バカと名取とチネチッタ
前置き
突然ですが皆さん、名取さなはご存知ですか?僕はしばらく前に知ってから摂取し続けています。
知らない方のために軽く説明しておきますと、酸素であり毒素です。完璧な説明ですね。
今回私はその名取さな初のイベント『さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会-Powered by mouse』と、その前後の出来事の備忘録のようなものを書き記します。
まず右のスクロールバーを見て本当にこんな記事読んでいいのかお考え下さい。
そしてオタクのド長文感情noteを楽しみに見に来たそこの王!お出口はCtrl+Wになります。
※注意!この記事にはせんせえ同士の馴れ合いが含まれます!
爆誕前日
ドキドキしながら電車に揺られていた。
私が川崎へと、ラ チッタデッラへと向かったのは3月6日。コラボカフェは3月5日からやっている。
と、いうことはtwitterのTLには前日から行っているフォロワーたちの楽しげなツイートが既にこれでもかと流れている。
コラボカフェのメニュー。店内の飾りつけ。さな歩きの聖地巡礼。邂逅しているフォロワー。
そんなツイートを見、はやる気持ちを抑えて川崎到着後まず向かったのは
―――そう
ゲームセンターだ。
いや、わかる。君たちが何を言いたいのかはわかる。
だが、音ゲーマーというのはこういうもの、サガなのだ。
気を取り直してラ チッタデッラへ。残念ながらコラボカフェの予約を勝ち取ることが出来なかった私はさな歩きを巡礼しつつ15時以降の一般入場を待つことにした。
さな歩きの場所を探し巡る、巡る。
いや、探すというのは少々間違いかもしれない。どこを見ても聖地、どこを見ても名取を感じるのだ。
我らが王はなかなか面白いことをやってくれる。オタクとしてはわりかしライトなので今まで聖地巡礼というものはほとんどしたことがなかったのだが、なるほどこの"質感"はなかなかクるものがある。
ちなみにラ チッタデッラはこのような異国然とした街並みのショッピングモールである。いや本当に川崎?
小さな路地裏みたいな道もあり、歩いているだけでも楽しい。名取に興味無い人も一度は足を運んでほしい。
一般入場の時間。時間数分前に行ったのだがすでに結構並んでいた。名取のオタクってこんなにいたんだな……
列の先へと視線を向ける。『ELOISE’s Cafe』というカフェ。なんというか…………めっっっっっちゃオシャレ。本当にここであってる?一人のオタクが間違えたところに他のオタクも並んでこんなことになっているのでは……?と思いながらも並んでいると前方の消毒慣行の張り紙に名取のイラストが。一安心。
しばらく並んでふと後ろを見ると長蛇の列。長蛇のオタク。思わず苦笑いが出る。
ちなみに少しして気づいたのだが自分の前も後ろも知り合いだった。うわっ……この世界、狭すぎ……?
そして二時間待ち中へ。オッッシャレなカウンターで会計を済ませ二階へと続く階段の暖簾に手をかける…………と、そこはもう別空間だった。
名取のパネル。様々な絵師さんのヌォンタート。名取のフィギュア。映し出される映像…………等々、全てが名取だった。胃が痛くなるレベルで(誉め言葉)。
残念なことにその二階での食事はできなかった(定員の関係)が、絶対にリベンジしてあの空間でメシを食らう。
(追記:無事食らった。本当に最高だった…………コラボカフェ、毎秒開催してくれ)
注文してから待つこといくばくか。ラテが運ばれてくる。
いやオッシャレだなおい。これオタクが飲んでいいやつ?
適当に撮っても映えるビジュアルと照明。これがオシャ・カフェか……
そしてメインである名取さな生誕記念フレンチトースト~たのしい花火大会~が運ばれてくる。
ここでうん?となったあなたは正しい。
正しいが、こちらとて正しいのである。
何かが刺さったフレンチトーストが運ばれてくる。
お姉さん「それじゃあ花火点けますね~」
ぼく「あっはい」
お姉さん「ごゆっくりどうぞ~」
何を?
何もできず火花散る花火を見守る私。鳴る腹の音。火薬の香り。
………………………………
名取、誕生日おめでとう。
フレンチトーストはめちゃくちゃ美味しく、最高だった。私の胃が想像以上に甘味に弱かったことを除けば。
その後フォロワーと合流し、思い思いにメシと酒を食らう(私は胃がやられたのでお茶のみ)。
とあるフォロワーに印鑑のプレゼントをしたら、若干引かれた。生活必需品でしょ?いるでしょ??
そして、フォロワーと邂逅した今、行かなければならない場所がある。
―――そう。
ゲームセンターだ。
いやわかる。君たちの言いたいことは痛いほどわかる。
だがこれは逃れられないのだ。
そんなこんなでフォロワーと別れ、ラ チッタデッラそばのホテルへ。
誕生日前夜祭のアーカイブを見、早めに眠…………え、大喜利?せんせえにさせるの?へえ………………………………
不安になりながらも眠りにつくのであった。
爆誕当日
ついにやってきた爆誕当日。
まずはアナウンスされていた当日物販へ。
これまた定刻数分前に行くと…………
人、人、人、人、人、人、人。
カフェの列とは比べ物にならないくらいの人数で感動さえ覚えた。
名取のオタクってこんなにいたんだな……(二回目)
それにしてもせんせえがたはマナーがいい。いや、こういうオタクの集まりは初めてなので何とも言えないが、少なくとも悪くはない。
王に言われている馴れ合い禁止!もちゃんと守っている。全員が陰の者だから会話が起こらないだけではないと信じたい。
欲しいものは無事全て購入成功。次は取り置きしてもらっている名取さなミュージックコレクションを受け取るためタワーレコード川崎店へ。
物販を購入し終わったオタクたちが続々こちらに来ているようなので、その列の最後尾へ。
落ち着く店内BGMに耳を傾けていると、突然曲が止まる。何かと思ってみれば…………親の顔より聴いたピコピコとした音のイントロが流れ始める。
そう、『さなのおうた。』である。
いや待って聞いてないよ???それ
突然のタワ崎からの攻撃に苦しむオタク。しかしそれだけで終わりではなく、『PINK, ALL, PINK!』まで流れてくる。
そして聡明な私はこのあたりで嫌な予感を感じ始め……見事的中することとなる。
当時一番しか公開されてなかった『エッビーナースデイ』がかかったのである。フル尺で。おいタワ崎ァ!!!!!!
ボロボロになりながらも無事(?)にさなコレを購入したのであった。
さて、やることはやったのでいよいよイベント会場のチネチッタへ…………行くにはまだまだ時間がある。そのため、周りはみなラ チッタデッラを回ったり昨晩の配信を見返すなどしてイベントへの想いを高めながら時間を潰しているようだ。
そこで筆者へっぽこはどうしていたか。
――そう。
ゲームセンターだ。
弁明する気はありません。
音ゲーをしていたらいつのまにかフォロワーが後ろにいたなどのハプニングはあったものの無事に開場時刻を迎えた。
チネチッタへ入る。エスカレータで昇る。すると花の香りがし始め、(4DX対応してる映画館ってこんな感じなのかな?)とかのんきなことを考えていたが……当然そんなことではなかった。
花、花、花。そこには花畑と見まごうほどのフラスタが広がっていた。愛…………
これでも半分も載せていない。せんせえをはじめ、ニコニコ生放送のスタッフさんや名取市保健センターの献血担当者など、名取が今までかかわってきた様々な人からフラスタが送られていた。
圧倒された。
名取のことを好きな人がたくさんいることは頭ではわかっていた。この二日間で目でも見て理解していたつもりだった。しかしそれでもこうしてせんせえがたの愛を物として実際に目にすると驚きがすごかった。
そして(今年は本当に開催されるんだ……!)という実感がここにきてやっと現れた。その感慨に浸っていると――ヤツが、あらわれた。
大喜利入力フォームだ。正気か?
10問もある。正気か?????
正直こんなん考えてる余裕なんてなかったのでパッと思いつく物のみ回答した。捨て台詞くらい自分で考えろ 甘えるな
自分の座席に座る。CINE11、最後方やや右寄り。最初座席表を見たときはかなり後ろで少々がっかりしたが、実際座ってみるとスクリーンは全体を見渡せ首も痛くない。なかなか悪くない席だった。
(余談だがライブ配信で映っていたのもCINE11。私の斜め後ろにクソデカカメラがあった)
吐きそうになりながらtwitterをしていると辺りが真っ暗に。どうやらいよいよ本当に始まるようだ……
さなのばくたん。
まずはバリクソかっこいい映像を背景に出演者(イカれたメンバー)の紹介が入った。
主役 名取さな
司会 名取さな
ゲスト 名取さな
“王” 名取さな
大勢のファンをはるばるやってこさせてまず見せる映像か????
まあ笑いましたけどね!せんせえのことよくわかってんじゃん……
一曲目 『エッビーナースデイ』
開幕と同時に流れる既に頭に残って離れないあのイントロ。
一曲目から新曲をぶち込んでくるとは思ってなかったので正直かなり驚いた。ファイティングポーズとる前に殴られた感じだ。
この手のイベントに来るのは初めてなので慣れないがぴかぴか棒を振る、振る。後ろの席でよかった~~!(周りに合わせられるため)
曲は歌詞から曲調から全体的に名取然としていてとてもいい。合いの手にインターネット!なんて入る曲あるか?? やしきんさんありがとう
ところでこの曲について言わなければいけないことが一つある。他の人も言ってるがあえて私も言わせてもらおう。
せんせえ ありがとう ありがとう
誕生日できたよ
いや泣くけど…………は???泣くが?????は??????(半ギレ)
一番二番とアップテンポで元気な曲聴いてきて直前にコール&レスポンスもあり会場が一体となってきたところに間奏でこれである。人を泣かす天才か?? やっぱやしきん許さん
ちなみにライブのエッビーナースデイはこちらで無料で観ることができるので良ければ見ていってほしい。
個人的には最後の『体幹がオワっているため片足立ちをして決めポーズするはずがコテンと足をついてしまうもすまし顔の名取』がオススメだ。
二曲目 『ファッとして桃源郷』
三曲目 『ギミー!レボリューション』
アップテンポな曲が続く。「オタクこういうの好きだろ??」感を感じるセトリだ。は?好きだが??
そしてこのあたりで気づく。あれ?アイドルステップじゃ……ない!
どの曲もしっかりと振り付けを覚えてきている。もう『アイドルステップでVFesを乗り切った女』の面影はそこにはなかった。名取、頑張ったな……(後方腕組み)
と、感動してたら歌詞間違えた。いつもの名取だ。
(ところでやっぱりこの三曲歌って踊るのはキツかったのか画面暗転後に荒い吐息だけ聞こえたのがすごく"良"かったんですがどうですかね?)
MCパート 1
「ミスった…………w」から始まったMCパート。親の声より聴いた配信BGMが流れ始める。安心感がすごい。
ぴかぴか棒を振ると名取が反応し、拍手をすると名取が反応する。え、やば…………"居る"じゃん……………………
その後、『いつものさなちゃんねる』がそのまま現実に顕現したかのようなやりとりが繰り広げられる。代表的なのはやはり
「名取のこと、好きな人♡」
ここだろう。
この女の誕生会のために色々なところからやってきたはずのせんせえがた全員この反応なのである。当然打ち合わせなんてない。統率力、こわっ……
その後さなちゃんねるキャラクターズからのプレゼント(輪切りたくあんマンがこんな大スクリーンに映し出されることは恐らく今後ないだろう)や例の大喜利が行われた。
『名取さなが教師になった。生徒につけられる影のあだ名は?』
「ネット弁慶」
や
『二度と行きたくない名取さなのお誕生日会。何が起きた?』
「大喜利させられた」
などせんせえがたのセンスが光っていてめちゃくちゃ笑わさせられた。よくあの状況下で思いつくな……
途中あったハプニングにも慌てることなく進められていてまたもや後方腕組みをした。
四曲目 『Make it!』
そして始まる二度目の曲パート、最初は『Make it!』。プリパラは未履修なのだが、これがもうほんとめちゃくちゃいい。選曲神か?
特にサビ終わりの
夢はもう 夢じゃない
がまんま今と合致していて泣いてしまった。お前は神アイドルだよ……
五曲目 『PINK,ALL,PINK!』
満を持して次にかかったのは『PINK,ALL,PINK!』。
本来なら去年ライブでお披露目するはずだった曲を一年越しでついに歌えた形となる。キミが居ない生活なんて考えられない、こっちのセリフなんだが??
各スクリーンに順番に声をかけていく間奏。去年の
『一階席のせんせえ~……は、いない!二階席も、ありませ~ん!いつでもあるのがインターネット!』
を否が応でも思い出し、泣く。このオタクさっきから泣いてばっかでは?
このあとのMCパートで話していたが、感染症対策で声を出せないことを考慮し、歌詞の『キミの声をきかせてもっと』を『キミの愛を伝えてもっと』にしないか、と桃井はるこ先生直々に考案してくださったらしい。ありがとう……ありがとう……
MCパート 2
二度目のMCパート。今度は名取に関してのクイズが出題された。
『名取さなの名前の由来は?』
のような一般常識問題から
『名取さなの平均睡眠時間は?』
といった明らかにはされていなかった問題まで出てなかなかに楽しめた。
楽しめた…………が、液タブをモニターの枚数にカウントしたのはまだ許してないからな?
その後は新情報がいくつも発表された。『ファンボ限定名取のグルメ漫画』『翌日よりエッビーナースデイ配信開始』
そして、新曲の発表。
『アマカミサマ』
作詞:只野菜摘
作曲:田中秀和
なんかの間違い???っていうくらいの豪華なメンツに思わず声が漏れる。灼熱スイッチのペアじゃん……
そしてそのままイベント最後の曲、アマカミサマのお披露目へ。
六曲目 『アマカミサマ』
あ~~~!!オタクが大好きな田中秀和だ~~~~!!!
今まで名取の曲にはなかったようなしっとりとした曲。歌詞は『名取とせんせえの関係』をこれ以上なく的確に書き上げている。高音も耳に心地よく、本当に最高な曲。もし家で見てたなら最高~~~!!!と言いながら後ろにぶっ飛んでいただろう。
これでさなのばくたん。は終わり。本当にいいイベントだった。
まだ聴いてない曲があるよなぁ!?
と、いうことで会場のアンコールによって再び現れた名取はいつもの服装になっていた。
(ところで完全に余談なんですがこういうとき一切アンコールの手拍子がなかったらどうするんでしょうね?「おい!アンコールはどうした!そこ席を立つんじゃない!!」って言いながら出てくるのかな)
いつぞやの記念配信のBGMが流れ始める。泣かしにきてる?
とか思ってたらせんせえに手紙があるらしい。泣かしにきてる…………
ここでは手紙の内容について詳しく書くことは避けさせてもらう。ただ一言。
これからも仲良くケンカしような!!!
手紙を読み終わったあと。
「せんせえたちも名取のこと好きだよね?」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァ
ツンデレしかおらんのか??せんせえは…………
この場面は先ほどとの対比で本当に""良""かった。
――そして、本当に最後。
七曲目 『さなのおうた。』
最後の曲がかかる。私が名取さなを意識して追うようになったきっかけの曲。イントロからもう泣きっぱなしである。汗ふきふきリストバンドが涙ふきふきリストバンドになり始めた。
大泣きしながらも絶対に一秒たりとも見逃すまいとぴかぴか棒を振っているとさらに追い打ちの演出。
以前twitterで募集していたメッセージが流れ始めたのだ。それここで持ってくる?へっぽこさんもう無理よ
最後の『わたしここまでこれたよ 本当にありがとう』が歌うたびにデカくなるの、本当に泣く。
アウトロでは今までの軌跡がスクリーンで流れる。さなのおうた。といえばこれだよね(大号泣)
……私は今まで『せんせえ』を自称することを避けていた。推している歴も長くないし、なにより何一つ生産的な活動をできていなかったからだ。
しかしこのとき一人の女にここまで心動かされ、泣き、私はもうどうしようもなく『せんせえ』なんだなと思うことができた。それが今回名取に、そして関係者の皆様に一番感謝したい。本当にありがとうございました。
そして、今度こそ、初のさなのばくたん。は幕を閉じた。
「以上をもちまして、本日の公演は終了いたしました!!」
ぶち壊しだよ
それから
ここまでで終わっておけば締まりはいいが、これはあくまで1オタクの備忘録。ということでここから何があったかも記しておく。
ばくたんが終わったあと、私は動けなかった。感動と満足感、そして無事終わったことへの安心感や一年以上ずっと支えに生きてきたものがついに終わってしまったことへの喪失感だろうか。
座り込み、twitterに縋りつく。名取はまだツイートしていない。すぐ近くのホテルに戻ることができない。今は一人になれない。さな歩きの動画を見る。そして、巡る。
このとき私を拾ってくれたフォロワーがいなければいつまでそうしていたものかわからない。ありがとう、フォロワー。
翌日、帰る前にもう一度だけラ チッタデッラを回る。既によく見知った場所だ。あわよくばカフェ入ったろうと見に行ったら、めちゃくちゃ並んでいた。月曜の昼なんですが…………もしかしてせんせえ、暇人集団?
諦め帰路につこうとしたとき、私は思い出した。
そうだ――行かねばならない場所が、あるはずだ。
今まで何度もお世話になった
その場所へ歩く、歩く。
これからもそうであろう
自然と足が速くなる。
忘れてはいけない場所
足が――止まる。
――そう、そこは
ゲームセンターだ。
そんな音と光が旋回するワッカで遊ぶ
タノシー!リズムゲーム『WACCA』は各地ゲームセンターで絶賛稼働中!!
大型アップデートも行われたばかり!!始めるなら、今!!
あとがき
ここまでご黙読いただき、ありがとうございました。まさか音読してる人はいませんよね?
全部書いてたらびっくりする長さになっちゃった…………これでも削ったんですがね。
字、書いてみるとそこそこ楽しいですね。文法とかはめちゃくちゃだけど何かあったときにはまた書いてみるのも面白いかもしれません。
ちなみにご存じの方も多いでしょうが3/28には爆誕アーカイブの同時視聴もあります!チケット買うのはまだ遅くない!購入はこちら。
それではまたどこかでお会いしましょう。ノシ
P.S.
帰るまでが遠足です。
気を付けよう!(一敗)
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