
ドット絵メイキング『ハードル』(後編)
今回は、前回作成したハードルを蹴倒して、『倒れたハードル』にします。
「ハードルを倒すなら、絵を90度回転させればいい」と思ったあなた!
結果はこうです。
「では45度で……」やってみましょう。
このとおり、うまくいきません。60度など別の角度にしても同じです。
なぜこうなるかというと、地面に対して垂直なものは常に垂直になる一方、地面に対して平行なものは斜め視点では"絵の上では斜め"に描かれるからです。
元のハードルは"支柱が垂直"で"バーが水平"ですが、倒れることで"うしろ足が垂直"で"支柱もバーも水平"になります。
1. 描き直し
というわけで、結局描き直しです。倒れる前のハードルで増やした色は一度忘れて、ベタ塗りに戻して作業します。
倒れる前と同じように垂直部分から描きます。前述のように絵の中で垂直にする部分は"うしろ足"ですが、基本的な構造は倒れる前の支柱と同じなので流用して少し短くするだけでOKです。
2. さらに描き進める
続いて支柱を描きます。倒れる前の"うしろ足"のときと同様に、1-2-1-2…とズレていく斜線にします。
3. 全体を描いてバランスを整える
バーも足して、全体を描きます。実は倒すことを考えずに倒れる前のハードルを描いたので、画面いっぱいギリギリ(ちょっとアウト)です。
倒れる前とは違い、この段階で支柱を2色にわけておくことで実際のハードルのように長さを調整できます。青い部分が伸び縮みすることもあるけど!
4. 色を塗りなおして完成
バーの模様を描いたりしつつ、全体の色を塗りなおして完成です。
ところでバーの上面は倒れた結果、画面手前を向いているので明るくしました。「上面は汚れているはずだったのに!」とおっしゃる気持ちもわかります。でもきっと、倒れると汚れは落ち、起こすときに土埃を巻き上げてしまうのです。
おまけ:アニメにしてみた
noteはGIFファイルを使えるらしいと知ったので、GIFアニメにして動かしてみました。最初にTwitterで公開したときはテストすらしていなかったので成立するか心配だったのですが「まあ、だいたいこんなもんでしょ」という感じに収まったのではないでしょうか。