トルコ地震とカレル・チャペック
今日(2023/02/09)聖教新聞の名字の言にトルコ地震に関するエッセイが掲載された。私の推し記者である(城)が書いたものだ。彼の文章はひと目で彼のものだと分かるほど惹き付けられる。
名字の言は聖教新聞一面に掲載されており、電子版を無料で誰でも見ることができる(多分。会員登録必要だっけ?)。リンクを貼ると72時間で切れてしまうのでここには貼らない。
内容としては、1923年の関東大震災に関すること。当時の通信手段は限られていたが、被害をラジオで全世界に伝えたそうだ。それを受け、チェコのカレル・チャペックが海外の新聞に寄せたあるエッセイにとても心を打たれた。
全文は以下リンクからお読みいただきたい。
名字の言で抜粋された内容は凡そ上記の通りである。
現代は通信手段が高度に発達し、現地の被害状況が視覚的にリアルタイムで手に入れられる。
しかし100年前はラジオで入ってくる情報しか無かった。けれども、このカレル・チャペックのエッセイのように、自分ごとと捉えて想像力を働かせ心を寄り添わせることはできる。
(てか、カレルチャペックって紅茶のブランドあるんですね知らなかったです)
私たちは地震大国に生まれ、つい最近では東日本大震災や熊本地震など多くの地震を経験した。だからトルコやシリアの被害状況を想像しやすい。そういうこともあり、昨日早速寄付した(確定申告対象なるし)。
ただ、地震と縁のない国も多数ある。カレル・チャペックはチェコにいたとのことで、地震とは縁がなかっただろう(経験したかどうかは調べてない)。それにもかかわらず、"日本で地面が振動したその瞬間、他の民族の足もとの地面は振動しなかったとしても、私たちの地球は振動して、ひびが入ったのです。"と表現したことに敬服した。
全世界から支援があったと名字の言にはあるが、こうした想像力、ペンの力が支援の後押しになったのかもしれない。
読了後、東日本大震災の取材の中で相馬市の「原町電波塔」を見たことから関東大震災に遡り、当時の世界の反応まで調べた(城)のアンテナの高さには舌を巻いた。朝からいい文章を読ませてもらった。
同時に、情報が瞬時に世界を巡るこの世の中で、1歩踏み込んで調べてみる大切さも学んだ。
ただ、今はともかく被害に遭われた方の無事と現地の復興を祈りたい。