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知らないうちに払ってる『時間コスト』というとっても恐ろしい話。

 みなさんは時間はタダだと思っていますか?実はタダじゃないんだよという当たり前のようで当たり前じゃないような話です。

時間コストとは何か?

コストを辞書で検索してみると、

費用。特に、商品の生産に必要な費用。生産費。原価。「コストを切り詰める」[補説]金銭以外に、時間や労力などを含めていうこともある。

 つまり、何かの目的の為に費やす金銭費用がコストであり、時間コストとは目的の為に費やす時間ということです。世の中には様々な目的の為に多くの時間コストを使っているのですが、それが金銭的なコスト(経済的コスト)と比較してものすごく軽視されていると思っています。

IKEAの家具は決して安くはない

 勘違いされると嫌だから最初に言っておくと、僕はIKEAの家具は大好きです。実際にいくつも家にある。分かりやすい事例としてIKEAの家具の話をしますが、伝えたいことは『時間コスト』についてです。

 僕には8歳の娘がいるのですが、ちょうど長女が小学校に入学するタイミングでそろそろベッドを買おうかという話になり、いくつか候補をリサーチした結果、価格・デザインなど考慮してIKEAのKURAリバーシブルベッドを購入しました。(このKURAはDIYでリメイクしてめちゃくちゃ素敵なベッドにできるのでオススメ。)

 で、何が言いたいかと言うと、このIKEAのベッドは価格が¥19,990で安いからお得だと思って買ってるけど、実は他に時間コストも支払ってるんだよと言うことです。IKEAのビジネスモデルは大型家具の組み立てをユーザー側に任せることで、流通コストと組み立てコストを抑え低価格で販売するというものです。僕の場合、自宅からIKEAまでの往復で約2時間、組み立てで約2時間の合計4時間の時間がかかりました。

 時間コストと言ってもピンと来ないので、分かりやすくお金に換算してみましょう。仮に自分の時間単価を1万円とした場合(※ここは人それぞれ違います)、プラス4万円もの時間コストを支払っていることになります。経済コストと合わせると¥59,990のベッドを購入したことと同じになります。約6万円のベッドは安いのか?ということですね。IKEAのHPを見てみると、どうやらオプションで配送と組み立てサービスが有料で利用できるようなので、そちらを利用した場合と比較してみましょう。

【自分で配送・組み立てした場合】
・商品代金:¥19,990
・流通コスト:¥20,000(2時間)
・組み立てコスト:¥20,000(2時間)
合計:¥59,990

【配送・組み立てサービスを利用した場合】
商品代金:¥19,990
配送サービス:¥ 12,000(エリア外だからちょっと高い)
組み立てサービス:¥ 8,998(5000円+商品代金の20%)
合計:¥40,988

 自分で配送も組み立てもした場合と比較して、約2万円もお得だということになります。もちろん、時間単価の設定次第でこの計算は変わってきますが、人によってはものすごく高い家具を買っているということになるのです。時間コストもしっかり考えた上でどちらの選択をするのかよく考えていれば、僕は後者を選択したと思います。

みんな知らずに時間コストを支払っている

 先ほどはIKEAの事例を紹介しましたが、世の中には他にもたくさんの時間コストが散らばっていて、知らず知らずに多くの時間コストを支払っていることが多々あります。

 代表的なのもので言うと、『移動時間』は時間コストが発生しやすい一つです。移動手段を選択する時に、【経済コストは安いけど時間はかかる移動手段】と【経済コストは高いけど時間短縮できる移動手段】がある場合、時間コストを考慮しない人たちは前者の経済コストが安い手段をついつい選択しがちです。実は時間コストも含めて考えた場合には後者の方が合理的な場合はよくあります。

 他にも、無駄な社内会議なども時間コストの無駄遣いをしている悪い事例です。目的も不明確で参加者も無駄に多い、何も決まらずダラダラと時間だけ浪費する会議はまさに時間コストの無駄遣い。このような時間コストの無駄遣いや陥りやすい時間コストの罠の例は挙げればキリがありません。

時間コストを賢く節約する方法

 世の中にはこのような時間コストの罠がたくさん散らばっています。知らないでいると日々貴重な時間を奪われていくことになってしまいます。そうならない為に今からできる3つのことを伝えたいと思います。

・時間にコスト意識を持つ
・自分の時間単価を決める
・時間コストも含めた判断をする

 まずは時間にコスト意識を持つということです。時間をあたかもタダだと思ってる人はめちゃくちゃ多いです。時間はお金と一緒、いやむしろお金よりも価値のあるコストなんだと意識することが本当に大事。コスト意識が薄い会社の経費だと無駄遣いしちゃうのと同じですね。「時間はコスト!」を100回口に出して頭に叩き込んでください。

 2つ目は自分の時間単価を決めるです。自分の時間を使う時、つまり時間コストを支払う時に基準となる価値が分かっていないと投資判断ができません。自分の時間単価を決める方法は年収ベースで時給換算する方法などいくつかありますが、僕は自分で値付けする方法が良いと思います。「自分の1時間を知らない人に売るとしたらいくらで売りますか?」の問いに答えてみましょう。自分という商品に値付けする感覚です。ちなみに、1秒1円換算するなら1時間は3,600円になります。

 3つ目は時間コストも含めた判断をするです。これは先ほど決めた自分の時間単価をベースに考えます。全ての目的の為に投資するコストを経済的コストだけじゃなく時間コストも含めて考え、合理的な判断をするようにしましょう。冒頭のIKEAの話のような時間コストを無視した判断をしないように。

さいごに

 貨幣経済が発展した現代では、貨幣によってモノの価値が計られ、当たり前のようにお金の重要性は皆が認識できています。ただ、お金以外の価値のあるものがそれによって軽視されてしまっているのも事実です。時間はお金よりも貴重な資源です。知らないうちに時間を無駄に支払わないように時間コストを意識してもらえれば幸いです!Time is Money!!


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