子宮頸がんやHPVワクチンについて    知ってもらいたい            学生団体Lumiere(ルミエール) 遠藤さん 


こんにちは
 今回は、子宮頸がんの予防や早期発見のために子宮頸がんやHPVワクチンについての情報を発信されている学生団体、Lumiere(ルミエール)代表 遠藤咲幸さんにお話を伺いました。
 団体活動のきっかけややりがい、活動内容などはもちろん、遠藤さんの子宮頸がんやHPVワクチンに対する思いに迫ります


Qルミエールの活動内容を教えてください

 ルミエールでは、中高生に対して子宮頸がんやHPVワクチンに関する正しい情報を届ける活動を行っています。
具体的には、かるたをしながら子宮頸がんについて学べる「子宮頸がんかるた」とそれに基づく「授業キット」の作成を行っています。
「子宮頸がんかるた」と「授業キット」を使用して先生方が授業を通して生徒に正しい知識を届けられるような仕組みを作っています。

Q立ち上げのきっかけを教えてください

 高校の授業で「グループで身近な問題について考える」という機会があり、一人のメンバーの母親が子宮頸がんを患っていたという話を聞きました。また、別のメンバーのご両親は、娘に子宮頸がんワクチンを接種させるべきか悩んでいるという話も聞きました。
 そこで、子宮頸がんワクチンについて調べたところ、自分達はHPVワクチンの推奨年齢小学6年生から高校1年生を既にすぎていることや、HPVワクチンに副反応があるとされていた過去の事例を知りました。そして専門家の方との関わりの中でHPVワクチンに関しては、副反応が怖いという印象を持つ方も一部いらっしゃると思いますが、自分自身を含め、現在の中高生は副反応の印象すらも知らないということを感じ、社会的な認知度の低さに大きな問題意識を抱えました。
 そこで、より多くの人に子宮頸がんやHPVワクチンについて知ってもらいたいと考え、学生団体を立ち上げ、現在も活動を行っています。

Qなぜ、子宮頸がんやHPVワクチンを広めるにあたり、学校教育に着目されたのですか?

 学校教育においては、先生側の子宮頸がんやHPVワクチンに関する知識の有無が生徒への情報提供に影響を与えるという側面がありました。そこで、かるたをしながら子宮頸がんについて学べる「子宮頸がんかるた」と「授業キット」を使用することで、専門的な知識の有無に関わらず、先生方が保健や総合の時間を通じて生徒に知識を提供できる仕組み作りを行っています。

Qどのような年代をターゲットとして行われているのですか?

 当初は小6〜中高生をターゲットとして行っていましたが、「子宮頸がんかるた」や「授業キット」は授業外でも使えるようになっているので、大学生でも使用可能です。

Qメンバーの人数や団体としての目標について教えてください

 立ち上げ当時は4人だったのですが、大学生と高校生が合わさり、7人程度で活動しています。
 団体の目標としては、私たちが活動することでより多くの人が子宮頸がんやHPVワクチンへの理解を深め、それぞれが正しい知識を持った上で接種に関する判断ができる社会を実現できればと思います。

Qどのようにして人を集めているのですか?

 TwitterなどのSNSを活用し、メンバーを集めています。

Q遠藤さんのモチベーションの原動力を教えてください

 知識を提供することで多くの方に感謝されたり、その人の子宮頸がんやHPVワクチンに対する考え方が変わったと言ってもらえたり、感謝してもらうことにやりがいを感じモチベーションに繋がっています。

Qどのような方に賛同していただいているのですか?

 産婦人科医の先生や子宮頸がんに過去罹った方、HPVワクチンに関する企業などに賛同してもらいながら活動を行なっています。

Q活動の中で大変なことを教えてください

 人の健康や命に関わる医学的なものであるため、自分達が誤った情報を提供しないよう知識を習得し、専門家の方の監修を受けた上で情報提供を行なっています。
また、私たちの団体はHPVワクチンの接種を促すことを目的とした団体ではなく、あくまでもHPVワクチンに関する理解を深めることを第一の目的としています。HPVワクチンに関するメリット、デメリットを知った上で本人が将来後悔しない選択をしてくれればと思っています。
 さらに、女性だけではなく、男性にも子宮頸がんやHPVワクチンに関する理解が深まればと思います。現在、女性のみが無料で接種可能となっていますが、男性は無料で受けられる制度がないことも課題であると感じています。男女関係なくワクチンを無料で接種できる仕組みづくりを検討しています。

Qルミエールの今後の展望を教えてください。

 実際に子宮頸がんの活動やHPVワクチンに関する団体と協力して子宮頸がんやHPVワクチンに関する問題を解決していければと思います。
 また、現在の団体活動は子宮頸がんに限りますが、他の病気も知ることでより豊かに生きていける情報を届けるということにアプローチしていきたいです。それに対して、自分達の使える知識を活かしながらも様々な方と協力し、子宮頸がんに限らず病気の知識を伝える活動をしていけたらと考えています。


現在の遠藤さんのお写真

実際のカルタのお写真

https://andscan.jp/about


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