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アンハッピーな転職にならないために知っておきたいこと

はじめに

「入社前のイメージとギャップがありすぎて、転職失敗したようだ」
「転職してわずか数か月だけど、また転職活動をはじめようか迷ってる」
「前の会社のほうがマシだった。転職しなければよかった」

私たちにとって、転職はいまや「当たり前」の選択肢になりつつあります。その一方で、上記のようにアンハッピーな転職をしてしまい後悔して悩んでいる人や、短期間で複数の会社を渡り歩くような転職活動をする人が多くなっています。

転職は“やっぱりダメだった”といっても転職前の状況に戻るのはきわめて困難な、後戻りができない活動です。そのため慎重に考える必要があります。
この記事では、アンハッピーな転職に陥りやすいマインドや転職パターンをご紹介します。転職を考えている方はぜひチェックしてみてくださいね(^^♪


アンハッピー〈1〉不安感をあおられて、あせって行動した転職

「このままでは今の会社にいたら危ないかも」
「いまの仕事をかえなければ」
こうした直情的な煽りに心がゆらいで、焦って行動に移して、別の会社をさがして転職するような場合は、アンハッピーな転職に繋がりやすいのです。

わたしも2回目の転職は、当時はたらいていた会社(省庁傘下の財団法人)で、国からの委託業務の大半が打ち切られてしまい、「このままこの組織にいたら危ないかも….」という直情的な煽りや焦りでいっぱいになりました。そして勢いで転職先を決めて、内定をもらった翌日に退職届を提出してしまいました。その後、次の会社と条件面で折り合いがつかず「しまった!」と後悔しましたが、“時すでに遅し”で、前の会社に戻ることは不可能でした。

本来ならば全体像をしっかり認知したうえで、適切に行動することで、結果的に満足のいくハッピーな転職を実現できます。
みなさんも仕事をしているなかで「このままではまずいかも」という危機感を抱くことがあるかもしれません。そこで感情に煽られて焦って行動してしまうと、結果としてアンハッピーな転職になってしまい後悔する可能性が高いので、気をつけましょう。

アンハッピー〈2〉前職の不満のみが理由な「不満ベース」の転職

日本では転職理由のおよそ8割が、働いている会社や、会社での働き方に対しての“不満”であるという調査結果があります。
国際調査の結果でも、他国の若年層では自身のキャリアアップや新たなチャレンジが転職理由の上位を占めたのに対し、日本人の若年層は「前職への不満のみ」が、上位の転職理由になっています。
日本人の転職が「不満ベース」なものになる傾向の強いことがわかりますが、“前職の不満のみ”をベースとするのもアンハッピーな転職になってしまう可能性が高いのです。

わたしも1回目の転職では、新卒ではいった電機メーカーで営業職に就いていましたが、「残業時間が長い」「営業ノルマが厳しい」「受けている評価に納得できない」など、いろいろな不満を抱いていました。その後、不満の解消のみを思いのベースとして転職してしまいました。
いま考えれば、上司や人事・総務など会社に相談したり、ジョブ・ローテーションの機会をつかむためにアピールするなど、不満を解消するための行動が残されていたように思います。

みなさんのなかにも現在の仕事や職場に不満を抱いている方がいるかと思いますが、いま一度、以下について自分自身に問い直してみてください。
「そうした不満は将来にわたって継続するものなのでしょうか?それとも一過性のものでしょうか?」
「その不満は変わる(解消される)可能性があるでしょうか?それとも変わる(解消される)見込みがないのでしょうか?」
ハッピーな転職を実現するためには、いまの不満の強さよりも、まず現在の仕事の「時間的展望」を認識してから、抱えている不満が将来的に解消できるのかどうか、しっかり見極めて行動するように心がけましょう。

アンハッピー〈3〉「楽な仕事につきたい」という後ろ向きな転職

「業務が忙しい」「周囲のフォローがない」「労働時間が長い」など、いまの会社や仕事が心身ともにキツイからといって、過剰に楽な仕事をさがすことも、結果としてアンハッピーな転職になりやすいです。

わたしも3回目の転職において、やりがいを感じて働いていた私立大学の職員を辞めた理由も「より楽なところで余裕をもって働きたい」と考えてしまったからでした。
当時は大学生の奨学金受給の申請事務や保護者からの授業料支払いに関する相談業務を担当しており、個別の対応数が多く長時間の残業がつづいていました。また、授業や学内イベントの運営で週末出勤が当たり前だったことで、体力的に限界を感じ「もっと楽で、定時に帰れる会社ではたらきたい」と考え、教育系の財団法人の事務員へ転職してしまいました。
しかし、転職した先は毎日みんなが定時で帰れる環境ではあるものの、仕事量が少なすぎて張り合いを感じられませんでした。雰囲気もだらけていて、15時ごろから社内でお酒を飲み始める人も多くいたため「このままでは自分も堕落してしまう」と慌てて半年ほどで短期離職してしまいました。

多忙に追われるまま働いているうちに身体を壊してしまうようであるのは問題ですが、過剰に楽な仕事や会社に就くことも、やりがいや自己成長の機会がなくなってしまいます。そして、そのことが新たな不満となり、結局はアンハッピーな転職になってしまいます。
新しい環境でチャレンジする際には、適度なストレスと責任があり、自分のスキルが活かせる仕事をえらぶことで、結果としてハッピーな転職につながりやすいのです。

おわりに

「いまの状況がつらいから、とにかく会社を辞めたい」という気持ちのみがベースであり、あせって行動してしまう”逃げの転職”は、アンハッピーな転職に陥ってしまう可能性が高いです。
転職は「自分に最適な会社や仕事をさがそうとすること」ではなく、「自分が新しい場に最適に適応すること」です。すなわち「新たに学び、変化する覚悟をもつこと」によってこそ、ハッピーな転職(成功)にたどりつけるのです。
転職を迷っているみなさんは、かつてのわたしのように今回ご紹介したような理由のみで行動を起こしてしまわないよう、お気をつけください。
しっかり自身のキャリアの全体像を長期的な視点で見据えてから、本心で自分が「新たに挑戦したい」と前向きに変化する覚悟をもてる会社や仕事をえらんでくださいね。
これを読んでくれたみなさんが、ハッピーな転職を実現して、人生の幸福度をさらに高めてくれることを心より願っています☆
最後まで、読んでいただいてありがとうございました。

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