5分でわかる子宮頸がん②世界と比較した検診受診率
前回の「①子宮頸がんとは?」で、子宮頸がんは早期にはほとんど自覚症状がないため、予防や早期発見のために定期的な検診がとても重要であることを紹介いたしました。
(まだ読んでいない方➡「5分でわかる子宮頸がん①子宮頸がんとは?」https://note.com/preview/nc5be26735040?prev_access_key=d2d1b887d148637db5bced91f1a14b61)
そこで今回は、諸外国と日本の子宮頸がん検診受診率及び死亡率を比較してみたいと思います!
検診受診率
〈OECD, OECD Health Data 2015, Nov 2015./日本医師会〉
このグラフを見ると、日本の子宮頸がん検診受診率は、諸外国と比べ低いことが分かります。
欧米では検診受診率が70%以上を達成しているのに対し、日本はその半分ほどしか達成できていません。
死亡率
〈宇多田, Pavel Chernyavskiy 他 (2018)〉
死亡率とは、10万人当たりの死亡者数です。英国、ドイツ、米国では明らかに減少しており、フランスはもともと低く、横ばいかやや減少です。一方で日本は、横ばいかやや上昇であることが分かります。
世界では、今や子宮頸がんの死亡率だけではなく、罹患率も下がりつつあるのに対し、日本はいまだ増加していることがわかります。
若い世代に多い子宮頸がん。他人ごとではなく、自分ごととしてとらえ、予防のための検診へ行きましょう!
参考文献
データでみるがん検診 日本医師会ホームページhttps://www.med.or.jp/forest/gankenshin/data/foreigncountry/
Increasing risk of uterine cervical cancer among young Japanese women: Comparison of incidence trends in Japan, South Korea and Japanese-Americans between 1985 and 2012 Utada, Pavel Chernyavskiy (2018) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30474210/
【このnoteを書いたのは】 インターン生 谷村
横浜市立大学所属。普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成やPR活動を担当。