あの夜のこと③
旦那が亡くなった夜の話。
書きたいこと(書き出して自分の中で整理してしまいたいこと)が多いものの断片的で、書くのが難しくなってきた。
とにかく時系列的に書く。
前回記事→ https://note.com/hproject_note/n/n6061386fcc9a
私は病院の待ち合いにひとりになった。
最終的に、救急車で運ばれてきてからお医者さんが私の元に来るまで1時間以上あったはずで、病院に着いてほどなくして私はひとりになっているはずなので、ひとりの時間も1時間近くはあったと思うけれど、何をしていたのか覚えていない。
ひとりになってからわりと時間が経ってから、自分の親にも連絡をした方がいいか、と思い当たって電話をかけたけど真夜中だったので出なかった。
出なかったとき、少しほっとした。
まだ何も結論が出ていなかったから、もし電話が繋がっても、なんと説明していいか分からなかったから。
旦那の意識がなくて救急車で運ばれた、とか
旦那の心臓が止まった、とか
旦那が死ぬかもしれない、とか
どこまで言う?と思った。
義母には心臓が動いていなかったことも言えなかったのに。
私はまだ、自分が「旦那が死ぬかもしれない」と思っていることを認めたくなかった。
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