めます。
食後のシメの一杯に合いそうです。
ウイスキー文化研究所 有料試飲
ラスト試飲です。この時点で閉場ギリギリでしたので厚岸を飲んでシメることにしました
十九杯目「シングルモルト ジャパニーズウイスキー 啓蟄」
いやーやっぱり飲みやすい。甘さとスモーキーさのバランスが絶妙。後味は酸味が効いてる。
飲み手を必ず満足させてくれるのが厚岸の魅力です。
推しウイスキー トップ3
十九種のウイスキーを飲み比べした中で、個人的に推したいウイスキーを三種紹介します。
明石酒類醸造 海峡蒸留所
波門崎 ピュアモルトウイスキー
ヘリオス酒造 許田蒸留所
くら the whisky rum sherry finish
馬追蒸溜所
メタモルフォシス アドレセンティア
波門崎もくらも、いい意味でクセがなくスッキリとしていてスイスイ飲めてしまうウイスキーで、私の中では高評価でした。
個人的には甘くて飲みやすいウイスキーが好みなのですが、この2本は私の好みと見事に合致したウイスキーだったと思います。
馬追はブランデーですが、ブランデーの括りの中では一番好みな味です。
ウイスキーづくりもかなり熱心にやられているようですので、今後が楽しみですね。
三社とも今後に期待したいと思います。
所感
初めて参加してみたなりの感想です。
・新興クラフトのウイスキーのレベル高い
いろんなブースを徘徊して試飲させていただきましたが、どこのメーカーさんも味に関しては完成度がすごい高くてびっくりしました。ウイスキーの製造を始めてまだ数年というメーカーさんも結構多かったようですが、わずか数年でここまで繊細で複雑な表現ができるのは純粋にすごいなーと思いました。
ノウハウが殆どない中でウイスキー造りを始めて、短い年月でここまでの品質を実現できるのは相当な研究開発をしない限りなし得ないはずです。新興メーカーさんの凄まじき努力と情熱を改めて今回のフェスで肌(舌)で感じることができたのがとてもよかったです。
・大手メーカーやる気あんのか
某国内大手のメーカーも何社か出展されていましたが、どこのブースも近所のBarに行けばいつでも飲めるようなボトルしかなくてショボかったです。こういったイベントだからそこ普段飲めないような年数が付いたボトルとかをお金を出してでも飲みたいのですが、あえての出し惜しみでもしてるんでしょうかね?残念でした。
ブースの方の対応も事務作業的な感じでされていたので今回はスルーしました。
・厚岸とイチローズモルトいっぱい飲みたかった
実は、このフェスの一週間後に「秩父ウイスキー祭り」が開催されていたためか、ベンチャーウイスキーと厚岸蒸留所は今回のフェスに出展していませんでした。他のイベントの兼ね合いもあって参加されないケースも稀にあります。
今後参加される方への余計なアドバイス
初めて参加される方に読んでいただきたいです。
朝飯•昼飯は食べよう
試飲が一杯10ml程度とはいえ、どのウイスキーも度数は4、50%前後ですから、空腹の状態で飲めばすぐに酔います。必ず朝・昼ご飯を食べて参加した方がいいです。
水をいっぱい飲もう
会場内ではPET500mlの水が無料で配布されてました。酒以外の飲み物は持ち込み自由なので、たくさん水分補給をしましょう。
限定ボトルが欲しかったら一時間前から並ぶ
フェス当日は限定のボトルが各メーカーのブースで販売されたりします。ですが、だいたいは開場してすぐに売り切れることが多いので、本当に欲しいボトルがあったら開場一時間以上前から開場待ちしたほうがいいです。
午前の部が終わって会場を出るときに、既に午後の部の方が何人も並んでいたので、特に午前の部に参加する場合はより早く並んだ方がいいですね。
〆
最後までご覧いただきましてありがとうございました。かなりゆるーくまとめたつもりですが、いつのまにか二部構成になってしまいました。
色々と書きましたが、ウイスキー好きなら絶対楽しいイベントですので、気になったら行ってみてください。
割と雑な文章と構成で恐縮ではありますが、なんかの参考にしていただけますと幸いです。
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