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IELTS勉強という名の修行
こんにちは、へっぽこです。
今回は、私が留学準備の中でも特に苦労したIELTSの勉強法についてお話しします。英語資格試験の中でも「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく求められるIELTSは、短期間でスコアを伸ばすのが難しい試験。ですが、私が最初に試験を受けた2023年8月のOverall 5.0から、2024年9月にはOverall 7.0(各セクション6.0以上)まで伸ばすことができました。
「IELTSは1年くらいかかる」という噂は、私の経験上あながち間違いではないかもしれません。なぜここまで時間がかかったのか、看護師として働きながらどう乗り越えたのか――リアルな体験をもとに、対策や学習法を共有します!
1. はじめに
IELTSスコアメイクの重要性と目標スコアについて
留学先の大学院から求められたのは「Overall 7.0、各セクション6.0以上」。
最初はOverall 5.0でしたから、かなり遠い道のりでした。何度も挫折しそうになりましたが、最終的にはスコアを達成し、第一志望の大学への道を切り開くことができました。
私の英語力バックグラウンド
大学1年生でTOEIC約700点
その後は、旅行英語がなんとか話せる程度
社会人になってからは仕事が忙しく、字幕映画を観る程度の接点しか英語との関わりがなかった
この状態からIELTS学習を始めたため、最初は全く歯が立たない感覚でした。
2. 看護師として働きながらの工夫
サビ前残業~心身共に疲弊する業務~不規則なスケジュール~
巷に落ちている「社会人勉強法」ではちっとも歯が立たない!ということで、私なりにこれはよかったと思ったことを紹介します。
⑴常勤から一時的に離れた
一つ目から仕事を減らすことを紹介してごめんなさい(-_-;)
勉強開始当初は月〜金の車移動型訪問看護(精神科領域)を常勤で担当していました。やりがいがある反面、身体的・精神的に疲弊し、帰宅後は何も手につかない日々…。
「このままでは必要スコアに到達する前に財布もメンタルも燃え尽きてしまう」と考え、2024年5月から9月は週3程度のパート勤務にシフト。残りの時間をほぼすべて英語学習に費やしました。(スコア達成してからは爆速で常勤に戻りました(笑))
これは大きな決断でしたが、結果的にスコアアップへつながる重要な一歩になりました。
(2)夜勤・明けシフトとの付き合い方
夜勤明けの次の日に試験を入れない!!!!
以上!!!!
万が一夜勤が避けられない場合でも、2〜3日空けて試験を受けられるようにスケジュール調整してみてください。明けの次の日と、そうでない日では、スコアが本当に変わります。
(3)結局、日々の修行を続けるしかない
エッセイのテーマ、リーディングのトピック、スピーキングのテーマによってスコアが変動することは当たり前。その日のコンディションや仕事の疲労感も重なるとさらに「解き心地」が変わってきます。
苦手な分野の語彙を強化しても、いつ次そのテーマにあたるかもわからない。
それでも日々の勉強のルーティンを崩さず、目の前にある問題に向かうしかないのだと思いました。何時間勉強したら何点上がるとか、これだけ暗記するれば何点上がるっていうのは、あんまり関係ないように思います。
ただ、日々の修行をこなし続ければ、ある時ピョコっと点数が上がる感覚です。
3. 朝型ルーティンで英語漬けの生活を実現
「終業後はへとへとで勉強が進まない」と腹をくくった私は、朝4時30分〜8時30分を勉強時間に固定しました。
具体的には:
リスニング:シャドーイングや問題演習を1時間(しんどい時はさぼる)
リーディング:小説・ネット記事・過去問など、とにかく毎日英語を読む(しんどい時はさぼる)
動画・ドラマは英語のみ:リスニングと合わせて毎日英語に触れる、シャドーイングをする。(しんどい時はこれだけ取り組む)
この積み重ねで、最終的にリスニング&リーディングともにBand 8.0を達成。英語に「慣れる」「浴びる」感覚が、得点向上のカギだったように思います。
https://www.britishcouncil.jp/ielts-ready-premium
↑ブリティッシュカウンシル内の「IELTS Ready」という無料コースがすごく便利でした。
ReadingとListeningは模試ができる以外にも、
「穴埋め問題」「True/False/Note Given問題」だけに集中して解くこともできます。さらに直近の正答率をもとに予想スコアも出てくるポイントも◎
writingももちろん模試ができますし、各バンドレベルごとの回答例を出してくれるのもありがたい。
4. セクション別の対策
リスニング:毎日コツコツでBand 8.0
オンライン練習問題を活用
細切れ時間に問題を解けるのが自分の学習スタイルに合っていた
試験で専門分野のテーマが出たときは、知識があった分自信を持って回答できた
リーディング:英語への「慣れ」がスピードと理解度を上げる
毎日何かしらの長文に触れる
小説や新聞記事、実際の問題形式など、ジャンルを広げる
必ずPCで練習する(PC受験は蛍光ペン機能+メモ用紙しかない。問題用紙に書き込めない)
ライティング:ツール&ネイティブ添削のハイブリッド
ChatGPTとGrammarlyの課金:瞬時に自分のミスの傾向把握や模範解答を確認し軌道修正しやすい
AI添削とネイティブ添削の利用量の比率は10:1くらい
スピーキング:プール問題が大きな味方
ネットで入手できる最新のプール問題を徹底的に練習
私の場合はアイディアや語彙よりも、文法や話の組み立ての部分に不安が大きかったので、AIとのトレーニングは大切だった
オンライン英会話や友人との英語チャットも活用。しらない人と二人でしゃべり続けるという鍛錬は大切
5. 試験を繰り返し受けるうちに見えてきたこと
受験料の高さと「運」の存在
IELTSは1回2万円以上と高額ですが、私は合計で6回受験しました。同じ問題集を何度も解くよりも、実際の試験に慣れることで得られるものも大きかったからです。
また、自分の得意分野が試験に出るなどの“運”も確かに影響しますが、それを引き寄せるのも日々の地道な勉強の積み重ねだと感じています。
6. おわりに
IELTSの勉強を通じて、英語力だけでなく「タフに行動する力」や「自己分析力」も鍛えられました。
始めたころ: Overall 5.0
最終的に: Overall 7.0(各セクション6.0以上)
この経験は、第一志望の大学への合格だけでなく、自己成長という面でも大きな財産です。看護師はシフト制や夜勤などの制約があるため、上手に勤務形態を調整することでスコアメイクを効率化できると思います。必要なときには思い切って常勤から離れる選択をしてもいいんだ、と私は感じました。
必要スコアが伸びずに、プレセッションに参加したり、宿代を払ったり、試験代を何度も払うこと、などなど考えると、パートになった方がお得…?
最後まで読んでくださりありがとうございます。IELTS対策に奮闘している方、特に看護師の皆さんに少しでも参考になればうれしいです。一緒にがんばって、夢をつかみましょう!
質問があればぜひお答えします!
2025年1月27日
へっぽこ