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遊べるドット絵『まちがいさがし』~自由研究で「遊べるものをつくろう」②
自由研究で「遊べるものをつくろう!」という実践記事の第2回目ですが、今回はちょっと余談から入ります。
ゲーム制作ツールの開発をしていると、ユーザーさんからのおたよりを拝見する機会があるわけですが、そのなかに「ストーリーの作り方がわからない」というお悩みをチラホラ見かけます。
これには大きくわけて2種類のケースがあって、ひとつめは「ゲームを作れるってすごそう、挑戦したい」というひと。「作者」になることに憧れてツールを入手したものの、実際なにから手を付けたらいいかわからない、と。
もうひとつは「自分が描いた絵を、使われたい」という気持ちからくるケース。絵を、ただ見るだけで終わりにせず、物語のなかで活躍させたい。とはいえ「キャラデザやってください!」なんて依頼がそうそう飛び込んでくるわけではありません。
マンガだと苦手な背景等を含めて全部を描かないといけないけど、ゲームなら会話シーンのキャラ絵だけを自分で描けばいい。じゃあゲームを自作しようと。
でも、絵の道を志す人にこのアプローチはオススメできません。結局、脇道ですからね。ゲーム制作のハードルは確かに低くなってきましたが、求められるハードルの数は増えています。最低50個のハードルを跳び越えられる陸上選手になる覚悟を……というと大袈裟かもしれませんが、絵を描く時間をかなり削られるのは間違いないでしょう。
もともと絵は遊べる
ただ見るだけのイラストは主に「絵を見る」ことに興味のある人にしか届きませんから、そうでないひとにも届けたい気持ちはわかります。でも、絵はもともと「ただ見るだけ」のものではなく「遊べる」ものとしての側面を持っています。
そこで今回は、タイトルにもあるとおり「遊べるドット絵」の初歩として「まちがいさがし」を作ってみます。
ドット絵まちがいさがし
画像①と画像②には10ヵ所違うところがあります!
画像①
画像②
さて、正解を記事の最後に書くので無駄話をして答えがすぐに見えないようにしなければいけません。
雑談① まちがいさがしを英語でいうと?
今回上記の画像を作成したあとファイルに保存するときに「まちがいさがし」って英語でなんていうの? ということが気になり、調べました。
手元の辞書にはのっていなかったのでDeepL先生に聞いたところ「フォトハント(photo hunt)」というそうです。今回のようなドット絵の場合なら「ドットハント(pixelart hunt)」といってよいのでしょうか。
ヒント
ドット絵は10個ありますが、それぞれひとつずつ違いがあるわけではありません。上下で違いのないドット絵もあります。
つまり2箇所違うドット絵もあるということになりますが、位置が違う+違いがある、とパターンだけでなく、位置は同じで2箇所違うドット絵もあります。
「耳の穴かっぽじって」よく聞いて、「目の穴かっぽじって」よく見てください(大ヒント)。
雑談② まちがいさがしにもゲームバランスはある!
今回のまちがいさがしは、これまでnoteの記事にしてきた手元のドット絵から10個を選んで作りましたが、だからって違いも10個あるのは多すぎです。
こういう軽い遊びの場合、メモをとらずに遊べることが好ましいので、片手で指折り数えられる5箇所程度の違いに収めるべきでしょう。
こんなに手軽なまちがいさがしですら「やりすぎ」ちゃうのですから、コンピューターゲームを作るときはもっとずっと気をつけなければいけないな、なんて改めて学んでしまいました。
正解
さて雑談はこのへんにして、最後に10箇所の相違点(画像②が①と違うところ)を列挙します。
1. 戦士のポーズがFF
2. コントローラーIIのボリュームが最大
3. 黄金が羊羹
4. 焼き芋が焼けてない
5. ダンボール箱とダイスの位置が逆
6. ダイスの6の目の並びが横向き
7. 蓮根の皮がむけている
8. 蓮根の中央に穴がある
9. 10円玉がきれい(錆びていない)
10. ダンボール箱の向きが逆
ほんとは「コントローラーのABボタンが丸ボタン」にしたかったのですが、さすがに無理! ということでコントローラーネタはIIコンのボリューム最大にしてみました。これか、あるいは蓮根の穴が難度の高めの相違点になったかと思います。
みなさんはすべて正解できましたか?
ぼくも遊んでみたいので、みなさんもぜひ、ドット絵でもイラストでも「まちがいさがし #ドットハント 」を作ってみてください!
(つづく)