DX閑話~●●●にもわかる生成AIとは(2)
やぁみんな!
ちょっと前に文章の生成AIについて書いたんだけど、覚えているかな?
前回は、文章の生成AIについてなんとなく、こんなもんだな、というお話だったね。
日本ではこれから生成AIは流行り始めて、いろいろヘンテコな話題があって、みんなを惑わすことになると思うから、そんな話をしようと思うよ。
世界では幻滅期、日本では流行を迎える生成AI
ガートナーというところは、新しい技術の流行り廃りを毎年図表にして出しているんだ。
ガートナー・ハイプ・サイクル
ガートナーさんは、新しい技術が登場すると、世間では、黎明期→流行期→幻滅期→回復期→安定期と認識が変わっていくという考え方なんだ。
詳しくは、Gartner hype cycle - Wikipedia を見てね。
でも僕は、日本について、こんな解釈をしているよ。
黎明期
世界:なんとなく使い物になって、ニュースになる頃だよ。
日本:ネットニュースあたりで、たまに紹介されたりするよ。流行期
世界:なんとなく期待が高ってめちゃくちゃ投資される時期だよ。
日本:ニュースで紹介され始める頃合いだよ。幻滅期
世界:具体的な使い道が分かる頃だね。過度な投資もなくなるよ。
日本:流行が始まるよ、情報商材や謎サービスがたくさん出てくるよ。回復期
世界:新技術の現実的な使い方が始まるころだね。
日本:まだ流行が続いて、情報商材や謎のサービスがたくさん売れるよ。安定期
世界:新技術を利用した仕事のやり方や、サービスが沢山でてくるよ。
日本:みんな飽きて忘れ始めるよ。一部のしっかりした企業や人々は世界から、やり方やサービスを買って使い始めるけど、黙っているよ。
生成AIは日本ではこれから本当にはやり始める
ガートナーさんは、生成AIは流行期のピークを過ぎたとみているよ。だから、日本ではそろそろ本当の流行が始まるころだね。
noteを読んでいるような、君たちにはピンとこないかも知れないけど、普通に働く7割くらいの人は、まだ「生成AI」は使おうとした事もないんだよ。学校で先生にアンケートを取れば良く分かると思う。
これから、流行りに流されないことが大事
日本では、新技術の流行りに流されると(1)余計なことにお金を使ってしまったり、(2)がっかり度合いが強すぎで凄く有効なものを見逃してしまうことがあるので、とても注意だよ。
日本の生成AIの流行に流されないためには?
まず、アメリカあたりで、どう使われているのかをよく見る
もうアメリカでは大分と地に足の着いた使い方が出てきているようだね。生成AIは魔法ではなく、おおむねこんな感じに使えるというが出てきているよ。
たとえば、SalesforceやSharepointのように、組織内の電子データが集約しているようなサービスでは、蓄積されたデータをAIがいい感じに探したり要約してわかりやすくしてくれたりするよ。
あと、プレゼンなんかも、いい感じにきれいに作ってくれるので、何度もプレゼンしなくちゃいけないような仕事の人ではやっているね。
チャットボットとかでも、よぉく設定したうえで使われるようになってきているね。
もうそろそろ、みんなが読んでいるニュースメディアの記事や字幕なんてのは、文章生成AIによるよるものが大半になりそうだよ。
大人の仕事の7割くらいは「生成AI」は不要と知る
君たちは信じられないかもしれないけど、実は、大人の仕事の半分以上は生成AIを使う場面がないんだよ。
決められたことを、決まったようにやるのが、多くの大人の仕事なんだ。
コンビニの店員さんが、文章生成AIを使って仕事をするって、ちょっと想像できないよね。同じように、営業や経理事務を担当する人も、なかなか文章生成AIを使う機会はないんだ。
こういう仕事で役に立つのは「AIの技術を使った提携処理の自動化」であって、文章生成AIを使った創造的な事ではないんだ。
このあたりをわざと混同させて「今どき生成AIを使っていないやつは馬鹿」みたいな事を言う情報商材屋さんに惑わされてはいけないよ。
まとめ
今回は、世界に一周遅れて、日本の大人たちに訪れる生成AIの流行に、君たちが惑わされないようなヒントを伝えたつもりだよ。
ポイントは、
日本は周回遅れなので、アメリカあたりでどうなっているか知っておく。
実は大人の仕事の半分以上は、生成AIを使う必要が無い。(自動化のAI)
この2点を踏まえると、情報商材に惑わされることがなくなる。
ということだね。
たぶん、君たちの周囲の大人と言っている事は違うと思う。
僕は、君たちに「日本の大人」に失望をしても構わないけど、人類の科学とテクノロジーには失望してほしくないんだ。
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