ねこみゅにけーしょん
いやいや、すっかり寒くなってきましたね。時季もいいし、以前書いた記事のタイトル絵にした『こたつ』のドット絵メイキングをお届けしようかな~と思ったんですよ。
ところが記事を書いたのが6月ということもあって、この『こたつ』は片付け途中のものだった! 急いで、こたつ布団を出さないと! というわけで、急遽ドット絵を描き足したわけです。今日はその、ついでの話。
ぼくのnoteをある程度続けて読んでくれている方なら「セットでネコを描かないのはおかしい」と思うかもしれません。まあ、ぼくはべつに猫好きではないのでそれは誤解なんですけれど、一方、ぼくが最後に飼っていた12代目の三毛猫♀はこたつ好きではなかったのです。
90年代の終わりに迷子的にやってきて居付いた彼女は、人をまったく怖がらず、どうもかつては人に飼われていた様子。こたつに興味を示さないのは、おそらく洋間で育ったからなんだろうと推測されます。それまでにいた11匹は皆こたつ好きでしたから、「こたつ好きじゃない猫がいる!」という事実は、ぼくにとって軽いカルチャーショックみたいなものでした。
また、彼女は不満があると大きな音をたてて屋内の柱やダンボールをガリガリ、バリバリと削るんですが、それも初めてのこと。それまでの11匹は誰もやらなかったんです。イタズラをしたあとにおやつをあげると、おやつをもらうための手段として学習してしまうという話がありますから、きっとそれなんでしょう。
「しつけができていない子なんだな」と思うかもしれませんが、一方で彼女は人が食事をしているときに横に来て、欲しそうにはするものの、食卓には上がらないお行儀の良さも見せていました。それまでの11匹はためらいなく食卓に乗ってきていたので、大違いです。
彼女は10歳くらい(獣医による判定)でうちで来たのですが、それまでの11匹のほとんどはもっとずっと幼いうちに来たり、あるいはうちで生まれた猫たちです。12代目の彼女の実生活がどんなだったかはわかりませんが、彼女と11匹の振る舞いの違いは、そばにいた人間の振る舞いや生活習慣を浮き彫りにします。
思い返せば、12代目が初めてうちへ来た体育の日の夜、彼女はぼくの膝に乗って動こうとしませんでした。
寒くなり始めたら人の膝に乗れば済むのなら、こたつはいりません。いつも誰かがそばにいて、欲しそうにすればおやつをくれて、遠くにいるときは柱を削れば気付いてくれる生活をしていたのでしょうか。うちに来た時の彼女はかなり痩せていましたが、もともとはけっこう太っていたのかもしれません。
もっとも、ぼくは少々うるさく言われても応じないタイプなので、彼女が肥満になることはありませんでした。もちろん痩せ細ったままというわけではなく、普通の体型に戻っただけですよ。柱はずいぶん、痩せ細ってしまいましたけどね。