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ドット絵メイキング『こたつ』

みなさんは『こたつ』、お好きですか? ぼくは大好きですしこたつで冬眠したいです。大昔のひとたちが太陽を崇拝したように、現代人はこたつを神と崇めるべきとすら思います。こたつはおうちにある太陽ですからね。

というわけで(?)今回は、ドット絵『こたつ』の制作過程をおとどけします。あがめよ~。

1. 全体の構造を決める

まずは、全体のバランスを決めるため、こたつの「骨組み」とでもいうのでしょうか、基礎の部分を描いていきます。キャンバスはひとまず32x32ドットとし、あとで塗り直すことを前提に仮の色を使います。

まずはテーブルとしてのサイズを決め、四隅に"脚"をはやします。

さらに、中央にヒーターと、ヒーターを固定する"やぐら"の部分を描きます。描きながら「まるで家のような作りだな~」と思ったり。やはりこたつは住まいなのでしょうか。

構造がかたまったので、ここで色を調整して"木"らしい色にします。

2. とりあえず『初夏のこたつ』として完成

あとはフチドリをつければ、ひとまず『片づけられつつある初夏のこたつ』として完成です。

ついでに、みかんを床に置いて「片付けるとき、邪魔で床に置かれたんだな~」という雰囲気を出します。ただよく考えたらこれ"夏みかん"ですね、時期的に。

3. 冬支度のはじまり

さて、ここからが本番です。

冬に備えるため(?)こたつ布団をかけ、天板をのせます。ここでキャンバスを広げて40x40ドットにします。

わざわざ作った「初夏のこたつ」を下絵として、天板(灰色)とこたつ布団(紫色)のだいたいの大きさを描き足します。

下絵に"脚"や"やぐら"があるので、簡単に「こたつ布団が余裕をもって広がっている感じ」を出せましたが、下絵がない場合は意外と苦労するかもしれません。バランスをとるのが難しいものを描くときは、そのガイドラインとなるものを用意しておくと結果的に楽できるのです。

さて、だいたいのバランスは決まったので、それぞれの箇所を塗っていきます。

天板は骨組みの木の色を流用した、いわば「本気色」ですが、こたつ布団はあとで塗り替える前提の「仮の色」です。

4. 天板を整える

こたつ布団はあとで丁寧に描き込んでいくので、先に天板を整えます。

前段階のようなベタ塗り状態のままにしてしまっても良いのですが、うちのこたつは合板なので明色と暗色を加えて流れを作り、継ぎ目っぽく見せています。

5. こたつ布団を整えて完成

続いて、こたつ布団を整えていきます。

まずは、少しわざとらしいのですが、いかにも「昔の布団っぽい」白いフチの部分を描き加えます。昭和です。

さらに、布団のメインカラーを暖色することでホットな感じを出しつつ、全体の丸みを強調するため布団の端あたりに色を加えていきます。

また、全体のイメージが柔らかくなったのにあわせて、天板を含めてフチドリの色も少し控えめにします。なお、いつもならフチドリは彩度が低めの色にするのですが、今回は全体で暖かさを出していきたいのであまり彩度を下げないようにしました。

さて、もうひといき!

さいごに、こたつ布団に模様をつけます。

布地より1段階明るい色で1ドットの点をうち、その四方4ドットを逆に暗色で囲んだものを1セットの"花的なもの"として、それを布団全体にランダムに散りばめたら、ようやくこたつの完成です。

あ……

みかんを忘れてはいけませんね。天板のうえにのせてあげたら、今度こそ「冬のこたつ」の完成です!

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