なぜテフロン加工のフライパンだと焦げ付かないのか【フッ素加工って本当に体に害はないの?】
フライパンを買う時に、よく「テフロン加工」という言葉を耳にします。
なんとなく加工がしてあって、焦げ付きにくいのは分かるんですが、実際何をやってるのかは分からない人が多いと思います。
仕組みが分からないのに、「時間が経つとテフロンが剥がれる」などと言われても、納得し難いと思います。
そこで今回は、テフロン加工のフライパンについてご説明したいと思います。
そもそもなぜ焦げ付くのか?
普通のフライパンは、乾いているように見えても、実は表面にうっすらと水分が残っています。
この表面の水分が、食べ物の糖やタンパク質に反応します。そして、反応物がフライパンにひっついたものが、「焦げ付き」になるのです。
では、テフロン加工は何をしているのか?
仕組みが分かれば簡単です。焦げ付きを防ぐ方法は二つあります。一つ目は、「水と糖やタンパク質を反応させないこと」、二つ目は、「反応物をフライパンにくっつけないこと」です。
テフロン加工は、二つ目の「反応物をフライパンにくっつけないこと」をしています。
テフロン加工は、フッ素加工とも呼ばれ、フッ素樹脂をフライパンの表面にコーティングしています。
このフッ素樹脂の特性に秘密があります。
とにかく食品向きのフッ素
フッ素樹脂の特性は、ほぼすべての化学薬品に対して安定的な耐薬品性があります。これにより、食べ物にフッ素が入るのを防ぎます。
また、低摩擦性や水をはじく撥水性があります。これにより表面に水が残るのを防いでくれるのです。
テフロン加工のフライパンを長持ちさせるには?
テフロン加工のフライパンを長持ちさせるために、守るべきルールが三つあります。テフロン加工のフライパンを長持ちさせるために、守るべきルールが三つあります。
一つ目は空焚きをしないことです。これは、高加熱により、フッ素樹脂が分解されたり、溶けてしまったりするためです。
二つ目は、熱いフライパンを急に冷まさないことです。急冷すると、部分的に収縮しやすくなるので、ひびが入りやすくなります。
三つ目は、角の尖ったものでかき混ぜないことです。これも、樹脂が削れたり、ひびが入ったりする原因になります。
一つ疑問として残るのは、「フッ素樹脂が人体に有害でないか」です。これもきちんと安全が確認されており、口に入れても体内に吸収されずに排泄されます。
テフロン加工は、便利でかつ安全なので、心配せずに日常に取り入れてもらえればと思います。
他にも料理に関する内容を発信しています。よかったらそちらもどうぞ。
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