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ネトゲ寄りメタバース

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ネットゲーム寄りのメタバースに関連する話題です。
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#ドラクエ

ドラクエ経済はギャンブル式?(中編) ~メタバース経済考

決して「お金をかけて、お金を稼ぐ」わけではないけれど、ドラクエ10(ドラゴンクエストX)の経済は「ギャンブル」に似ています。都度、必要な金額は少額で済むけど、でも累計すればけっこうかかった、というかたちで「先見性」が発揮されにくくなっている――というお話の続きです。 ただしそれは主に、万人に関わる基礎システム的な経済の流れの話です。 それとは別の、「プレイヤー間の売買」には支払いを積み重ねる仕組みが適用されないので、希少品はただ単純に高額になります。なお、プレイヤー間の取

ドラクエ経済はギャンブル式?(前編) ~メタバース経済考

今回は、MMORPG『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)の経済が「ギャンブル式」な感じがすることについて考えていきます。 「ドラクエといえばカジノ」というくらい(?)ですし、ドラクエ2の時点で「ふくびきけん」があったくらいですから、ドラクエとギャンブルは切ってもきれません。ただし、「ギャンブル」という言葉が持つイメージがそのまま経済に反映されているわけではありません。ドラクエ10の経済は「お金をかけてお金を稼ぐ」ようになっているわけではないのです。 ドラクエ10のカジノ

DQX体験、おわり。

いまさら始めた『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)ですが、実はずっと体験版として遊んでいました。始めるにあたってパッケージを購入したのですが、体験版があるならまずはその範囲を遊んでみよう、と。 そんなこんなで、じっくり熟成させたレジストレーションコードを登録して製品版へ移行するまで4ヶ月もかかってしまいました。長い! 遅い! 昔はMMORPGの体験版は、開始から1週間程度までしかプレイできない制限があったものですがユーザー獲得に結び付かなかったのか、イマドキは日数制限な

ドラクエ留学、ひとつき。(社会編①)

「ひとが集まるところで起きる変化を学ぶんだ」、「これは留学だ」と言い張ってMMORPG『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)を始めて1ヵ月の経過報告、その2回目です。 「サポートなかま」システムは奥深いドラクエ10には『サポートなかま』という、他のプレイヤーが育てたキャラクターを選んで、自分のパーティーメンバーにできる仕組みがあります。視点を逆にすると、1日のプレイを終えるときに酒場で登録しておくと、自分が育てているキャラクターを他のプレイヤーに使ってもらえる、という感じで

ドラクエ留学、ひとつき。(物語編)

いくつか記事を書きながら「硬直している現実の日本社会より、実際に人が多く集まるメタバース、MMORPGの世界は現実以上に『新しい現実』を作り出している」と感じた私は、それなら別世界もこの目で見てみようと旅に出た――な~んていうと大袈裟ですが、新参者として『ドラゴンクエストX』(ドラクエ10)への「留学」を始めて1ヵ月が経過しました。 今回はその経過報告その1「物語編」です。 なお、留学生であるぼくは、ドラクエに対してあまり熱心なプレイヤーではありません。ドラクエシリーズに

DQXでドラクエ社会学に挑戦!?(後編)

社会や経済を探ろうと、妙な視点で始めたDQX初心者の旅の後編です。 今回のテーマはDQX初心者として感じた労働者マインドについてになりますが、端的に言うと「DQXへの永久就職を求める圧を感じる」という話になります。ひとが集まるところには、時代や環境に応じてそれぞれの文化が生まれるのはなんともおもしろい、という話を無駄に難しくやっていきます。 神々をこの目で見た!?今回の記事タイトルにした画像は、DQXを始めて、一番驚いたの場面です。1ヵ所に妙に人が集まって、しかもみんなで

DQXでドラクエ社会学に挑戦!?(中編)

ほかのメタバース社会も知っておこうということで、いまさらながら運営11年目のMMORPG『ドラゴンクエストX』(DQX)を始めてみました。まだ1週間くらいです。今回は、半分旅行者、半分移住者の初心者視点でDQX社会の一部を見たレポートをお届けします。 お金の流れは?メタバース経済の話でFF11との比較対象にしたい思惑がありますので、なにより気になるのは「お金の流れ」です。国税局職員になった気持ちで見ていきますよ! そういえば税務署って繁忙期にあわせて人員を確保しているよう

DQXでドラクエ社会学に挑戦!?(前編)

これまでいくつか、MMORPG『FINAL FANTASY XI』(FF11)を中心にメタバースにおける社会・経済について見たり考えてきましたが、記事を書きながらつくづく思い知らされることがありました。それは「そこにたくさんの人がいて、活動していること」と「人々が意見し、改善していくこと」がとても大切だということです。 「しょせんゲームの世界の話でしょ」と思われがちな話題ではあるのですが、ゲームをプレイするもの人間、ゲーム内社会を運営するのも人間ですから、それは間違いなく人