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永遠のVB初心者② VBに感謝を VBAに恩返しを
結局、ぼくは自分のためにしかプログラミングのスキルを使ってこなかった。もちろんソフトを使ってくれるユーザーのことは考えてきたけど、ひとが作りたいもののために力を貸すことはほとんどなかった。
今になって振り返ってみれば、「VBで何か作ってほしいなんて思われない」と考えていたし、なにより期待を裏切ることが怖かった。
でも、『タクティクスタディオン』を完成させたことで、ぼくは満足できて、気持ちが変わった。ひとのために何か作るのも悪くない、と。
時代も変わった。長年使って培ったVBについてのスキルなんて、まったくニーズがなくなった……と思っていたが、そうでもなかった。昨年、原稿の校正作業を手抜きしたくてWord VBAを触ってみると、VBE(Visual Basic Editor、Microsoft Officeのマクロエディター)は1998年発売のVB6とほとんど変わっていないことを知り、驚いた。
VBは2002年にVB.NETとなり、.NET Frameworkを活用することを前提に様変わりしていた。ところがVBE(とVBA)は最新のWindowsで動作するようになってはいるが、編集環境も言語も20年以上ロクに進歩していない。
でもそのおかげで、かつてVB6で得たノウハウや、作ったライブラリがVBAで役に立った。Wordの校正ツールのほか、Outlookで代金受領メールを読んで商品情報を返信するシステムなどを作るうえで、かゆいところに手が届いた。
VBAでいくつか、ちょっとしたマクロを組んで「今後もなにか作っていこう」と思ったとき、はじめてVBに対して感謝の気持ちが溢れた。
ずっと、VBを選んだことはぼくの人生の中で1、2を争うほどの選択ミスだと思っていた。でも、そうでもなかった。
古いVBのライブラリをVB.NETやC#やVBAに移植しながらリハビリ(?)をしつつ、誰かのお役に立てそうなものがあれば提供していこうと思う。
(つづく)