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ボツの悲しみ
先日、「アニメキャラの黒人化」が頻繁にされており、しかもポリコレ的に正しいとされている――という批判ツイートを見かけたので、その是非をまじめに考える記事を書いたんですよ。
海外ドラマでは不自然なほど主要キャラが「国際色豊か」になっていることが増えており、ついに日本のアニメも!? と思ったのですが、よく調べてみたら大元の話題は二次創作(既存アニメの海外ファンが塗り替えをしている)の話だったということで、事実かどうかよくわからないうえに論点がズレすぎるのでボツにしました。
厳密に言えば塗り替えは著作権侵害ですから、そういう意味で批判は妥当ですけどね。作者側が好まないなら、ですけど。
10年くらい前にプリキュアの服を消して裸に見せるようなことが流行った(?)ときには東映動画かテレビ朝日が「エロアニメだと誤解されるからやめて(意訳)」と表明したことがありました。こういう意志表明はとても大切で、良いものだと思います。
ただ、二次創作を自由化・合法化すべしと主張をする創作ゴロは少なくありません。二次創作を自由化・合法化すれば、黒人化もプリキュアの件もどちらも作者の意向は無視され、ストップをかけられなくなります。それでいいのでしょうか?
ま、創作ゴロにとっては自分が利益を得られればいいので、作者の意向なんて関係なく、是非で言えば「是」しかないでしょうけどね。
黒人化についてはそれ自体に著作権侵害以外の問題はなく、むしろ黒人化を問題視することの方に差別意識があって大問題です。ただ、そういう差別野郎の方が、拝金主義者の創作ゴロよりは「問題意識」を共有できて、まじめに議論できる相手になり得るわけです。
なぜ「分断」がいけないかということを思い知らされ、悲しみは2倍です。