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DX戦記〜小学生にもわかる「DX」の意図と目的

「DX」は言葉としての意味はないけど、語る人の意図や目的がある

前回、「デジタル・トランスフォーメーション(DT)」について

  • 世界的では「デジタル技術を使って、お仕事のやり方を変えること」という意味。

  • 日本では「DX」と言い換えた結果、意味はあいまい。だから「DX」と言った人の意図や目的を考えることが大事。

という事をお話したので、今回は「DX」という言葉を使う意図を説明するね。

前回、代表的な意図として、3つに分類して紹介したけど、今回は、一つずつ、少し詳しく説明するね。

【分類1】偉い人たちに、お仕事を「今風なやり方に」変えて欲しいという意図

デジタル技術を使った「今風なやり方」にお仕事を変えられない日本

世界では、どんどんデジタル技術を使って、お仕事のやり方が変わっていて、お仕事も生活も、どんどん良く変わっているんだよ。

たとえば、TiktokやSnapChatで、海外の人たちの動画を見ていると、いろんなデジタル技術を使った「今風なやり方」でお仕事していて、便利そうで、うらやましいよね。

不思議なことに、日本は、そうなっていないんだ。

「今風なやり方」のお仕事になっていない例

お仕事が「今風なやり方」に変わっていない、と言うのは、どういうことなのか身近な例をあげるよ。

たとえば、君の通う学校の多くは、みんなが見れるネット掲示板があるけど、なぜか「お知らせ」を紙のプリントで配っていたりするよね。でも、ネット掲示板にのせれば、秒で配れるよね。

こういう「今風なやり方になっていない」ことは日本にたくさんあって、とっても深刻なんだ。
学校のプリント配布も先生が大変で深刻だけど、商売の現場では、海外の「今風なやり方」のライバルに競争で負けちゃうという深刻さもあるんだ。

たおえば、同じものを、同じ価格で注文した時に、翌日に「20日後に届けます」というお店と、秒で「今日の15時以降なら届けられるけど、いい?」というお店、どっちが便利かな。

こういう事が、大なり小なり、あちこちで起きているんだ。

一つ大事な注意だけど、これは学校でプリントを配る先生や、お返事が遅いお店の店員さんのせいでは無いんだよ。ここを間違えてはいけないよ。

お仕事のやり方を決めるのは偉い人たちで、実際にお仕事をする人は、その決まったやり方に従ってお仕事をしているんだ。これは、なるべく多くの人が、そこそこ幸せに生きるための技術の一つなんだよ。

「今風のやり方」に変えられない原因は、やり方を決める偉い人たちにある

日本では「仕事のやり方を決める偉い人たち」にあるんだ。偉い人たちが、どんどん新しく出てくるデジタル技術について、勉強をしないので、知らないんだ。

今のデジタル技術を知らなければ、それを使って、お仕事を「今風なやり方」に変えることが出来ないのは、分かるよね。

このことは、経済産業省の「DXレポート」に、すごく遠回しに書かれているよ。とても難しくて、長いから、AIに要約してもらうとよいよ。

デジタル産業の創出に向けた研究会の報告書『DXレポート2.1(DXレポート2追補版)』を取りまとめました (METI/経済産業省)

でも、最近だんだん焦ってきたのか「DX支援ガイダンス」というものの中では、だいぶ、はっきり書いているよ。これを初めて読んだとき、ドキドキしちゃったよ。これも長いから、AIに要約をお願いするといいよ。

「DX支援ガイダンス:デジタル化から始める中堅・中小企業等の伴走支援アプローチ」を策定しました (METI/経済産業省)

そんなわけで、「DX」という言葉を使う意図の1つは、偉い人たちに、お仕事を「今風なやり方に」変えて欲しいという切実な願いという事を紹介したよ。

これは、とても、ちょっと長くなったので、あと2つは別の記事に書くね。

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