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連休の話

どうも、ハツホです。

添乗員という仕事は、旅行に密着した職業だ。最近はこの情勢下、仲間たちからも中々世知辛い話ばかり聞いていたが、この4連休は観光地に活気が戻ってきたようなニュースも耳にする。添乗員のつくような団体旅行の回復にはまだ時間がかかるだろうが、まずは個人旅行から観光地に訪れてほしい。

さて、4連休である。今はカレンダー通りに仕事をする事務員であるからして、この連休というやつが大変愛おしい。が、現役時代、連休なんてものはやめちまえばいいと割と真剣に呪っていたものだ。

世間の休みは我らの連勤と、まあ日本社会の少なからずが土日休みということはそういうことだ。およそ接客業とされる業種の方々は、恐らくみんな連休に憎しみを抱いた経験があるはずだ。稼ぎ時だから仕方ないとはいいつつ、連休中も連勤の皆様、心よりお疲れさまです。

今回はそんな連休にフォーカスを当てて、旅行業者目線の連休を紹介したいと思う。今回も気づけば8000字越えだ。なにとぞ。

「添乗」のパターン

世間が一斉に休むと、旅行業は活発になる。ホテルの予約は満室近くなり、観光地は窓口を増員したりする。土産屋は在庫を多めに発注するし、駐車場は普段閉めている予備駐車場を整備したりと、とにかくあちこち活気が溢れて、にわかにいつもと違う輝きを見せる。

添乗員は、全員忙しくなるかといえば、実はそうではなかったりする。

添乗員の業務案件「添乗」は大きく2パターンに分けられる

添乗は「募集型旅行」と「大型団体」に大別される。募集型旅行というのは、いわゆる新聞広告や旅行社が独自に広告を打って広く一般に募集をかけるタイプで、ツアーというものが大体これだ。大型団体は社員旅行や修学旅行など、お客様が企業や学校となる。

添乗員がどちらの仕事をするかというのは、所属している会社によるだろう。あるいは、添乗員それぞれの資質や希望で振り分けられるかもしれない。わたしが所属していた会社はある程度添乗員個人の希望を聞き入れてくれたので、どちらかを専門にする添乗員と、オールマイティーに両方こなす人がいた。ちなみにわたしの場合は、4年間は募集型旅行に比重をおいたオールラウンダー、あとの2年は大型団体専門で募集型旅行の仕事を一切受けないという、社内でもあまり聞かない特殊タイプだった。

閑話休題。それでは連休という単語と募集型旅行、大型団体を並べてみる。大型団体は、基本的には動かない。休日まで会社行事に付き合わされたら社員の不満が爆発しそうだし、学校の修学旅行も、やむを得ない場合を除いては平日に実施されるだろう。となれば、大型団体を専門に仕事する添乗員は連休中は休みの人が多くなる。実際、わたしが大型団体専門になった年のゴールデンウィークなど、仕事が一件も入らなかった。

対して募集型旅行だが、こちらはむしろ人手が足りなくなる程度に忙しい。なんというか爆発している。連休前後の事務所内は殺伐としているし、添乗員たちの目は死んでいるかギラついているかの大体二択だ。3連休くらいなら大騒ぎしないが、お盆時期とか、年末年始、ゴールデンウィークともなると阿鼻叫喚だ。こういった時期の添乗員には、どうか優しく接してやってほしい。大抵12連勤くらいしている。

憂鬱な単語「連休」

それではここからは募集型旅行に添乗する添乗員に対照を絞って話を進めよう。とはいえ連休の時期に大型団体専門の添乗員に仕事が全くないかといえばそうではないが、その話はまたいつか。

先に、添乗員の勤務体系に触れておこう。添乗員(プロ添)に週休の概念がないこと、定休日(固定休日)がないことは先の記事で触れたとおりだが、ではどのようにスケジュールが組まれているのか。

旅行会社は地域別、国別などでチームが分かれていることが多い。関東チーム、近畿チーム、東北チーム、オセアニアチーム、ヨーロッパチームといった具合だ。わたしの所属していた会社では、それらのチームそれぞれで抱えているツアー予定が集約され、添乗部署に発注が下りる。そこから「アサイナー」と呼ばれる、添乗の割り振りを専門に行う人が各添乗員に添乗を割り当て(アサイン)していき、大体1か月分程度先の予定が添乗員に公表される仕組みになっていた。

わたしが仕事をしていたのは募集型旅行においてそれなりに知名度のある会社だったため、常に膨大な数のツアーが売れ、日々出発していた。中には添乗員が同行しないツアーもあるが、会社の売りが「添乗員同行」であったため、各ツアーに1名ないし数名の添乗員が割り当てられる必要があった。

添乗員が50人の会社で一週間に50本のツアーが出発するなら、一人1本乗ればいいが、これが120本のツアーが出発予定となれば一人2本以上乗らないとならない。加えてツアーはそれぞれ出発日が違い、またツアーごとに旅程日数がまちまちだ。しかし添乗員の数には限りがある。すべてのツアーに添乗員を組み込むアサインという作業は、電車のダイヤを組む作業に似ていると勝手に思っている。一つがずれるとどんどん狂う。固定休日が作れないというのはこういうところに由来する。

この理屈をもとに連休という単語を引っ張ってくる。連休は旅行業界の稼ぎ時だ。ツアーも、それはもうおびただしい数が出発する。となれば、添乗員は常時稼働することになる。添乗に出て帰ってきて、翌日また添乗して精算打合せをして……

大型連休ともなると、その間会社自体はカレンダー通りに休業となる。このため連休中のすべての打合せを連休に入る前に終えていなければならず、繁忙期には1日で2本精算2本打ち(合せ)を抱える羽目になったりする。いつもアサイナーの技術に舌を巻くのだが、よくもこうきれいにアサインを組めるものだ。きれいすぎて遊びがない。遊びがないとは、休日がないということだ…。

そこで思う、世間は休みなのに、なぜわたしは働いているのだろうと。

よくお客さんから言われる言葉がある。「仕事でいろんなところに行けていいね」、いろんなところに行き、おいしいものを食べ、美しい景色を見られて、しかもお給料をもらえて素晴らしい仕事ね、というポジティブな意味なのだが(わたしのお客さんに悪い人はいないのだ)、ちょっと待ってほしい。「仕事で行けていいね」って言っちゃってるね? つまり仕事だ。わたしにとって旅行は仕事なのである。おいしいものを食べているときはこの後の行程のことを考えているし、感動的な風景は味わうより先にお客さんのカメラアシスタントをし、温泉に浸かっているときもお客さんと裸の付き合いをするかもしれない。さあ寝ようとなった直前に緊急事態で呼び出しを食らうこともある。

そういう仕事を世間のお休み中、ずーっと、ほんとにもうずーーっとしているのである。だがそんな心の憂鬱を顔に出してはいけない。添乗員は接客業、笑顔で明るく、旅を盛り上げお客さんの思い出づくりに貢献するのが使命だ。それでもわたしは連休が憎い。なくなればいいのに。

サンデードライバーの罠

ともあれこういう連休がないと観光業界に潤いがもたらされないため、そうは言いつつありがたがっているわけである。しかしただでさえカリカリしているのに、更にイライラが訪れる瞬間がある。一番は渋滞・混雑だ。

連休初日の交通網は、何においても大混雑だ。駅には人が溢れかえり、空港の保安検査は何十分待ち、高速道路なんて渋滞情報を開くのも恐ろしい。

観光地の駐車場周辺は時に何時間、うんともすんとも動かない。ようやく駐車場に入れたら、次はチケットを買う列、列、列。その先でもいたるところで列、列。お手洗いに並ぶのだって列。

観光地に人がいるのはいいことだ。見たい景色がそこにあるということだから。けれどそれにも限度がある。特に旅程管理者からすれば、あっちこっちで遅れた行程をどこかで帳尻合わせし調整しないとならないが、もう調整できる隙がない。あ~~~今日も宿入りが遅れるなあああ!?!?

列と言えば、令和元年初日、その日付の入った御朱印帳を頂くため各地で神社に列が現れたニュースをよく覚えている。中でも伊勢神宮・内宮(ないくう)にできた長蛇の列には恐れ入った。内宮の顔でもある「宇治橋」まで伸びていたが、宇治橋から御朱印を頂ける窓口まで、普通に歩いても7分程度はかかるのだ(※ルートによる)。そこまでずら~っと伸びた列は、なんと圧巻なことだろう。

閑話休題。もちろんそんな渋滞・混雑を見越して添乗員はあらゆる計画を立て、常に最善を求めて情報収集にいそしむ。だけど何をやってもダメな時はだめなのだ。小仏トンネルの渋滞がいつの時代も解消されないように。

観光バスに乗っていて困るのは、大型バスには機動力がないという点だ。乗用車なら抜けて行ける裏道も、観光バスのガタイでは到底入れない。何せ車長12m。渋滞をしているところに潔く突っ込んでいく、それが観光バスの宿命。

大きな車体と言えば、多くの駐車場には大型のバスやトラック専用の駐車レーンが設けられている。大抵、駐車場の隅っこだ。これは高速道路のパーキング・サービスエリアでも同様。

そこで連休中に現れるのが、この大型車専用レーンにあろうことか堂々と駐車してしまう乗用車の存在だ。いるのだ……そういう車が……。これは困る、大変困る。しかもそういう車に限って売店でゆっくりしていて中々どかない。連休中はここぞとばかりに観光バスが運行している。ただでさえ限られた大型車レーンを求め、混んでいそうな休憩所を避けてきたのに、ここでおまえがそこに停めてたらこっちの苦労は何なんだ一体~!?!?と怒り心頭である。

しかも悪質なのは、観光バス専用となっているレーンは、わざわざカラーコーンが置かれていたりするのだが、これを横目に侵入し停めているのだ。許せん。しかも1台入るとその後ろにもう1台入ってきて、となり、大型車はいつまで経っても駐車スペースに入れない。大型車は乗用車の2台分のスペースが必要なのである。頼むからルールは守ってほしい。そうしないと駐車できず右往左往するバスでさらに渋滞が伸びることになる。周りまわって自分自身の首を絞めることになるので、ぜひやめていただきたい。例え一般車のスペースに空きがなかったからといって、大型車スペースに駐車していいわけではない。

余談だが、中央自動車道(中央道)談合坂サービスエリアにあるバス専用レーンのカラーコーンは富士山カラーだ。機会があれば、ぜひバスレーンに駐車することなく見てみてほしい。談合坂あんぱんもおいしいぞ(なぜか撮ってあった画像)。

談合坂あんパン

さて、章タイトルを「サンデードライバー」としたが、個人的にこれは「休日に現れる、普段旅行に行けない人々」を指す言葉だと思っている。普段はお仕事などで遠出ができないため、旅行や運転などに不慣れである層。なにもこれは車の運転に限った話ではなく、団体旅行のお客さんにも言える。

団体旅行に慣れているというのは語弊を恐れずに言えば、例えば集合時間をきちんと守ることであったり、バス車内の過ごし方で他の方に配慮できる心持ちであったり、あるいは自分たちだけを特別扱いしてほしがらない、といったことだ。団体旅行は集団行動、集団行動とはつまり、調和であり思いやりだと、わたしは思っている。

わたしは実は団体行動が苦手だ。添乗員はチームプレーを要求される面も確かにあるが、基本的には個人プレーだ。よく雇われ個人事業主、などと称してみたりする。だから自分で旅行するとき、ツアーに参加しようとは思わない。だって集合時間を気にしながら観光とか気忙しないじゃん? 写真いっぱい撮りたいし、売店はあちこち見て回りたいし、素敵なお店でご飯を食べたり、気ままに楽しみたい。わたしみたいな社会不適合者のツアー参加は苦行である。

話を戻して、連休時期のツアー旅行には、そうした団体旅行に不慣れなお客さんがたくさん参加される。もちろん、初参加の方は大歓迎だし、できればリピーターになっていただけたりしたら大変うれしく思う。それにそういうお客さんたちに言葉を尽くし、参加者全員が楽しめるように心を配るのも我々の腕の見せ所だ。

ちなみに「旅慣れしている」と「団体旅行慣れしている」は別物だ。というか変に旅慣れているといらん要求が多くなる率が高いので、正直ちょっとやめてほしい…

団体旅行慣れというのは、あくまで団体行動を守りつつ、限られた枠の中でいかに最大限楽しめるか、というようなことだと思う。

添乗員は団体の先頭で誘導業務を行うことがある。そんなとき、我々は歩く速度にかなり気を付けている。修学旅行で中学生を誘導するなら「すたすた」と歩くが、ツアー参加者にご高齢の方が多そうだと思ったら「ゆったり」歩く。もちろんツアー参加者には若い方からご高齢まで、幅広い年齢層の方がいる。我々のゆったりした速度の歩みは、若い方には歩きづらいだろう。実際お叱りを頂いたこともある。だが後方を少し気にかけてほしい。杖を突いて歩く方にとっては、そんな速度でも必死に歩いてどうにかついてこれるくらい早いことだってあるのだ。お叱り頂いた方は、申し訳ないが団体ツアーには向いていないかな、と思う。わたしはあなただけを誘導しているのではない、ツアー参加者全員を誘導している。四十人とか、時には百人全員のことだ。

あるいはバス車内。旅の醍醐味の一つは、その移動中のおしゃべりであるとかお酒をくいっとやること。もちろん、存分に楽しんでほしい。だけれどあまりに大声でお話をされる方がいるのなら、わたしはその人たちの席に行って、こっそりお願いする。「声のボリューム、少しだけ絞っていただいてもよろしいでしょうか」と。ツアー参加者の方々の背景は様々だ。もしかするとこの旅にくるのに仕事をたくさん頑張ったから、少し疲れが溜まっていて、移動中は眠って体力温存したい人がいるかもしれない。おしゃべりを楽しんでいる人たちは久しぶりに会った旧友で、話したいことが尽きないのかもしれない。だからこそ、少しの思いやりを誰にも平等にお願いしたいとわたしは思う。スルメを食べるのもいいでしょう、だけどスメルには少し気を付けてほしいと思う…

また、連休時期はお手洗いの案内をいつもより少し増やす、しつこいくらいに。バスが出発する前には、必ず済ませておいてほしい。それからお酒の量も、自己管理にお任せはするが少しばかり控えめにしていただけると大変ありがたい。なぜなら道路がとにかく混むのだ。そして観光バスが停められるお手洗いというのは限られている。気軽にコンビニのトイレをお借りするわけにはいかないのだ。そもそもコンビニどころか道の駅がないような道路を走ることだって間々あることだ。バスは急には止められない。

ビジネスや遠征等で使われることも多い、長距離を移動する高速路線バスは、最近ほとんど標準でお手洗いがついているが、観光バスはお手洗いがついていないバスがまだまだたくさんある。だから1時間半から2時間移動するごとにお手洗い休憩を取るように心がけている。ただ若い方は特に、そんなに頻繁にお手洗いに行く習慣がないこともあり、休憩時にバスの中で眠っていたりすることもある。

そして人間、生理現象は止められない。「添乗員さん、次の休憩までどのくらい?」車内後方からそんな声。次の休憩ったって、さっき15分前に休憩したばっかりなんだが? 見れば先ほど休憩中に車内に残りご機嫌にビールをたしなんでいた方だ。だから言わんこっちゃない……。

しかし実際に「言わんこっちゃない」なんて言えないのだ。その時わたしは菩薩スマイルだ。心を無にしないとやっていけないとかそういうことではない。即座に運転手さんと相談して、最寄りの休憩所にバスを入れてもらう。そして日報に書くのだ、緊急休憩と。連休中の日報の緊急休憩の出現率は、平常時の1.5倍ほどには増えていると思う(体感)。

また、この時期よく遭遇するのは添乗員を個人秘書だと思っている節のあるお客さんだ。バス座席を景色が一番いい席にしてほしいとか、自分たちの荷物を運んでおいてほしいとか、この観光地には行きたくない代わりに近場のこちらに行きたいのだが少し滞在時間を延ばしてもらえないかとか。

ツアー旅行は個人旅行とは違う。我々添乗員は全体のバランスを考えながらあらゆる決定を下している。たとえば乗り物の座席割りにしても、行きの新幹線の席がいい席(富士山側など)であったなら、バス座席は後方にするとか。反対に新幹線の席があまり条件の良くない席だったら、ホテルは景色のいいお部屋を当てるとか。あらゆる条件を考慮しながら、参加者の方がいい旅だったと思えるように奔走する。そりゃあ、旅は何もかも「いい」のが理想だろう。だがそれなら個人旅行でプランを組んでいただくことをおすすめする。

ツアー旅行は旅費が安い。しかも、楽だ。バスに乗っているだけで目的地に着くし、チケットなどの手配もすべて添乗員にお任せだ。新幹線、現地の足、宿泊代などひっくるめると、個人で手配するより格段に安くあがったりもする。そういうところがツアーの利点だ。だが安い・楽にはそれなりに代償がある。その代償を妥協できない方は、費用にしろ手間にしろ、そちらを代償に個人旅行を楽しんでいただく方が旅の思い出は何倍も楽しくなるのではないだろうか。

団体旅行におけるサンデードライバーとは、そういうお客さんたちのことを指す。ただでさえ連勤疲れや遅れがちな行程表とにらめっこしながら、そういうお客さんたちにいかに旅を楽しんでいただくかを考えるのは、なかなか心のすり減る仕事だ。自分の未熟さを思い知る機会が増える。だからわたしは、連休が憎い。

連休の楽しみ

とはいえ連休全てを憎んでいるわけではない。このような時期には各観光地でイベントごとが増える。集客が見込まれるので、特別な演出を楽しめる機会が増えるのだ。

たまたま訪れた観光地で連休中だけ出店している絶品牛串屋さんとの出会いとか、猿回しの催し物があったりだとか。あるいは夜景が特別ライトアップされていたりと、そういう楽しみ方がある。

また、プロ添の立場から楽しみを見つけるとなると、連休中に仕事を頑張ったらそのあとは1週間休んでも文句を言われないことだろうか。連休時期は、連休中に人手が集中するためその後1週間程度はツアー稼働率が鈍くなる。ツアーがない、つまり仕事がない。1週間のお休みをもらったところで文句は言わせないぞ、アサイナー。そしてその休み期間中に人出の落ち着いた観光地で旅行を楽しむのである。と、いう目標をたてつつ実際はマッサージに通い、少し長めにお風呂に浸かり、そしてひたすら寝るのだ。正直4日くらいは魂が抜けたまま過ごすことになる(※個人差があります)。

終わりに

いつもあまり構成を考えず、思ったことを書き連ねていくスタイルのため、今回も盛大にわき道にそれたり一部愚痴っぽくなってしまった部分もあったが、旅行業者目線の連休とは多分こんな感じだと思う。夢とか希望は…あんまりない。

精算・打合せを挟まず、連続で添乗に出ることを「連添」というのだが、連休前の添乗員の会話の定番は「お疲れ様。何連添?」だ。社内規定で最大3連添までと決まっているのだが、3連添なんて例えるなら夏コミと夏インテが一緒にくるようなものだ。わかりづらい? わたしもそう思った。

ともあれ、連休中の賑わいというのはやはり心が浮足立つ。何か楽しいことが待っていそうな、そんな予感がある。次の連休といったら今年はもう年末年始になるようだ。除夜の鐘を聞きにいくツアー、初日の出を拝むツアー、有名寺社へ初詣に行くツアー。そういう商品が目白押しだ。もちろん添乗員に年末年始の休暇はない。我々の年末年始は、大晦日に仕事納めをし、元旦に仕事始めをするので年をまたぐ。年末年始添乗シリーズについてもいつか書き記したいなあと思いつつ、今回はここまで。

今回もご覧いただいた方、ありがとうございました。


トップ写真撮影地:上高地(長野県)


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