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日本の輸入車の非関税障壁について。

私のトヨタガイアリミテッドと友達のFORDマスタングGT。共に1999年式。

撮影:橘ほずみ

日本って、輸入車に関税かかってないけど、日本の自動車が国際規格のVINコードに対応していない、JIS規格のガラパゴス自動車の状態になっているので、街中の整備工場では国内向けに販売された車の整備マニュアルしか手に入らず、日本車のパーツなら、早ければ当日に、遅くとも翌日には、部品共販店から取り寄せることが出来るから、安価で迅速に修理が出来るけれど、輸入車に関しては、たとえ国内正規ディーラーで輸入されて販売された車であっても、輸入車ディーラーが輸入車を実態以上に「高級車」というイメージ戦略で、お客の足元を見て、高額に販売し、高額な整備費用を請求するから、AFJ民みたいな大富豪しか、なかなか手を出せないですよね。それに加えて正規ディーラーでさえ、修理用の交換部品が届くまで長期間またされるなど、市場の性質上、輸入車が少なくならざるを得ない状況にあるのが問題だと思います。

それに加えて国内向け販売車種ですら、メーカー系ディーラーでは買い替えさせること、新車の販売が主目的なので、まだまだ走れる車を、もう修理できないとか、修理費が高額になるなどと偽って、消費者を騙し、乗り換えさせようとするという悪質な行為が行われているのも、とても遺憾です。

私を含め、現在でも古い国産車に乗っている人々が利用している、新車や中古車販売を(たとえしていたとしても)主目的としていない、街中の整備工場は、新車の販売をススメてこないうえ、古い車ほど、故障や消耗部品の交換や整備が多く必要な良いお客さんなので、大切にしてくれるのでありがたいです。そのような整備工場との付き合いがないと、安く迅速に整備してもらえず、まだまだ乗り続けられる古い日本車に乗り続けることが難しいというのが実情なのも残念なことです。

また、このような事情から、まだまだ整備すれば走れる日本車が、もう乗れないと騙り下取りされ、中古車としてほとんど海外に流れていってしまう、というのもとても残念なことであります。海外では、日本では生産が中止され、パーツが欠品になり、解体屋さんなどの中古パーツを自力で探さないと、事実上修理が困難になってしまったクルマの部品でも、海外では、さまざまな社外メーカーが互換パーツを継続的に供給してくれているので、皮肉なことに海外のほうが、国内より古い日本車の補修用部品が容易に、しかも安く入手できるというのも滑稽な話です。

お読みいただきありがとうございました。

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