クイズの企画を作ってみよう

こんにちは、穂積です。
今回は個人的なクイズの企画の立て方についてお話しします。
あくまで私個人の方法なのでどこまで参考になるかはわかりませんが、こういう作り方もあるんだな程度に読んでいただければと思います。

<企画ができるまで>

  1. 目的を決める

  2. 題材を決める

  3. ルールを決める

  4. 作問する

  5. 調整・テストプレイ

  6. そのほかの準備物

1.目的を決める
まず企画のおおまかな目的を決めましょう。
例えば「初心者のステップアップ」「オープン戦の対策」「ジャンルオンリー」等問題に関するものだったり、「問題を答えまくる」「バラエティ性のあるクイズをする」「すごく体を動かす」などのコンセプト的な部分でもいいので、企画を通した目的を考えてみましょう。

2.題材を決める
内輪の企画では何かしらのテーマやお題を設定している方もいます。アニメや漫画などの作品や偉人の名言など、なにかのテーマに沿った企画が多めです(ちなみに私は遊んでいるゲームからよく採用しています)。
人によっては先に題材を決めてから目的や内容を決めていくこともあります。まあどちらが先でも特に問題はないので、何度か試してみて自分に合ったやり方を探るといいでしょう。別にノーテーマでもいいですしね。

3.ルールを決める
ある程度のイメージができあがったら詳細なルールを決めましょう。
何ラウンド行うのか、勝ち抜け制かDP制かといったところから、どんなクイズで勝負するのかという
「参加者にどんな勝負をしてもらいたいのか?」というイメージが自分の中にあると決まるところは結構あるかと思います。先輩の企画やオープン戦に参加したときの経験を思い返してみてもいいでしょう。

4.作問する
ルールが決まったら問題を用意していきましょう。
問題は「クイズの要」となる部分です。ぶっちゃけいくら凝ったルールを用意していても、問題が雑に作られていると全体としていまいちな企画になってしまいます。問題については出したい答えを自作するほか、問題集や過去問のストックから引用して用意することが多いと思います。
どちらにせよかなり時間のかかる作業ですが、リアクションが一番貰えるところでもあるので気合入れて作りましょう。裏取りや別解確認も忘れずに。

5.調整&テストプレイ

必要な問題が一通り完成したら問題のテストをしていきましょう。といっても個人企画の場合できることはだいぶ限られてきますが…
個人でもできるものとしてはまず「出題順の調整」。この問題はここで出していい難易度か?近いジャンルや内容が続いてないか?と言う感じに入れ替えや差し替えをしてバランスを取っていきます。
あとは「身内に解いてもらう」。ペーパークイズなどを身内や知人に解いてもらって内容をフィードバックしてもらうという方法です。問題の新しい切り口をもらえたり、自分では気づかなかった部分を言ってくれるので案外効きます。

6.そのほかの準備物
1~5と並行しながら必要なものを随時準備していきましょう。とりあえずクイズの企画をやる時点で机と椅子とボタンはあると思うので、それ以外に用意しておきたいものをいくつか挙げておきます。
・企画書(紙ベースのほかにpdfで配ることも多い)
・ペーパークイズ(問題用紙・解答用紙・答え)
・得点表示プログラム(EXCELやスプレッドシート、プログラミング)
・景品(優勝賞品など)
・ボードクイズ用のホワイトボードなど必要な小道具
大体必要なのはこの辺でしょうか。後はご自分の企画も参考にしながら作ってみてください。

<気を付けておきたいこと>

・優先順位は「問題」
企画に参加される方は「クイズをしに来ている」という理由で来ています。
そこが一定水準を超えていれば文句を言われることはまずないです。
逆に「ルールは凝っているけどクイズが雑」では良いリアクションは難しいでしょう。そして凝ったルールは単純に用意する手間と時間がかかります。そこにこだわりすぎて作問が間に合わない…では、さすがに本末転倒です。

・フラットな立場から企画を作る
企画者は中立の立場から企画に携わりましょう。特定のジャンルに偏った問題や作問者しか知らないようなディープな知識ばかり出すという企画はあなただけが知っていることをグダグダと喋るだけの場と化します。
最悪「クイズでマウント取ってんのかコイツは?」という感じでどんどん雰囲気が悪くなっていきます。嘘みたいだろ、実話だぜコレ?

…まあこれは極端な例ですが、ジャンルや問題の偏りが大きいと参加者が全く答えられないことや、特定の参加者が極端に有利になるなど企画として見ていてつまらない状況が生まれやすくなります。
もし「面白い!」と思える問題やルールを作ったのならば、それが参加者に伝わるように企画を作っていきましょう。

・企画担当者は「エンターテイナー」
個人的な話ですが、クイズの企画者はエンターテイナーだと思っています。「企画」というステージで楽しんでもらうために、どれだけエネルギーを使えるのか? というのが企画者としての腕の見せ所です。
こう書くとなんだか難しそうにも思えますが、大事なのはあなたが思う「面白いクイズ」をちゃんと形にできるかということです。
「自分にとってクイズの何が面白いのか?」というものを持っていれば割とどうにでもなります。
あなただけの面白い企画を作って、会場に持っていってやりましょう。

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