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ホームパーティー検定との出会い 〜人生を変えた意外な転機とは!?〜 認定講師岩田順子先生
ホームパーティー検定認定講師のストーリーを連載で紹介していきます
一般社団法人日本ホームパーティー協会が監修する認定資格、ホームパーティー検定。これまで多数の受講生が楽しく学び、卒業後は多くの方がそれぞれのスキルや強みを生かし、様々なフィールドで活躍されています。ホームパーティー検定の認定講師、もその活躍の場の一つ。
ホームパーティー検定の認定講師の皆さんが、ここまでどのように成長され今の活躍に至るのか、そのストーリーを紐解くインタビュー記事を連載でお届けしていきます。先生達のストーリーは、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。
今回は岩田順子先生に、ホームパーティーの世界に足を踏み入れたきっかけや、そこから得た学び、そして未来への展望を語っていただきました。
(3回の連載でお届け予定です)
【岩田順子先生プロフィール】
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ホームパーティー検定認定講師。古都奈良の古民家で器の魅力を伝える【霽褻 haretoke】のオーナー。
起業を機に、器やテーブルコーディネートについての学びや挑戦をし続け、ホームパーティー検定取得講座を受講。資格取得後に人気講師として活躍中。理論に基づいた的確なアドバイスと親身なサポートにより、受講生から高い信頼を得ている。
【霽褻 haretoke】ではお客様一人一人と丁寧に向き合いながら、提供する器が生活の中で愛され活用されるよう提案。テーブルコーディネートのレッスンも開催され、岩田先生との対話を楽しみにお店を訪れるファンが絶えない。
ー息子へのサプライズからキャリアチェンジへ 〜起業のきっかけ〜
私は人から、食器が昔から好きだったんですか?とかよく聞かれるんですが、ごめんなさい、夢、壊しますが(笑)全く興味が無くて。そこに至るにはこれからお話するような経緯があったんです。
私は結婚してから家業を手伝ってきました。その仕事はあまり好んでいた仕事ではなく、誰とも喋らず黙々と同じことをやる作業で、自分には合わなかったんですね。自営業だし結婚したら手伝うものだと思っていたので、何の疑問もなく18年間続けてきました。
では何がきっかけだったかと言いますと、子どもへのサプライズだったんですね。
私は子どもが2人、娘と息子を育ててきまして。娘は高校1年生のときに1年間カナダへ留学に行ったんです。1年後、娘が留学から帰国する時にびっくりさせたいと主人と相談していた時に、娘が細マッチョな体型が好きだったことから主人がサプライズのために体を鍛えることになったんですね。
その決意どおり、主人がパーソナルトレーニングなどで体を鍛え上げ、娘の帰国当日、空港に迎えに行きました。娘は「お父さんポスターみたい!すごいやん!かっこいいやん!」と言って驚き、家族皆で大喜び!サプライズが成功したんですね。
そこから2年後、今度は息子が同じように高校1年生で1年間カナダへ留学に行くことになり。主人と息子が帰国する時にもやはり、サプライズをしようかという話になりました。主人から、前回のサプライズは自分がやったから次のは私がやったらどう?というサプライズのバトンが渡されまして。
そのバトンで、私は何しようって考えていたところで起業することに決めたんです。
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ー自身から子どもへのメッセージで気づく 〜器の世界へ〜
なぜ「起業」にしたかというと、子どもたちに伝えていた自分のメッセージに、自分自身が気付かされたからなんです。その頃は、娘も息子もやりたいことや夢が明確で、就職や進路のことを深く考えていた時期で。その2人に私は「うちの会社のこととか気にしないで好きなことやったらいいし、自分の人生1回きりやから、とにかくやってみて。失敗なんて失敗じゃないから」って言い続けていたんです。それなのに自分が好きなことを仕事にしていなかったことに気付いたんですよ。このことに、もうこの子たちは気づいてしまうだろうなと思いましたし、お母さんが起業したって言ったらやっぱりちょっとかっこいいよな、と思ってね。
起業するって決めて何をしようか考えたとき、私はスキルを特に持っていなかったんですよね。結婚する前は幼稚園、保育園、小学校で働いてたんですけれど、その職に戻るつもりは全くなくて。新しく何かしたいな、でも何か資格取るのは今から難しいし・・・と考えていたら。コロナ禍になってしまい、そうこうしているうちに、息子が予定より早く、その1ヶ月後に緊急帰国になってしまったんです。焦りましたよね。料理教室を主宰している友達に「起業しようと思ってるけど、何をしたらいいかわからへん。でも息子が来月帰ってくるから驚かせたい」って相談したら。その友達が「私、いつも食器で困るから、食器屋さんやってくれたら私が順子のお店から買うわ」って言ってくれたんです。食器の販売なら、物販なら知識なくても仕入れて売るだけやから大丈夫、ぐらいの感じで食器の販売を始めたんです。友人は、私が使ってる食器っていつもかわいい、と言ってくれていたようで、ただそれだけなんですけれどね。とにかく、息子をびっくりさせるためだけに始めたお店なんです。
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ー圧倒的行動力!“知らない”を強みに行動し続ける 〜起業初期〜
起業して、初めの2年ほどはオンラインショップを立ち上げて、写真を撮ってショップにアップしていくスタイルでした。けれども素敵なお店は他にいっぱいあるし、そんなの誰も買うわけないじゃないですか(笑)でもね、“知らない”ってすごい力なんですよ。と言うのは、私、よく“知らない”から、大手のニトリやイオンにも、うちで取扱したいと電話で問い合わせたんですよね。絶対、無理ですよね(笑)今ならとんでもないと分かるんですけど。写真も、テーブルコーディネートの世界など知らなかったので、怖いもの知らずでどんな写真でも投稿し続けました。“知らない”から食器の裏を見て、問い合わせ先をネットで調べて連絡して、うちのショップで扱わせてほしいとお願いして行ったんですが、100件問い合わせて1件2件しかOKを取れなかったんですよね。
ただ、その失敗があるからこそ今があるのかなと思います。一番最初に取扱をOKしてくれた、何も知らない私にいいですよって言ってくれた漆器屋さんは今でもとても親しくしています。失敗しても果敢に行動して攻めていった、良いご縁にも繋がった、そう考えると、そもそも失敗では無かったのかなとも思いますね。
それでも売り上げは、オンラインではなかなか売れないなと思っていた時に、広告で出てきたホームパーティー検定を見つけたんです。コロナ禍でもオンラインでできるし、ホームパーティー検定の講座を受講して、魅力的なテーブルの中に食器を置いて写真を撮ったら、ショップの食器が素敵に見えるかなと思いまして。それが受講のきっかけです。受講して資格を取り、認定講師への道につながっていきました。
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ー認定講師、そして【霽褻 haretoke】オープンへ
この続きは近日公開予定です。