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ネトゲ寄りメタバース

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ネットゲーム寄りのメタバースに関連する話題です。
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#MMORPG

VRで視力回復は本当か?

VRのHMD(ゴーグル)、目から至近距離にレンズがあってかなり目に悪いんじゃないかと思っていたんです。あんな目の前(まさに)にレンズとバックライトがあるのもダメダメだろうと。 ところが、どうも逆らしくて。 HMDを装着してVR空間を体験しているとき、目(視線)は2メートル程度先を見る状態になるため、長時間・長期間それを続けると(近視の人にとっては)普段より遠くに焦点が合いやすくなり、かえって視力が回復するという話があるのです。 ふーん(ぽち) 小学生以来のド近眼(現在

ネカマの恐怖

「ネカマ」って言葉も近年は見かける機会が少なくなった気がします。「ネットオカマ」略して「ネカマ」なわけですが、男性同性愛者を「オカマ」という蔑称で呼ぶことの問題が広く浸透したおかげもあるのでしょうか。 ただ、先日22周年を迎えたMMORPG『FINAL FANTASY XI』(以下FF11)は、2002年の運営開始ということで古いネットの言葉が生きており、また、プレイヤー本人とは異なる性別のキャラクターを使うことへの理解がまだ低かったこともあって、ゲーム内のコミュニティや匿

速読は実在するのか? ②ひらがな飛ばしに挑戦

「速読なんて、無理無理」とは思うものの、できるものなら身に着けたい! せめて「少しは速く」を追い求める企画の第2回です。 余談飛ばしの欠点前回は長い長い『白鯨』を例に、いわば"余談飛ばし"とでも呼べる方法を紹介しましたが、これにはひとつ欠点があります。あらかじめ著書の方向性がわからないと、どこが余談か見分けられない場合があるのです。あるいは文章が、以前も触れた読みやすい文章特有の文体(=先に読者の関心をひいて、あとで説明するスタイル)になっていればいいんですけどね。 でも

終の棲家というけれど(後編)

DQX(ドラゴンクエストX)でのマイホーム購入失敗の反省から、リアル物件では積極的に下見をしていくことにしたわけですが、そのなかには「事故物件」もあった――という話の続きです。 下見したその物件のひとつでは高齢者の自殺があったのだそうです。でも、不動産屋はあまり詳しいことを教えてくれません。そりゃそうですよね、聞けば聞くほど"身近"に感じてしまいますからね。 でも実際には、室内に入ると「見えてくるもの」があったのです。 見えてくるものもちろん、凄惨な現場みたいなものがそ

終の棲家というけれど(中編)

物価上昇が続く昨今、ただ貯金していてもお金の価値は相対的に下がるばかり。「長もちして、できれば売れるものにお金を使おう」と考えていたら、うっかり"おうち"を買っていた、という話の続きです。 なお、いくら安く買える物件といっても固定資産税や、集合住宅なら管理費や修繕積立金などで意外と継続的な出費はあります。また、今まで借家暮らしをしていたことを思えば「中古で少々汚くても、そのまま住めばいいや」と思っていましたが、自分のものになるとけっこう意識が変わり、リフォーム費用も必要にな

終の棲家というけれど(前編)

まわりくど~い話になると恐縮なので、今回はオチを先に言ってしまいますよ。今年の2月にスーパー出遅れ状態で始めたネトゲ『ドラゴンクエストX』(DQX)で住宅購入に失敗しまして。「この失敗を活かして次につなぎたい!」と思っていたら、リアルでおうちを購入していました。 ぜんぜんそのつもりはなかったのに購入してしまったのでいわゆる衝動買いであり、そしてネトゲ脳ここに極まれりです。 ま、おうちといっても中古マンション、いえ中古というのも語弊があるほどの"太古"団地の一室に過ぎないん

20周年を迎えるMMORPGをいまさら(後編)

来年11月で20周年を迎えるらしいMMORPG『World of Warcraft』(WoW)を始めてみたらそこは台湾だったの後編です。 接続先のサーバーについてざっくり調べてみたところ、アカウントの「国/地域」の設定を変更すれば他地域のサーバーを選べるようになるっぽいです。そりゃそうですね。 ただ、アカウントの設定項目のうち「国/地域」はカスタマーサポートに申請しないと変えられないので、どうしようかなと。わざわざ手作業で変えてもらったとして、すぐまた戻してもらうのにはた

20周年を迎えるMMORPGをいまさら(前編)

『World of Warcraft』、通称「WoW」を始めてみました。WoWはBlizzard社のMMORPGで、2004年から運営されているそうです。えっ。あらためて調べて今知った感じですが、来年で20周年なんですね。うおー、おめでとうございます! ありがとうございます!(?) ところで、続けてこのnoteを読んでくださっている方は「キミ、FF11もドラクエ10もやってるじゃないか、よく時間あるなコラッ!」と思われるかもしれません。でも最近はちょっとした理由で無駄に時間

ドラクエ経済はギャンブル式?(後編) ~メタバース経済考

不評な記事の最終回です(自虐)。いいもん! ギャンブルのように小さな金額を繰り返し費やしていくことと、ゲーム内のアイテムの価値が短期的に移り変わり安定しないことから、ドラクエ10(ドラゴンクエストX)の経済では先行きを見通せず、「その日暮らし」に近い生活を求められる「圧」を感じます。 でも、これが意外なところでMMTやベーシックインカムに重なることに気付いたのです。しっかり、まとめます。 一億総中流社会、昭和の名残り?ドラクエ10では、簡単な「日課」で小さくない金額が与

ドラクエ経済はギャンブル式?(中編) ~メタバース経済考

決して「お金をかけて、お金を稼ぐ」わけではないけれど、ドラクエ10(ドラゴンクエストX)の経済は「ギャンブル」に似ています。都度、必要な金額は少額で済むけど、でも累計すればけっこうかかった、というかたちで「先見性」が発揮されにくくなっている――というお話の続きです。 ただしそれは主に、万人に関わる基礎システム的な経済の流れの話です。 それとは別の、「プレイヤー間の売買」には支払いを積み重ねる仕組みが適用されないので、希少品はただ単純に高額になります。なお、プレイヤー間の取

ドラクエ経済はギャンブル式?(前編) ~メタバース経済考

今回は、MMORPG『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)の経済が「ギャンブル式」な感じがすることについて考えていきます。 「ドラクエといえばカジノ」というくらい(?)ですし、ドラクエ2の時点で「ふくびきけん」があったくらいですから、ドラクエとギャンブルは切ってもきれません。ただし、「ギャンブル」という言葉が持つイメージがそのまま経済に反映されているわけではありません。ドラクエ10の経済は「お金をかけてお金を稼ぐ」ようになっているわけではないのです。 ドラクエ10のカジノ

DQX体験、おわり。

いまさら始めた『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)ですが、実はずっと体験版として遊んでいました。始めるにあたってパッケージを購入したのですが、体験版があるならまずはその範囲を遊んでみよう、と。 そんなこんなで、じっくり熟成させたレジストレーションコードを登録して製品版へ移行するまで4ヶ月もかかってしまいました。長い! 遅い! 昔はMMORPGの体験版は、開始から1週間程度までしかプレイできない制限があったものですがユーザー獲得に結び付かなかったのか、イマドキは日数制限な

メタバース経済・社会学 精神による殺人(後編)

後編では、MMORPG『FINAL FANTASY XI』(FF11)で起きた外国人差別を振り返りながら、自分が差別に染まって加害者にならないにはどうしたらよいかを考えます。 ただ、真剣に差別に立ち向かっている人にはたいへん申し訳ないのですが、今回の記事では差別意識を持つこと自体はあえて否定しません。例えば、たて続けに付き合った女性に無残に捨てられた男が「女なんて……」という気持ちになってアンチフェミニズムの道に堕ちていくのを「女性すべてがそうではない」なんてお説教的に責め

メタバース経済・社会学 精神による殺人(前編)

これまで既存のメタバースであるMMORPGを参考にして経済・社会を改善するヒントを探る記事をいくつか書いてきまして、次は「ぼくらが働く環境を改善するには?」という話題を書こうと思っています。ですが、その前に避けて通れない話題がひとつあります。 それが、移民や外国人に対する差別問題です。日本は少子高齢化が激しく進み、よほどのミラクルが起きない限り移民を受け入れて労働人口を増やすしかないと言われています。そこで考えないわけにはいかないのが、日本における外国人差別の問題です。