経験者から見たTHE FIRST SLAM DUNK
こんにちは。闇鍋と申します。
何回も観劇の記録やらをnoteにしようと思って飽きて挫折、久々の投稿ですか何を書こうかと言うと…………
経験者から見たTHE FIRST SLAM DUNK
〜ここがポイントでは?〜
です。
公開前のあの批判と不安の交じったあの騒ぎは何だったんだ?と思うぐらいの盛り上がり、面白さ、熱さ。公開週に様子見程度に見に行って普通に泣きました。いやいやいやハマらんわけないだろがい!!!!って感じでまんまと原作全部買いました。原作自体は中学生だかのときに全部読んでいたんですがやっぱり復習しないとね。
そしてワタクシ、バスケットボールを8年(小学生〜高校)ほどやっておりまして。このnoteでは経験者目線で見た※個人の経験と独断と偏見も混じったTHE FIRST SLAM DUNKを見て改めて考えたことの話をしたいと思います。バスケ、かなりメジャースポーツになってきたとは思いますがやっぱり心情はやってみないとわかんないし、ゾーンプレスとか知識ないとあんなん辛さもヤバさもわからん。ということでスラダンに狂ってる方々の一助となれば…………と思い書きます。
ただ※にもしておりますが個人的な主観も含めなのでこれが全てじゃないです。バスケ歴はありますが自分自身上手な訳でもないですし、強豪校に在籍した訳でもないのでそれはご承知おきください。あと思ったこと自由に書いてるので時系列とかぜ〜〜〜〜〜〜んぶバラバラです‼️‼️‼️あしからず‼️‼️‼️それでは‼️‼️‼️俺たちは強い‼️‼️‼️
①沢北、おそらく血反吐くらいゾーンプレス練習した
これは原作を読み直して思い当たった点なんですが、沢北栄治おそらくゾーンプレス死ぬほど練習したと思います。沢北、幼少期から父親とワンオンしてたからオフェンスの実力、センスはピカイチでしたけど、中学ではそれが原因でチームに馴染めず…………という過程を経ている。これは人によって意見違うと思いますが、オフェンスがセンスに寄るところが大きいとするならディフェンスって「経験と努力」なんですよね。陵南の田岡茂一も言ってたけど。経験って。あとディフェンスって実は想像以上にチームでやるもの。ボールと自分のマークマンの位置関係、味方と自分とボールとマークマンの位置関係…………とか。これはチームによってどういった位置関係でこう守ると考え方が違うので一概には言えませんが。(ディフェンスに重きを置いてるチームなのか、チームがどれだけのディフェンス力をつけてるか、とか)
沢北はずっとワンオン、中学では馴染めず…………だったのでおそらくチームディフェンスの礎は山王で培ったんじゃないかな?と思います。フットワークはワンオンで基礎が出来るにしても、チームディフェンスの考え方や動きはチームがないと出来ないので。
あとゾーンプレス、体力がめちゃくちゃにないと出来ない。本格的に武器にはならない。作中でも「体力底なし」という言葉が出てきますが、バスケはそもそもハーフコートで守ることが多く、コート全面を守るゾーンプレスは一時的な作戦といえど体力をめちゃくちゃ使います。しかも「絶対に抜かせない」「絶対にパスを出させない」という気持ちの強さ、オフェンスの位置を予測、把握する能力も求められます。(パスカットしたりするため)それを全国制覇の最強山王がやってるのでレベルなんて半端じゃないです。あれを突破するりょーちんがアメリカに行くのも納得ですよ。
ちなみに私もミニバス時代に拙いゾーンプレスをやったことありますが、あれでも死ぬほど疲れました。しかもオールコートで守ってる分抜かれると死ぬほど辛いので……..
沢北栄治、深津をはじめとする先輩や堂本監督に揉まれながら練習したと思うと見方変わりますよね。強豪校だから体力作りなんて永遠にしてると思うし……..映画だと流川に立ちはだかるクール系でしたけど原作だと割とお調子乗り感もあるので、個人的には沢北のことは初読のときよりめちゃ好きになりました。
②みっちゃんの4点プレイのあとの山王のハドルについて
あの試合中に輪になって話すの、ハドルっていうんですね。初めて知りました。(笑)
あれって小学生とか中学生だと指導者から「しゃべれ!」とか言われて集まるやつなんですよね。ここではあのハドルでどう言う内容を話してたのかなーというのを考察してみます。
原作を参考にあのハドルの場面の試合状況を確認すると、
後半残り49.1秒
湘北74ー76山王
の状況です。ここでみっちゃんのフリースローが一本。
ここで重要なのがそのあとの展開とルールの関係。当時は昔のルールだったのでオフェンスは30秒以内にシュートし、ボールをリングに当てなければいけない。(現在は24秒ルールです。詳しく知りたい人はググってね!)
みっちゃんがフリースローを決めたあと、(湘北75ー76山王)
深津がボールを保持、そこから河田がシュート、赤木がそれをブロック。この時点で残り37.4秒。
ん〜〜〜〜〜ここで王者山王の考えがわかるんですね〜〜〜〜(あくまで考察ですが)
定石ならここはオフェンスの持ち時間30秒をフルに使って攻めるんですよ。そうすると49.1-30で残り19.1秒、少し長いですがこの時間守り切れば勝てるわけですし、シュートが入らなくても1点差、日本一のゾーンプレスを持ってるチームなんで守り切れる力はあると思うんですね。しかしこの残り時間で攻めた。とするとおそらくあのハドルでは「次のオフェンスは時間を考えず攻める、シュートが入ったら(湘北75ー78山王)(※ここは彼らの意地とプライドの選択だと思う)プレスで潰して点差を少しでも広げる ピョン」みたいな感じだと思います。最悪、炎の男三井寿か流川かにスリー決められても同点なので。だって彼らは王者山王、堂本監督も「最終ラウンドまで打ち合いを挑むよ」(30巻より)って言ってるしね。安牌な守りなどする気は毛頭なかったんでしょうね。まあそこに素人とスーパールーキーが立ちはだかったわけですが……..花道…….流川…….
ていうかよくよく考えたらそのあと、流川が1ゴール決めて逆転して残り20秒で1ゴールずつ逆転しあって試合終わったの、本当に本当に劇的すぎてその事実だけでひりつく。多分コートの全員考えるとかより先に体が動くみたいな状態だったんだろうなあ………この展開考えた井上雄彦先生の頭の中を覗きたい。
③映画、マンガではよくよく見ないとわからなかったディフェンスの様子が見れる
公開2〜3週目あたりで「背中を痛めて花道がベンチにいる時、みっちゃんがヘロヘロでもちゃんとディフェンスしてるのがわかる」というのが少し話題になっていたように思いますが、THE FIRST SLAMDUNK、選手のディフェンスが見れるのマジで美味しい。マンガだとやはりオフェンスが主体になるし、深く読み込まなきゃわからないところだしそもそも描かれていないことが多いと思うので個人的にこの映画のポイントだと思います。話題のみっちゃんのシーンはまだチェックしきれてないですが、他のシーンでみっちゃんがディナイ(守りについているディフェンスの横に半身になり腕を出してパスコースを遮ったり、動きを封じるプレー。クソ地味だけど大事。ググった方がわかりやすいです。笑)してるのを見れてめっちゃ感動しました。「オフェンスだけのバスケじゃなあい……..!」と
あとプレスかけられてるりょーちん。かけられるとマジでああなります。押される揉まれる叩かれる。上手くいかなくてイライラするし最悪です。りょーちんは本当にすごい。
以上、個人的経験と独断と偏見を含めたTHE FIRST SLAM DUNKの〜ここがポイントでは?〜でした。気づいたら例の如く死ぬほど長くなりました。
原作は一通り読み直し、映画も3回見てこのnoteを書いていますが個人の主観なのでこれが正解というわけではないです。ただ、Twitterなどでここってこうなのかな?どう考えているのかな?やルールやプレーについてふとした疑問をつぶやいている方を何人かお見かけしたのでこのnoteを書いた次第です。特に山王のハドルは話題になってましたよね……..
もしこのnoteをみて何かわかった、理解が深まったと思っていただけると嬉しいです。
それでは。