【−22℃の世界】アメリカ東海岸最北の州で1番寒かった日の話
大吹雪の一日
1月29日がたぶん今冬の底でした。
12月頃から2月にかけては寒くて−15℃くらい、暖かいと0℃くらいの日々ですが、この日だけは全く違いました。まず、ボストン領事館から「吹雪になるので不要不急の外出はやめましょう」というメールが来ました。そして、学内のシャトルサービスも停止。これは経験したことない吹雪になるんだなと、前日からそわそわどきどき。
暖房を1番高い温度に設定していても少し肌寒くて、強い風の音で目が覚めました。メイン州の雪は水分が少なく細かくさらさらなので、一度積もっても強風で巻き上げられ地吹雪のようになります。とはいえ年に一度の大吹雪は関係なく、おなかは空くのでコモンズへ。気合を入れて外に出ます。
まだコロナ対策でテイクアウト方式の時だったので、保温バッグに入れていたごはんもだいぶ冷めてしまいました。外側のポケットに入れていたオレンジジュースはシャーベットに。
雪は1日どんどん降り積り、夜には膝くらいまでの深さに。
翌日、ちょっと年甲斐もなくはしゃぎすぎたな、と思うくらいにはスノーストームを楽しみました。
−22℃、快晴。
吹雪の日ももちろん寒かったのですが、翌日の晴れた日の方がぐっと気温が下がります。吹雪は風に煽られて寒いけど、晴れている日は空気がキンキンに冷えて動けなくなっている感じ。この日は雲ひとつない快晴。部屋の中から外を見たら太陽の光が暖かそうなのに、外に出ると痛いくらいの寒さです。
私にとってはここメイン州が人生で1番寒い場所です。その中でも1番の吹雪と寒さはもう滅多に経験できないんだろうなぁ。あり得ないくらい寒かったけど、その寒さを存分に楽しんだある冬の日でした。