5分でわかる子宮頸がん11子宮がん末期の症状について
子宮頸がんは、早期発見がとても重要であるということをお伝えしてきましたが、今回は、末期の状態になったときの症状や治療についてご紹介いたします。
子宮頸がんの症状について
出典:愛媛県産婦人科医会(2011)
初期:ほとんど症状がない
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症状が進行する:生理ではない時期の出血や性交時の出血、おりものの変化(色やにおい、量など)
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がんの浸潤が膣や骨盤壁にまで達する:激しい下腹部痛や腰痛
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がんが直腸や膀胱にまで浸潤する:血便や血尿、便や尿が子宮に入り込むことによる膣からの悪臭
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子宮がん末期:がんが他の臓器へ転移し、転移先の臓器で特有の症状を呈する。子宮がんが転移しやすい臓器の一つである腎臓は、がんによって腎臓が障害されると、尿が出にくくなったり、尿毒症を発症
※尿毒症:腎臓の働きが極度に低下して起こる全身の変化をいい、急性あるいは慢性の腎臓障害が進行した状態
子宮頸がん末期の治療
子宮がんの末期には、子宮以外の臓器にもがんが転移を起こした状態であるため、外科的な治療によって全てのがんを取り除くことは困難です。
そのため、末期の治療としては、化学療法や放射線治療が行われます。これらは、がんがもたらす様々な症状や、辛い疼痛を軽減させることを主目的としています。
しかし、これらの治療には副作用が伴うため、積極的な治療を中断し、緩和ケアへ切り替えるという選択をすることもあります。
緩和ケアでは、つらい症状や痛みに対する治療だけでなく、生活上の悩みや療養生活における不安など、精神的支援を受けることが可能です。
こうして本来の自分らしさを取り戻すことも、療養において重要な役割を果たしてくれるでしょう。
今回は、子宮がん末期の症状についてご紹介しましたが、
この末期の状態にならないためには、早期発見することが大切です。
定期的な検診を心掛けましょう!!
参考文献
「子宮頸がんとは?」愛媛県産婦人科医会(2011)
http://www1.ehime.med.or.jp/sanfujinka/CC.html
「子宮がん末期」公益財団法人長寿科学振興財団(2019)
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/gan/sikyu-gan.html
【このnoteを書いたのは】 インターン生 谷村
横浜市立大学所属。普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成やPR活動を担当。