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組織にITリテラシーが無いのに、DXやAIを目指すのは微妙と理解できない、経営の微妙さ
なぜか仕事道具を放棄する人々
平均ITリテラシーの高い世代って、日本は就職氷河期世代のようです。
彼らは、就職難の中で、社会に重要なスキルとしてITを選択肢しがちだったのためです(某就職あっせん会社の口車に乗ったとも言えますが、実はそれが世界的には正解でした)。
その後、日本企業がITを理解、評価しない事が明らかになり、就職活動のために、PCという生産財を覚えるより、スマートフォンやタブレットという消費財で十分だとわかったのです。
統計的な裏付けデータは無くしたんで経験値で語りますが、就職氷河期世代は、普通にOfficeソフトが使えて操作も早い、下手するとマクロやRPA、HTMLも書けたりします。
他方、それ以外の世代の人たちは、パソコンの起動やOffice操作を手取り足取り教えて「出来ればありがたい」というレベルです。
下手すると「パソコンなんて俺は使わない」がまかり通ります。
これって、おかしいですね。
PCは【生産財】の部類です。つまり何らか成果を作る業務に使うものです。
良く考てみてください。
包丁なんて使わないと居直っている料理人
運転なんて覚えないと居直る運転手
パソコンを触った事のないデジタル大臣
くらい滑稽な話ではないでしょうか。
そんなこんなで、仕事道具を放棄しているのが、日本の企業という事です。
先に言ってしまうと、正直な話、新人教育で業務とDB設計、ブライドタッチくらいはやっておくべきです。正直3日もありゃ十分で、これで何十年だか仕事道具が使えるのであればおつりがくるような気がしますが。
そんな状態でDXのAIのと言っても
無理でしょう。DXといって導入された情報技術は放置され、AIは使う事が目的化して徒労に終わるのが殆どでしょう。
某国のIT投資が【金を使う事が目的】になっているとしか思えないようなシロモノが目立ちますが、企業においては金をどぶに捨てている状態です。
なお、この事は白書を見ると、たまに激烈に表現されており「白書を読むくらいなら『ぐり と ぐら』の方が1000倍くらい自分にとってためになる」と思う私にとって、少なからず癒しになります。
で、現状を例えるなら、電話を使うことを拒否して、郵便に固執しているような状況です。情報技術の観点では、そんな状態です。
声を大にして申し上げたいのですが、経営上、情報インフラの利用を拒絶して、何の得もありません。世界が情報技術を使って不可逆的にビジネスサイクルを速めるのを傍観して、相対的に競争力を失うだけです。
ただし、情報技術に長ければ解決する問題ではないという深刻な背景も
そんな背景もあるのです。実のところ、情報リテラシーから語るのは、まだ現実的で即効的で、そして確実に成果が出せる対応手段が取れるのですが、何もかもを台無しにする要素が、今の日本に蔓延しています。
本当に、何かの呪いかと思うのですが、どこで祓えばよいのか皆目見当がつきません。
これについては、次回。