
スゴロク・イベント考(後編)~自由研究で「遊べるものをつくろう」⑨
夏の自由研究「遊べるドット絵」として作成中のスゴロク、今回はイベントの内容を決めてボード作りを終わらせます。
前回、進行ルート上に「一種類では寂しいので」という理由で『マグロ』と『缶詰』を配置しましたが……さて、その内容はどうしましょう。
なおイベントマスを『マグロ』と『缶詰』にしたのは、以前描いていた4コママンガの中で使ったドット絵がちょうどいい大きさだったからです。『ハト』もありましたが、猫の餌として登場させるのはちょっとエグイのでやめておきました(ちょっとじゃない!?)。
猫がハトを捕まえてきちゃうの困るんですよね……。
ニャーニャー言いながら自慢げに持ち帰った猫を捕まえて無理矢理離させるわけですが、ハトが床に落ちると「ゴトッ」っていうんですよ。鳥なんだから「ファサッ」とか「ぽとり」とかを想像するところですが現実は無情にも「ゴトッ」です。けっこう重いし、硬いんですよね……。もちろん、そのあとはハトのお墓作りです。
イベントマスの差別化
さて。ハトのことは忘れて、まずは『マグロ』と『缶詰』の差別化について考えなければなりません。
『マグロ』は「どうぞ好きなところから食べて」という感じですから"大当たり"、『缶詰』はそもそも猫には開けられず、しかも加工品はあまり美味しくないようなので"小当たり"とすることにしましょう。
『マグロ』は単純に嬉しく
『マグロ』は"大当たり"なので、シンプルに嬉しくなるよう「サイコロをもう1回振って、出た目のぶんだけ進む」にしましょう。そうしましょう。
『缶詰』は半信半疑
『缶詰』は"小当たり"なので……さて、どうしましょう。サイコロを振って出た目で変わるようにしましょうか。
「ガリガリかじるも健闘むなしく1回休み!」を入れたいところですが、今回マイナス効果はなし(ゴール直前の1回休みのみ例外)としたので見送りです。
最低ラインは「運が悪いと、良いことが起きない」までにして、次のような内容にしてみようと思います。
もういちどサイコロをふって……
① 1マスすすむ
② 2マスすすむ
③ 3マスすすむ
④ なにもおきない
⑤ いまのじゅんいと おなじだけ すすむ(さいだい3マス)
⑥ いまのじゅんいと おなじだけ すすむ(さいだい3マス)
⑤と⑥の「いまの順位と同じだけ進む」は、そのとき1位なら1マス進む、2位なら2マス進む、3位以下なら3マス進む、というもの。逆転のチャンスになればいいなという意向です。
中盤の連続イベントゾーンには『缶詰』をふたつ配置してあり、ちょうどその2マス前と3マス前に『マグロ』があるので連続ジャンプのチャンスになります。また、4人プレイで4位のときもあえて最大3マスに制限することで、連続ジャンプのチャンスを失わないようにしています。
最大3マスなのは、『マグロ』(最大6マス)の半分ということで、それもちょうどいいかなという感じです。
プレイガイドを作成
スゴロクのルールはできあがったので、次はスゴロクのボードの横に置くためのプレイガイドを作ります。
ここに基本的な遊び方や、イベントマスの内容を書いておきます。
なお、ガイドで使用している文字はかなり昔に自分で作成したものです。ひらがなとカタカナを"最小の幅で少し縦長"にした書体がほしかったので、自作しました。せっかくなのでみなさんに素材として使ってもらえるように、こんど『にちよう企画班』で配布しようかなと思います(ちょっと見直してからになります)。
さて、スゴロクのボードはこれでできあがりですが、あとは『駒』が必要ですね。次回、『駒』作りをしてついにスゴロクを完成させます!