【研究医が自分の為に作った長期投資資料解説】解析の力で最適化した株式投資信託ポートフォリオ 2020年版
期待リターン:5.9% 予測ボラティリティ:11.8%
いきなりですが、上の数字がこの記事で最終的に紹介するポートフォリオの長期で期待できる利回りと分散です。
本業は医師の私ですが、投資に使える技術については、研究を通してRやPythonやらを覚え、発現解析やら機械学習やらをやっている人です。
投資の世界は新型コロナウイルスの影響でぐっちゃぐちゃになっているわけですが、ガチの長期投資家は
これを機に折角だからちょっと買い足すか
くらいのノリで粛々と投資を行えるわけですね。
そんなわけで、私も基本的に長期の視点で投資をおこなっているわけですが、大体の指標というのは欲しいわけで、JPMAMのLong-Term Capital Market Assumptions(長期見通し)を参考に
効率的フロンティア分析を行い
あとは、時々動きを見ながらゆるーく調整するという投資を行っています。
実際、今回のコロナショックでは1番底のちょっと後くらいで割とガッツリ買い足しました。
どうなるか楽しみですね。
解析法の説明
効率的フロンティア分析というものの説明が必要なわけですが、詳しくはちゃんと解説を長ーくしているページが既にいくつもあるので、ググッて下さい。
正直そこまでの情報が必要な人ってそんなにいないと思うので、ここでは簡単に説明すると、
投資先っていうのはそれぞれ、
期待できるリターン
と、
恐れるべきボラティリティ(不安定さ)
と、
それぞれの投資先同士の相関
の要素を持っており、
また、
無リスクで得られる利率
もそれぞれの時代であるわけです。
これらをうまいこと計算して、もっともリターンとボラティリティのバランスの良いポートフォリオを作ろうという分析が
効率的フロンティア分析
ということになります。
折角、投資をするなら、できるだけ得をしたいですよね?
その指針となってくれるのが、この分析法なわけです。
逆に言うと、今回は投資信託の中でもハイリスクハイリターンな株式投資のみで最適化ポートフォリオを組んだので、単純に考えて
リターン5.9以上の予測はほぼ不可能
なわけです。 少なくとも株・投資信託の投資の世界では。
だから「利回り10%以上保証の株投資!」とかありえないわけですね。
ボラティリティ部分を訳の分からん解釈すればそりゃ、30%くらいのリターンになる確率はないではないですが、今はなしているのは長期投資の話なので。 まあ、経済に大きな影響を及ぼすようなニュースにはアンテナを張っておいて、チャンスや引き際を確信したら動くのもありですけどね。
でも中々確信なんてできませんよ。
コロナ2番底も来るかどうか確信できませんしね。
話を戻しまして。
早速効率的フロンティア分析を用いて、株式投資信託のもっとも効率的なポートフォリオと共に、世界の経済成長の最もおいしい部分の分け前をいただきましょう。
使用する数字は先ほども登場しました、JPMAMの”2020 Long-Term Capital Market Assumptions”と楽天銀行のマネーブリッジ利率である0.1%を無リスク利率として計算した結果をお見せします。
今回、使用する投資信託は
日本大型株式
先進国株式(日本以外)
新興国株式
の3つです。
大体、人間が一緒に考えられる要素数は3つですし、直観的に理解できるのも大体3つですし、特に状況が読みやすい自国のものは別にしたいですし、この3つで全世界カバーするという分散投資的な意味でもちょうどいいかなと思っています。
ちなみに、今回はRを用いて分析しました。
これは別に何を使っても同じ結果になるんですが。
さて、面倒な説明はぶっ飛ばして、結果を出します。
解析結果
こうやって図を出すとそれっぽいわけですが、これを眺めていてもこの辺かなという感覚的なものしかわかりません。
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